うめちゃんからの手紙 2017 No.019

クラスに一人すごく口が悪いというか生意気というか子供みたいな同級生がいて、誰にでも変なあだ名をつけて呼んでくる子がいます。
はるちゃんはデカジャンボ、そして私はチビチワワと。

デカもジャンボも、チビもチワワも同じ意味の言葉の連続やん!って思うのですが。でかいチワワがいるんやったらデカチワワでいいと思うけれど、チワワって小型犬やからチビわざわざつける必要ないですやん!

はるちゃんはそういう少しでも癪にさわる事や気に入らない事を言う子とは全く口を利きません。
不思議と私とはすごく仲良くしてくれてるのですが、はるちゃんはその辺頑固です。

魔女にとってほうきの修理とメンテナンスは競輪選手にとっての自転車のパンク修理くらいの、できるだけ自分でやるべき事なのですが、なかなか自分で出来ない子が最近は多いようです。
私は母が道具マニアなのもあり小さい頃からいろんな道具の使い方を教えてもらいながら育ったので一人でほうきの手入れはできます。
それでも父や母のように上手にはまだま出来ないのですが…

ホウキモロコシやシュロ、皮紐、銅線、いろんな道具や材料を使ったりします。おばちゃんも自分でやってはるので一通り道具が揃っています。
今日ははるちゃんとマリちゃんほうきのメンテナンスをしてあげました。
途中おばちゃんにも見てもらったりしたのですが結構時間がかかりました。
私は1本しか東京に持ってこなかったのですが実家にはまだ何本かあります。

普通の空飛ぶだけのほうきはまぁぼちぼちの作業ですが、たまに喋り出すほうきがあるので結構大変だったり楽だったりします。
おばちゃんや母のほうきは長いあいだ使われてきたので喋ります。
私のほうきはまだ喋りません。
まだ乗り始めて10年未満の新しいほうきで父と2人で作り母が素敵な革紐をくれて可愛くしてくれたものです。
重いものは持てませんがスピードがめちゃくちゃ出ます。関西の魔女が好きな感じの作りです。
はるちゃんは実家暮らしなので2本持っていて今日は私のに似たママチャリ的なほうきを、マリちゃんはイギリスから来たので割と小ぶりな折りたたみ自転車的なほうきを持ってきました。
少しだけマリちゃんのほうきをパワーアップしてあげました。微々たる差ですが+5kgは重たいものを持っても安定して飛べるようになると思います。
我ながらいい仕事をしたと自画自賛しております。
はるちゃんのほうきには真っ赤の革紐を、マリちゃんのほうきには緑色の革紐を巻いてあげました。なんとなく咲いていた椿が綺麗だったので力強い緑と赤を意識してみました。

ただやっぱりおばちゃんや父、私の母のような先輩たちにはとてもかないません。魔女のほうきのメンテナンスだけを仕事にされている方もいるくらいなので奥はとても深いと思います。

メンテナンスの後マリちゃんとはるちゃんが天下一品をご馳走してくれました。
天一のラーメンはめっちゃ好きなのですがせっかく私の下宿先に遊びに来てくれたのやから私が何か夕飯を作ってもいいのでみんなでほっこりまったり過ごしたかったなと本音では思いました。
寒い中ほうきで神田まで飛ぶのはしんどかったヨ!

とりあえず不器用でカメラもまだ上手に使えなかったりしますがほうきを治したりする魔女のお仕事はきちんとできますよアピールをしてみました!

うめこ

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