うめちゃんからの手紙 2018 No.160 田中さんからスイカをいただいた。

うめちゃんからの手紙 2018 No.160

ヨガ教室の後スイカを持って遊びに来てくださった田中さん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.160

今週もヨガ教室に行ってきました。
最近は職場でも学校でもヨガ教室でも、どこへ行っても会う人との第一声はお互いに「暑いですねぇ…」です。
ヨガをやり終えたあとシャワーを浴び、いったんベンチに座るとギャートルズの飛び出る文字くらいの迫力のあるため息が出てしまいました。
椅子に座りながらドライヤーで髪を乾かしていると「10代なのに情けない!」と70代の大先輩なクラスメイトに笑われてしまいました。
ヨガ教室までの陽炎の出ているアスファルトの道が復路としてまた私を待ち受けてるのかと思うと気が滅入ったのです。

今日もヨガ教室の後はみんなでお茶をしてきました。
父が送ってきてくれた小包に入っていたバーゼル土産のキャラメルトを一袋ずつみんなに配りました。
さすがはてるこさんやなぁと思ったのが、このキャラメルトの事をご存知だったのでした。
バーゼルの近くに親戚が住んでいる事とバーゼル市内には世界最古の公共美術館があり父と祖母が昔からよく訪れていた都市で用事があるたびにバーゼル名産のキャラメルトを買って帰ってきてくれるのです。
例年までは母と父と祖母の3人で行っていたのですが今年は父と祖母で行ってきたようです。
母がキャラメルトとレッカリーが大好きなので父は例年以上にたくさん買って帰ってきたと手紙に書いてありました。
レッカリーというのもバーゼルの名産品でスパイスの効いたクシュっとした独特な食感を持ったジンジャービスケットのようなお菓子です。

いつものメンバーでお茶をしていると途中でてるこさんの携帯に電話がかかってきました。
前からてるこさんの苗字を存じ上げてはいたのですが、「はいもしもし巨勢です」と電話に出られたのを聞き、改めてとても珍しい名前だなぁと思いました。
てるこさんは化粧品メーカーのKOSÉの創業者も巨勢さんに違いないと思っていたそうですが、調べてみたところ小林さんだそうでがっかりしたそうです。
てるこさんがおっしゃるには私の苗字の西秋よりも世帯数が少ない巨勢ではなく劣勢な状況にある苗字やと笑ってらっしゃいました。
ブリジストンが石橋さんのようなエピソードって割とよくありますから、そう思うのは仕方ありません。
てるこさんの彼氏さんは「めずらしい名前がなくなるのは嫌だから僕が巨勢になろう!」と言ってくれているとのろけながら話してくれました。
ちなみにてるこさんの彼氏さんの苗字は大森さんだそうです。

てるこさんの話は続き少し前に私もてるこさんから台湾旅行土産を頂いたのですが、てるこさんが会社で同僚やお世話になっているマンションの管理人さんたちにも配ったそうなのですが、ご友人には宅急便で手紙などと一緒に送ったそうなのですがお礼も届いたという連絡も一切なく少し凹んだとおっしゃっていました。
少しため息をつきながら「LINEとかネットでしか連絡取れない人って結局それまでだよね。顔を合わしてこんにちはさようなら、ありがとうゴメンなさいが言える距離感にお互い居ないと気持ちというのは離れて行っていると感じるようになってしまうね」とらしくなく落ち込んでいる様子でした。
田中さんは「それはそのお友達の方が無作法というか礼儀知らずなだけですよ。雑でもいいから反射的にすぐありがとうって出るくらいじゃなきゃダメです。あとでお礼言おうお礼言おうって人はなぜそこで後回しにできるのかがわかりません。送り主は無事に届いたのかやきもきしてしまうわけですもの。可視化してはいないけれど結構失礼な事だと思いますよ。」と何か思うことが私にもあるんだぞといった感じでフォローを入れていました。

私はインターネットでやり取りをしている友達が一人もいませんし、そもそもお友達があまりいません。
冷静に自己分析をしてしまうと私はてるこさん以上にそういうことで気に病んでしまう性格なので、もしスマートフォンという文明の利器を手にしてしまったら最後、四六時中友達からの着信やラインというのを待ってしまうような気がします。
喜怒哀楽のシェアというのが簡便化効率化されすぎているのではないかとも私は思います。
人間って勝手なもので他人の喜びを一緒に喜ぶ事もできれば妬ましく思う事もあり、人の悲しみを共有できるかと思えば他人の不幸は蜜の味でもあったりと、喜怒哀楽のフローがあまりに速くなると機械ではない私たちはただ疲弊して行ってしまうのみです。
便りがないのは元気な知らせなのやと、そう思うに努めるしかないのかもしれません。
それだとしてもきちんと挨拶やお礼の気持ちを伝えるというどこまでもアナログで対面のコミュニケーションを過小評価してはいけません。
最も大事にしなくてはいけない事だと私も思います。

友達が増えるとてるこさんのような悩みも増えていくのだろうか、それとも大人になるとしきたりとかしがらみとか色々な事が複雑に絡み合い交友関係のあれこれも煩雑になってしまうのやろうか…
改めてすごく律儀なマリーちゃんと真面目なはるちゃんという素敵な友達に私は恵まれているという事を感謝しなければいけないなと思いました。

いよいよ明日の夜に田中さんは一旦私の実家に向かい、その後祖母とイギリスに向けて出発します。
今日夕方過ぎにスイカを持って田中さんが遊びに来てくださいました。
本当はヨガ教室で渡そうと思っていたという大きなスイカをいただきました。
たまえおばちゃんがスイカが大好きで冷蔵庫から冷えたものを出してきてみんなで食べました。
汗だくになりながらスイカを持って来てくださった方にもキンキンに冷えたスイカをお出しするというたまえおばちゃんのファインプレー。
田中さんと一緒に音楽を聴いたり夕涼みをしながら数時間おしゃべりをして過ごしました。

明日出発なのですが祖母は今日もお仕事明日もギリギリまで結婚式の司会のお仕事が入っていて忙しい様子で連絡がつきません。
ちょっぴり心配です。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM

EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM


今日の一曲

チャットモンチー – サラバ青春 – Zepp Osaka 2008

チャットモンチー – サラバ青春 LIVE


今日の一冊

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