うめちゃんからの手紙 2017 No.133

うめちゃんからの手紙 2017 No.133

今日は常連さんたちを誘いカッピングイベントをアルバイト先で行いました。

私とはるちゃんがヨーロッパ滞在中に買ってきたドイツのHoppenworth & Ploch1)と Wacker’s Kaffeegeschäft2)、そしてイギリスのMonmouth3)とイギリスのスーパーで売られていたフェアトレードのコーヒー豆をキンちゃんやヒロシたちも交え試飲しました。

当初想定していなかったイギリスのスーパーSainsbury’s4)のオーガニックでフェアトレードの豆5)が美味しくマスターを始め私のアルバイト先のコーヒーの品質管理をされている奥様もすごく驚いていました。

フェアトレードとダイレクトトレードの違いや私のアルバイト先のマスターのコーヒー豆の仕入れ方法へのこだわりなどを話すと紙面が足りなくなりますが、簡単に説明するとフェアトレードは生産者との取引を適正価格で行おうという活動で、ダイレクトトレードは生産者と直接豆の売買のやり取りをする事です。

私のアルバイト先のコーヒー豆のほとんどがマスターが現地で人脈を作り買い付けてきているのでダイレクトトレードにあたります。一部の生産者様が途中から組合等を作り途中からフェアトレード寄りになった取引先もいるので厳密に線引きはできないとの事です。(ダイレクトトレードの場合天候や内戦などの悪条件が起きてしまった場合一定の生産量を維持する事が困難になってしまう事があり、生産者も購入者にもリスクがあります。そして生産者側がリスク回避のために共同で水道などの設備やその他の作業の効率化を図り協業するようになる場合があるのだそうです。また後日マスターに教えてもらい勉強しようと思います。)

マスターの奥様がブラウニーを用意してくださっていてそれがとても美味しかったです。秋頃からブラウニーの提供を店でも始めるようです。

私とはるちゃんが日本に不在の間は5-7月にかけ旬だった長野県のブルーベリーを使ったマフィンが大好評だったそうで、食べられなかった事が悔しいです。

少し前にヒロシは曙橋の講習会場に通い猫のベビーシッターの資格を取得しました。ヒロシが今世話をしているおばちゃんの娘ちゃん達の将来の使い魔になる二郎と三郎もそろそろ学校に通ったらどうだという話が上がっています。

猫の学校は周りの猫からの推薦状を書いてもらう必要がありキンちゃんに相談しました。

ヒロシも大阪にいたときに通っていました。猫でも英国数できる事必須の2017年ですよ。

たまえおばちゃんが「英国数は絶対勉強しといた方がええよ!二郎ちゃん三郎ちゃん!」というので審査が通れば新学期から彼らも猫の学生デビューする予定です。

なぜ推薦状を書いてもらう必要があるかというと、猫達には縄張りがあり人間でいうならば学区のようなものがあります。

きちんとなわばり内(学区内)に住む猫やでーという事を年長者の猫に証明してもらう必要があるのです。

猫の学校は学費などがすべて無料で学校経営は卒業生OGOBからの寄付でまかなわれてるので自分の住んでいる縄張りの学校にきちんと通わないと猫達の政治バランスが崩れてしまうのです。教育ママ猫達もいて文京区が今は一番人気でわざわざ引っ越す猫もいるのだそうです。

二郎と三郎はキンちゃんが治める縄張り中央千代田エリアの猫です。

このエリアで一番偉いキンちゃんに推薦状を書いてもらえる事になったのですが、二郎と三郎は真剣に勉強しないといけないですね。

プレッシャーが尋常やない。

ヒロシが二郎と三郎の学校の送り迎えもする事になりそうです。

買ってきたコーヒーのカッピングをしたお話、猫達の社会も結構忙しく大変だというお話でした。

うめ


画伯の一言

作中に出てきたフランクフルトのカフェはすべて2017年に取材を行っています。フイルムの現像が終わり次第随時記事にして紹介していこうと思っています。

以前Instagramでも紹介させていただいたWacker’s Kaffeeの公式マグカップ。

値打ちに買うことができました。ハンドドリップにはこの豆がいいといくつかオススメを教えてくれました。

英語があまり通じず店員さんも少し無愛想だったのですがコーヒー豆の品質は確かなものでした。一般的な日本の同レベルの豆に比べ安く買うことができました。


お勧めしたいコーヒーの映画

フェアトレードとダイレクトトレードの違い、生産者の作った豆がどのように流通にのりカフェまでやってくるかの流れを知るには「A Film About Coffee」がオススメです。

映画の公式サイトはこちらから

日本の有名店、そして今は閉店されてしまった大坊珈琲店の大坊勝次さんが豆を焙煎されたりネルドリップでコーヒーを入れてらっしゃる姿が観れる貴重なドキュメンタリー映画です。

『A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)』 本予告

あわせてフィンランドのカフェ巡りの記事もご覧いただけたらうれしいです。

References

References
1 フランクフルト市内や大学の構内にあったりするおしゃれなロースタリーカフェ。店頭で抹茶をたて抹茶ラテとして提供していたりと頑張っているカフェ。トイレやWi-Fiもあり落ち着いて作業も出来る。
2 1914年に創業されたフランクフルトの伝説的ロースタリーカフェ。NHKの朝ドラにもなりそうな歴代女性経営者で頑張ってきたかふぇ。混雑していたり丁寧な接客は望めないかもしれませんがとてもいい豆がお値打ちに買える素晴らしいお店です。トイレも完備
3 1978年創業のロンドンでロースタリーカフェを3店舗経営している会社。バラマーケットにある店舗はロンドンブリッジ駅から歩いてすぐでアクセスも便利で近隣のTate Modernやアートギャラリーに行く際に休憩に立ち寄るにも便利。
4 イギリス屈指の大型スーパーマーケットチェーン。他にアメリカ系Wal-mart系列ASDA、COOP、SummerfieldなどがあるがSainsbury’sは様々なフェアトレード商品、オーガニックの野菜やお菓子等が充実している。目立つオレンジ色のレジ袋が有名。
5 自社で販売するコーヒーの解説ページまで作るほど気合の入った会社。https://livewellforless.sainsburys.co.uk/fairtrade-coffee/

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