うめちゃんからの手紙 2018 No.092 まじめにふまじめたまちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.092

彼女にうめちゃんを紹介するヒロシ。

うめちゃんからの手紙 2018 No.092

今朝もヨガ教室に行ってきました。
てるこさんにもお土産を渡せたので良かったです。
もちろん今日もみんなでレッスンの後にお茶をしてきました。

今日の話題はてるこさんの職場にいる後輩の方でした。
すごく有名な海外の大学でMBAを取得し英語と中国語が出来るトライリンガルな若い男性社員の方がいらっしゃるのだそうですが、万年平社員でてるこさんからみてもつまらない仕事しかしておらず、能力が高い社員なのに会社が正しく彼を使っていないからもったいないという話でした。

てるこさんは自身の事をただの量産型OLと謙遜しつつ、彼はてるこさんよりもなんだってできるのに給料も少なくてもったいないなぁとおっしゃっていました。
でも友人であるという事を抜いて客観的に見てもてるこさんのコミュニケーション能力は圧倒的で、履歴書の紙面上で見てしまえばその後輩の方の方が優秀に思えるかもしれませんが、立ち振る舞い方や雰囲気といった対面でしかわからない事で判断するとなるとてるこさんには迫力があるように思えます。

田中さんもこれには思う事があったようで「勉強が好きなだけでお仕事は嫌いな人なのかもよ?私も勉強は好きだけれど、いざ会社に勤めるとなると…主婦しつつ自分の興味ある事の勉強が続けられる方がいいなとは思うからなぁ…意外と欲ばれないものであれもこれもは無理なのよ。主婦業だって1日仕事だし、勉強だって肉体労働だもの。難しい悩みだよ。」とおっしゃっていました。

本心から向上心を維持し、勉強したいという気持ちにさせてくれるお仕事につけている人は多くはないのかもしれません。
うまい具合に人それぞれが持つ能力を活かせる仕事につけたら社会全体の幸福度も上がるかもしれませんが…

田中さんが続けて、
「私は勉強は誰にも負けないという自信はあるし、向上心はあるけれど、企業って言い換えてみれば価値観や夢、目標を共有する共同体だと思うのね。時には責任を個人ではなく会社で持つという事で大きな事もできるかもしれない。私は正岡子規じゃないけれど、起きて半畳寝て一畳で自分の周りの事に丁寧に目を向けて暮らしたいのよ。例えば100人に1個ずつ何かをあげられるのが仕事だとして、私は誰もよりも早く一番に身近な人にその時渡せるベストのものを渡せたらそれが一番だと思うわけ。でっかい事をやるのはあからさまに頑張っている!って人から見られるけれど、一生生まれ育った町から出なくても優秀な人はいるだろうし、真面目で社会にきちんと貢献している人もいるわけ。私は協調性がないし、人と同じ目標を持てる人間だとは思えないから会社勤めは難しい気がするなぁとも思うね。」と言い、
意外にも東大生の就職率はあまり良くなく、代わりに起業したいと思っている同級生が多いのだと教えてくれました。

てるこさんは「後輩君が実は仕事ができる人だと私は見抜いている。けれど彼は普段間違いも失敗も全くしないし仕事も期限通りにすべてこなすけれど、大きな責任が問われる仕事になると狡猾にのらりくらりとかわして、誰でもできる仕事を溜め込んで、今は手が離せないと言って逃げて行ってしまうのよね。」とおっしゃっていました。

ふと私は身内のたまえおばちゃんの事を思い出しました。
たまえおばちゃんはすごく優秀で人にはできない仕事をこなせるすごい人です。
なのですが…すごく不真面目というか家族の予定や自分の趣味を一番大事だと考えている人で、仕事へのやる気や情熱は一切ないと本人が公言しています。
好きなゲームの発売日やイベントのある日は平日であれば仕事を体調が悪いと言ってサボり、過去には病気で寝込んでいるはずなのにうっかりテレビのインタビューで朝一番で並んだので買えて嬉しかったですと答えてしまったところを放送されてしまい、翌日親戚も同じ顔だからおそらく私の親戚でしょうととぼけてしまうくらいのお茶目な人です。
先週もスプラトーンというゲームを友人の方とオンラインで遊ぶ約束があり、仕事を子供の用事で手が離せないとサボっていました。
たまえおばちゃんは「私は双子の娘を愛さなければいけないし、夫も愛さなければいけない!そして姪っ子も愛さなければいけない!ほんでもってオンラインゲームで育んだ戦友との絆も大事にしなければいけない!これは仕事やってる暇はないわけよ。誰かを愛すのに忙しいわけ!日本で一番忙しいたまちゃんやから!」と高笑いしていました。

仕事に対してやりがいや生きがいを見るける人もいるけれど、仕事はあくまでもお金を得るための手段であって、家庭や個人的な趣味に生きがいや愛を注ぎたいのだと考えている人がいるのも事実です。

おばちゃんもやる気はないよと言いつつも、おばちゃんにしかできない仕事があり、サボりつつもきちんと勤続していますし、非常時の際は深夜でも職場に手伝いに行ったりもしています。
おばちゃんなりにも倫理観があり、客観的に見ておばちゃんの職場の後輩でも片付けられる案件であれば堂々とサボっています、そうではない大きなトラブルであればすぐに駆けつけています。
おばちゃん一人で責任を問われたり、大きな仕事をこなさなければいけないという状況になってしまう、それこそが問題なのであって、おばちゃんがサボる事は間接的に後輩を一人前にするためにやっているのだよとおばちゃんは言っています。笑
一理あります。

釣りバカ日誌でいう浜ちゃんを地で行くような感じです。
どちらが正解かと聞かれれば、どちらも正解な気がしています。
私がどちらになりたいかと聞かれれば本音はたまえおばちゃんのようにいきたいのですが、私は割と人から評価される場やリーダーと呼ばれたり、肩書きが加わるというのが好きで学校や仕事勤めが好きなのかもしれません。

今日はこれからヒロシの彼女に会いに行ってきます。
ヒロシとヒロシの彼女を交えてみんなでランチを食べる予定です。
帰宅後に二郎と三郎をスーパーに連れて行く約束もあるので行ってこようと思います。

うめこ


今日の一枚 – アーカイブス

人形町で撮影。

Nikon F / NIKKOR-S Auto 1:1.4 f=50mm / AGFA VISTA 200


今日の一曲

Jack Johnson – Shot Reverse Shot (Live at Farm Aid 2013)

Jack Johnson – Shot Reverse Shot (Live at Farm Aid 2013)


今日の一冊

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