うめちゃんからの手紙 2019 No.079 伝書フクロウは時々手紙を落とす。

うめちゃんからの手紙 2019 No.079

うめちゃんと使い魔のフクロウのじゅんちゃん。心優しいフクロウでカラスにナメられがち。

うめちゃんからの手紙 2019 No.079

以前マリーちゃんが茂一郎を抱っこしてくれていた時に茂一郎がマリーちゃんの服を汚してしまったそうで、その時に私の母から代わりの服をマリーちゃんは貰ったそうです。
他人から服をもらうというのは若干微妙な事ではないでしょうか。
気を使いますし、自分とテイストが違えば嬉しくないですし、けれど物をもらう以上礼節は尽くしたい。
服や靴などの身に纏うものの贈答ほど気を病むことはありません。
私の母はご存知の通りかなりの甘いファッション一筋で流行りの千鳥風に言うなればかなりクセが強いのです。
ところが私のはとこのマリーちゃんはとても可愛いので大概の服は似合ってしまいます。
母がプレゼントしたエミリーテンプルキュートの服もちょっと回し者が宣伝で着てるんとちゃうかな?というレベルで似合っていて、最近はみんなに似合っていて可愛いと言われるようになったためマリーちゃんも機嫌が良く一張羅として定着したようです。
私の母はマリーちゃんを大変気に入っていて少し前まで使っていたカメラをプレゼントしていました。
母は待っていたライカのQ2というカメラが手に入ったそうで以前まで使っていたQをヒロシか私が使わなければマリーちゃんにあげようかと言っていたので私はM9がありますしマリーちゃんにあげたら喜ぶと思うと伝えてありました。
ヒロシもカメラなどを使うのですが基本的には彼は首からタオルを下げ手ぶらで出かけることがほとんどです。
ヒロシの持論で「僕は仕事ができるからタオル以外いらないんや!」と訳のわからないことを言っています。
職場やアトリエにほとんどのものを置き勉しています。
ボランティア活動に行くと果物やお菓子を持たされることが多いので手ぶらの方が都合がいいのかもしれません。

話は変わりますが私自身の写真はほとんど実家に送られることがなく、時々たまえおばちゃんが私が文ちゃんと歌子ちゃんを抱っこしている写真などを送ってくださるくらいで、実家の両親は私の近況を意外と知らなかったりします。
祖母は仕事で東京に頻繁にやってくるので顔をあわせるのですが、両親に対しては放蕩状態に近いものがあり時々思い出しては反省しています。
母がマリーちゃんカメラをプレゼントしたのは遠回しに私や私の友達の写真を撮って送ってほしいという母の気持ちが潜んでいる気がします。
マリーちゃんはマメで私の祖母や両親ともよく携帯のLINEというソフトで連絡を取ってくれています。
情けない話ですが私はスマートフォンを所持しておらずその手のことが門外漢で家族との連絡手段は電話か手紙、伝書フクロウだけです。
元気があるときはヒロシにパソコンのFacetimeというテレビ電話を実家につないでもらいますが、バイトや勉強の後は疲れてしまってなかなか出来ていません。
伝書フクロウは時々手紙を落としたりするので信頼度は低く、情報の鮮度も若干落ちます。
先輩の魔法使いや魔女には嘲笑されますが、私は使い魔にあんまりお仕事をさせたくないと思っていて、特にフクロウはカラスや野良猫にも狙われることがあり気が休まらないのです。
使い魔の猫やフクロウが健康に毎日楽しく過ごしてくれるだけで私は魔女としてきちんと仕事ができるので彼らに仕事を頑張ってもらわなくても私はいいのです。
電話はお互いの時間が合わないことが多くなかなかかけられず、下手に電話をかけて寝付いた茂一郎を起こしても厄介なため結果手紙ばかりになります。

仕事でもプライベートでもデジタルカメラを使う事があるのですが私は自然光至上主義で自然光下でしか撮影しないためM9-Pが壊れない以上新しいカメラは特に必要性を感じません。
万が一壊れたとしても実家にはまだM9もありますしM-E、M8、Typ240などもあり当分は困りません。

最近はフィルムでのお仕事も増えたのでますますハイテクから遠ざかっていました。
職場のパソコンではるちゃんに立ち会ってもらいPhotoshopやInDesignを使用してZineの編集作業を行なっているのですが、デジタルでもフィルムでも自然光下で撮影した写真の方が使い勝手が良いのです。
職場で刊行しているZineに使用している紙は低白色再生紙とよばれているもので環境負荷が低い代わりに白色度が68%と低いものです。
ちなみにリサイクル表記がない物で、高白色としてインクジェットにもカラーレーザーにも使える紙として売られているものはISO白色度が90%以上のものがほとんどです。
パソコンの画面上で色をこだわって編集しても最終的に印刷する紙の特性もあり鮮やかには発色しません。
そもそも文章が大切なZINEなので白黒ページも多いのです。

正直なところデジタルカメラが苦手というのもありますし、出力が印画紙でない以上やっぱりフィルムに劣るなというのが個人的な感想です。
デジタルカメラは最初から最後までデジタル統一するのが正しいとも考えています。
最初からデジタルで撮影しモニター上などで見る場合などはどう贔屓目に見てもフィルムよりも利点が多いです。
ところが最終的に印刷物にしたり作品として印画紙に引き延ばす場合は質感なども含めフィルムの方が私は好きです。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 / NOKTON 35mm F1.2

LEICA M10 / NOKTON 35mm F1.2


今日の一曲

ZAZEN BOYS – 自問自答 @ TOUR MATSURI SESSION

ZAZEN BOYS – 自問自答 @ TOUR MATSURI SESSION


今日の一冊

最新!北欧デザイン・コレクション 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/10
ヴィクショナリー (編集)

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。