うめちゃんからの手紙 2017 No.086 祖母が持つ一生モンのあれ。

小さな頃の父と祖母。

うめちゃんからの手紙 2017 No.086

今日は私が朝ごはん当番だったのでフレンチトーストを朝からしこたま焼きました。
おばちゃん曰く実家の味を思い出すらしいです。

おっちゃんは愛車が整備に出ているので最近はずっとそわそわしています。おっちゃんの自動車はおっちゃんのお父様から譲り受けた70年代から走っているというアメリカのトラックのような車です。
周りの人にそろそろ買い換えればいいのにと言われているのですが、おっちゃんは小さい時にキャンプやサーフィンに連れて行ってもらった思い出が詰まっている車だから絶対に手放したくない、家族と一緒だとずっと整備をして修理をして乗り続けていくと決めているのだそうです。

おばちゃんもいつも頷きながら「わかったから、はじめちゃんはいつも同じ話をして。直したらいいよ直したら。大事にしよう。うん。」といつもの調子です。

おっちゃんの気持ちもよくわかります、これはおっちゃんに限らず魔女も一生モノという言葉に弱い気がします。
祖母が昔おじぃちゃんと新婚旅行に行った際に馬具職人の知人にお願いして作ってもらったというバッグ。祖母のバッグがすごくかっちょよくてシュッとしていてよく眺めていました。
いつも祖母はきまって私に「あなたも将来の旦那さんとイギリスに行った時に自分の好きなようにお願いしてきたらいいのよ。これは私のバッグだもの。その時は地図を書いてあげるわ。」と言います。
他のものはいろいろ私にくれるのやけれどバッグは祖母の祖父との思いでが詰まっていて大事にしています。

少しずつ魔力を帯び始めてきている祖母が20代から使い続けるバッグ、とても素敵なのです。すごくオーソドックスな形でシンプルな金具だけれどずっしり重いのです、華奢な祖母やけれどいつも大事に持っています。

私が持っているギターも一生モノだと思います。すごく大事。私の体の一部ですね。
私に将来子供や孫が出来、彼か彼女達に欲しいとおねだりされたら、やっぱり断るかもしれません。
でもギターを始めたいと言われたら喜んで譲ってしまうかもしれません。むつかしいね。
世界中には魔力が宿ったギターや呪われたギターもあると聞きます。
私が変な魔力を吹き込んでしまったら嫌やなぁ、でもずっと同じものを使い続けるといろんな記憶や思い出が吹き込まれてモノにも魂が宿るだと思います。
楽しくてハッピーな魂の宿ったギターになりますように。

ヒロシは今日大阪に帰り明日から母とフィンランドに行ってきます。
ちょっとした野暮用です。
後日ヒロシが帰ってきたらまた報告しますね。
私もかなりドキドキしています。

うめこ

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。