うめちゃんからの手紙 2018 No.170 この夏も読みたい漫画について再考。

うめちゃんからの手紙 2018 No.170

マリーちゃんとイギリスに残してきた愛犬。

うめちゃんからの手紙 2018 No.170

もうすぐ渡英を控えているのですが実家の父から荷物が届きました。
辻井タカヒロさんの「京都ケチケチ買い物案内」という最高に素敵な本と、木箱に入った素麺が5箱も届きました。
この辻井タカヒロさんの京都ケチケチ買い物案内の書評はまた後日やりたいと思っています。
現時点で父がこの本を送ってくれたことがとても嬉しく興奮状態なので日数を開けなければいけません。
本は私へのプレゼントだと思いますが後者の素麺は祖母から頼まれていたのだと察します。

祖母の本来の予定では一旦金曜日に複数の親しくしていただいているケーブルテレビ局の方が有楽町のイベントで集まるということで今週末まで日本で過ごし私たち全員を連れて渡英するはずだったのです。
ところがあまりの京都の暑さと普段仕事に行っている大阪の暑さにやられてしまい渡英(祖母にとっては一時帰国)を早めたわけです。
今年の暑さは暴力的とも言い表しても過言ではなく、身重の母の身にも堪えているようです。
はるちゃんのお母様がはるちゃん一家が長野に持っている家にしばらく遊びにおいでよと誘ってくださっています。
はるちゃんのお母様と病気療養中のはるちゃんのお姉様が毎年夏の間過ごしている家です。
母とはるちゃんのお母様は先輩後輩の間柄でとても仲がいいのですが、私の母は人に善意を振りまいたりプレゼントをすることは好きなのですが、人から善意を寄せられると戸惑ってしまうタイプの人間です。
はるちゃんのお母様は私の母に対し「先輩にいつもお世話になりっぱなしだから避暑に来て欲しい!」と熱烈なラブコールを送ってくださっているわけですが母は遠慮がちな人なのです。
しびれを切らしたたまえおばちゃんが娘二人を連れて遊びに行くと言い出しビールとワインどっちを持っていったらいいかとはるちゃんのお母様と盛り上がっていました。

でも私も母と同じリアクションをしてしまうと思います。
私の京都に実家にはるちゃんやマリーちゃんが泊まりに来るのはウェルカムやしとても楽しいのですが、私がはるちゃんの横浜のお家に泊まりに来てと誘われても行ったのは片手で数えられるほど。
やっぱり遠慮してしまうのです。
私の実家であれば牛の大群が突っ込んできても、爆破されても、水に沈められても、ポテチを食べながらカーペットで手を拭かれても許せるのですが…まぁ許せないこともあるでしょうが諦められると思います。
ところが他人様のお宅にお泊まりした際に何か粗相をしてしまわないか、私の長い髪の毛が落ちてお掃除の手間を増やしてはしまわないかと…要は気づつないのです。
その辺の折り合いがつけられるようになりたいものです。
あまり気を使いすぎると相手からすれば気を許してくれていないと受け取られてしまうでしょうし、気を使うのも必要ですがある程度は互いに頼られたり頼ったりするのもより良い信頼関係と交友関係を維持していく上で必要なことのように思います。

今日はアルバイト先にマリーちゃんがクリームソーダを飲みにやって来ました。
マリーちゃんはもうアルバイト先からお暇をいただいているそうで、書店に寄った後に遊びに来てくれました。
マリーちゃんも祖母と同様イギリス出身ですが、私たちが毎夏過ごしているサマーハウスはマリーちゃんの実家があるロンドンからは遠く離れています。
同じ国内ですが言葉も食事もビールも大きく変わります。
一応同じ国内なので夏休み中に何度かロンドンに行った際にご両親にあったり弟君にあったりするようですが、基本的には私と一緒で一夏ひたすら祖母の一族が所有する牧場でアルバイトをします。
インターネットもテレビもあるにはあるのですが、夏季休暇中のマリーちゃんのもっぱらの娯楽は漫画本で、渡英前に読みたい本を買い集めて回っているのだそうです。
昨年も大量の漫画本をイギリス持ってきて、そのまま祖母のサマーハウス敷地内にある子どもハウスの本棚に並べてきたままです。
マリーちゃんの昨年までの漫画の購入元が両国のブックオフだったため、渋めの漫画ばかりでした。笑
歯抜けの巻数でゴルゴ13が5冊、YAWARAという柔道漫画(これがめちゃくちゃ面白かった)、飛び飛びで買ってきたクッキングパパ、18巻までしかないNANA、あとは君に届けが12巻までという惜しい品揃えでした。
ブックオフ両国店が閉店してしまったため今年は神保町や秋葉原などで古書にこだわらず読みたい本を集めて回っているとのこと。
はるちゃんが実家にNANAと君に届けを既刊全巻持っているそうで、今年は歯抜け部分を持って行き補充しようということになっています。
それと今年は私が好きでマリーちゃんにも読んでもらいたいと思っていたハチミツとクローバーも持って行こうと思っています。
定番漫画なので私もすでに日本にいた時に既読していたのですが、意外と日本を離れると無性に読みたくなり夏休み中に何度も読んでしまうから不思議なものです。
そして続きが読めない悔しさというのはとても大きなものなのです。
岡崎京子さんや高野文子さんの本も持って行きたいのですが、実家にあるので重複して買うのは勿体無いので考え中です。

今年は新しい試みとしてイギリスから職場で出しているZINEと壁新聞の入稿をする予定です。
私は毎月手書きで原稿を書いてそれをデジカメやスキャナで撮影していただいているのですが、日本でお仕事をしている時もデジタル化した原稿をメールで送っていたので、国外でも同じことができるであろうということでせっかくなのではるちゃんと私で渡英日記的なコラムを書いてみようと思っています。
私はハイテクに関してはへっぽこですが、はるちゃんとマリーちゃんは得意です。
彼女たちが言うには私の手書きの原稿を撮影して日本にメールで送るということはとても簡単なことだそうです。
はるちゃんが持っているiPadだと30秒もかからずにパパパっと取り込んでしまえるのだとか。
新しい試みがうまくいくことを願っています。
うまくいかなかった場合は…去年と同様一生懸命フィルムカメラと絵日記で日々の活動の記録を残し、日本に帰国してからまとめようと思います。
実家の近所に住む87歳のおばあさんがiPadで孫とビデオ電話をしたりお互いにラインというアプリで写真を送り合ったりしてはるそうです。
私にはそのようなことはできませんが、私も80代になったらハイテクに対応できているかもしれません。
近所のおばあさんも私の歳の時分にはiPadなんて使っていなかったでしょうから(そういうことではないか…笑)

今日は以上です。

うめこ

追記
アレルギー体質のマリーちゃんのために整腸作用があるマーマイトとイラクサ茶を忘れずにサマーハウスの使用人に用意してもらうようにお願いしておくこと。


今日の一枚

OLYMPUS XA F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm / Kodak Portra 400

コルマールにて撮影  OLYMPUS XA F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm / Kodak Portra 400


今日の一曲

Cyne – Soapbox

Cyne – Soapbox


今日の一冊

Copyrighted Image

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