うめちゃんからの手紙 2018 No.195 ハッピーで義理堅いのが田中さん

うめちゃんからの手紙 2018 No.195

レストランに行くということでおめかししてきた田中さん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.195

来週末に日本帰国を控え駆け足で夏休みの仕上げに入っています。
夏休み中も働きづめだったので夏休み中の休みという変な表現になりますが、やっとゆっくりと時間が取れるようになりました。

3日間スイスとフランスを巡ってきました。
スイスのバーゼルに宿泊してそこを中心に活動しました。
バーゼルはスイスにフランスとドイツの国境に隣接している街で、ドイツ側へは路面電車で簡単にいくことができます。
はるちゃんが大好きなモノプリにまだ今夏は行けてなかったのでモノプリがある街でどこか楽しそうなところはないかと祖母と話していたところバーゼル市内に泊まりフランスのコルマールに行ったり国境を路面電車で超えてドイツに行き、エリア内でもおそらく最大といわれるRhein Centerでお土産のショッピングなどをしてきました。
私の大好きなまっちゃんのためのお土産をまだ買っていなかったのです。
まっちゃんは5歳児なのですが子どもっぽいものをお土産で買って帰ったらウケが悪いのがわかっていたので悩みました。
散々悩んだ結果まっちゃんにはドイツ製文房具を買いました。
よく詩作をしたりメモを取っている姿を普段から見ていたので大人っぽいデザインのもので選びました。
バーゼル市内で私の両親が好きなキャラメルトを買ったりもしました。
キャラメルとは誰にあげても喜ばれるので多めに買っておいても失敗がないのでオススメです。
バーゼル名産なのですがジュネーブなどでも売られているので入手しやすいと思います。
バーゼル市内だとミグロスというスイスのスーパーのプライベートブランドの商品が山のように売られているのでそれを買い求めるのが正解です。
バーゼル市外で売られているキャラメルトはほぼレッカリー社のものになるため値段と種類の選択肢があまりありません。
レブクーヘンというジンジャーブレッドはレッカリー社のものが好きなので買うのですが、キャラメルトに限っていえばミグロスで売られている商品のほうが安くて風味が良いように私は思います。

コルマールの街ではウンターリンデン美術館に行き3時間にわたりじっくりと美術品を鑑賞しました。
ウンターリンデン美術館は外観から感じた予想に反しとても収蔵品の多い美術館です。
教会をリノベーションしたヨーロッパで時々見かけるタイプの美術館なのですが、もともと教会だったとは信じられないほどに効率的にフロアプランが組まれており、地下から企画展が行われる3階まで普通に見てもあっという間に時間が流れてしまいます。
私たちは丁寧に見てまわったので3時間も要しました。
田中さんはイーゼンハイムの祭壇画を本当に熱心に鑑賞されていました。
テレビの美術鑑賞番組で以前紹介されていたそうで、テレビ画面で圧倒された絵を実際に自分の目で見られたことに感動し、そして実物の持つ迫力がやっぱりすごかったようで”痺れるほど”よかったようです。
祖母が言うにはこの美術館は常にフランスの美術館トップ3内に入っているほど人気で評価が高く、新旧の作品と企画展のキュレーションが秀逸で何時ても楽しい美術館なのだと教えてくれました。

コルマールの街にモノプリがあり、同スーパー地下にトイレがあるため休憩を取るにも最適な場所です。
田中さんもはるちゃんもここでど定番のモノプリのエコバッグとエシレのバターを買っていました。
その後市内を歩いたり公園で撮影などをして時間をつぶしました。
夕方祖母がそろそろ帰ろうといったタイミングでバーゼルに戻りました。
バーゼル市内に戻ってから祖母が予約しておいてくれたLa Fourchetteというレストランで夕ご飯を頂きました。
La Fourchetteは私が以前に利用したことがあるfrühlingというカフェと同じクリペック通りにあり気になっていたお店です。(ドイツ語で春と名付けられたカフェ、私たちはもちろん立ち寄りました。又後日このお店については書きたいと思います。はるちゃんも気に入った!笑)
このお店は正直に言って涙が出そうになるほど感動いたしました。
女性二人で切り盛りされてるお店で厳選した地元の素材などを使った”肩のこらない”創作料理のお店です。
こんなお店で働いてみたい、私もいつか機会があればこういうお仕事に関わってみたいなぁと強く刺激を受けました。
レイチェルクーさんのフランス料理にも通じるものがあり、身の丈にあった、現実的で地に足のついた、それでいて本当に美味しくてみんなが幸せになれる料理とは何か?と考えさせられる料理でした。
映画かもめ食堂が好きな方にもオススメできるレストランだと思います。
このお店で私は200枚ほど写真を撮ってしまいました。
はるちゃんもこのお店の世界観が好きだったようで恍惚とした表情で雰囲気を楽しみ、私同様時に忙しく記憶に残そうと努めていたのでした。

田中さんはこの夏休み中ずっと私とマリーちゃんとはるちゃんの家庭教師をみっちりと努めてくださったのですから何も遠慮はいらないのですが、遠慮気味に祖母に勧められたワインを飲んでいました。
私は未成年なのでお酒のあれこれはわかりませんが、人に気を使って飲むお酒は美味しくない気がします。
遠慮はいらないのです。
私が田中さんの肩を組み晩夏を私たちと美味しい宴で楽しもうと笑うと少しリラックスできたのか、祖母にワインが美味しかったからもう少し飲みたいと伝えていました。
ただ気をつけなければいけないのは祖母はうわばみだということです。
祖母の場合はいくら飲んでも酔っ払わないのでお金がもったいないという理由だけでいつも途中から水か炭酸水に切り替えます。
祖母はもてなす気持ちでどんどんお酒を人に勧めるのですが、祖母自身は全く酔わないので田中さんにお酒を飲ませすぎてしまわないように私が目を光らせていました。
イギリス人は質素倹約な人が多いのですが、人にお酒をおごるのがやたらと大好きな国民性がある気がします。
人にお酒をおごって酔わせてニヤついているのです。

田中さんはお酒に強いわけではないので普通にワインで酔っ払っていました。
はるちゃんが田中さんの酔い方は忙しいなぁと笑いながら写真を撮っていました。
田中さんは泣き上戸でもあり、笑上戸でもあり、そして酔っ払うとやたらと人と握手をしはじめ感謝の気持ちを述べ始める人のようです。
最初にアルコールで上機嫌になり笑い、そして泣きながらみんなにありがとうと言い始めるという流れをこの夏に複数回目撃しました。
ハッピーで義理堅いのが田中さんなのでしょう。

私自身がこの夏を楽しめたかと問われると本当に忙しくあっという間だったのでそんなことを考える余地もなかったというのが本音です。
けれど私が大好きなはるちゃん、田中さん、そしてはとこのマリーちゃんはいつも明るく楽しそうな顔で夏休みを過ごしていたので私も幸せだなぁと感じることができました。
私も祖母と友人たちに本当にありがとうと手を握り熱心に感謝の気持ち伝えるべきやったなぁなんて思った夜でした。

うめこ


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画伯の喫茶店探訪記 – 2018年6月16日 バーゼル Cafe fruhling(海外出張編)


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撮影地:バーゼル / EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM

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