うめちゃんからの手紙 2018 No.161
今日は結論から入ります。
祖母と田中さんは合流できませんでしたが田中さんは無事京都へたどり着いたようです。
田中さんは一旦京都の私の実家を経由して祖母と二人でイギリスに向けて出発します。
私がこのお手紙を書き終える頃には祖母も京都についているはずです。
はじめおじさんは昨日サーフィンに行っていたのですが愛用のサーフボードが波に入って30分くらいで折れてしまったそうで新しいサーブボードを注文しに朝早くから出かけていました。
はじめおじさんは複数枚サーフボードを持っているのですが、職人さんに久しぶりに会いに行きたくなったそうで、一枚新調して備えておきたいのだと言っていました。
私は存じあげなかったのですが、大きくて固そうに見えるサーフボードも意外と折れることはよくあるそうで、寿命がもちろんあり一生ものではないのだそうです。
はじめおじさんは道具や身の回りのものをとても大事に使う方なのですが大自然の中で使うサーフボードが海で折れてしまうことは仕方がないことのようです。
それでも良い思い出をたくさん作らせてもらったとはじめおじさんはにこやかに愛猫を撫でるように折れたサーフボードをスリスリしていました。
今朝はたまえおばちゃんと二人で朝ごはんを食べました。
ヒロシは彼女に誘われて彼女の住んでいる町内のボランティア活動に出かけて行っているようでした。
今週は久しぶりにお絵かき教室に行くこともできました。
お絵かき教室の授業の後、他校に通うお友達と少しおしゃべりをしました。
こないだ紙博でバッタリ会った子達で、涼しくなったら秋頃にみんなでディズニーに遊びに行こうという話をしました。
とても楽しかったのでずっと話していたかったのですが二郎と三郎とスーパーに行く約束があったので後ろ髪を引かれる思いで冷房の効いた教室を後にし、二郎達との待ち合わせ場所に向かいました。
二郎達と待ち合わせスーパーに寄りたまえおばちゃんに頼まれていたものを買ってきました。
二郎は松露が買いたいと言っていたのですが見つかりませんでした。
こないだ私の父が送ってくれた荷物に入っていた物を食べて以来、気に入っているようです。
私が品川駅の伊勢丹で売っているのを見たことがあるから今度買ってきてあげるよと言うと二郎はとても喜んでいました。
三郎はここのところずっと素麺を気に入っていて、今週も素麺を買ってきました。
実家に連絡をして三輪素麺を今度送ってもらおうと思います。
私もそうめんが大好きなのでソーメンにはうるさい女やと自負しており、やっぱり三輪素麺は美味しいと思います。
12時過ぎに下宿に戻ると一足先に田中さんが渡英の荷物を持って来ていました。
たまえおばちゃんがリビングの机の上に並べたミニ四駆の説明を田中さんにしていました。
(たまえおばちゃんはプラモデルとかミニ四駆も好きなのですが、子供の頃に作ったガンダムのプラモデルでもミニ四駆でもよく見ると名前が書いてあるのが面白い。)
なぜこのタイミングでたまえおばちゃんは情熱的にミニ四駆の素晴らしさを田中さんに語り出したのかはわかりませんが、とても盛り上がっていました。
はじめおじさんが朝仕込んでおいてくれたピザ生地が用意してあり、お昼ご飯は3人でピザを作って食べました。
田中さんがアンチョビがのったピザを今まで一度も食べたことがなかったそうで、とても美味しいと喜んでくれました。
パイナップルがのったものはよく食べていると田中さんが言ったのが面白かったのかたまえおばちゃんは大爆笑していました。
アンチョビがのったピザとパイナップルがのったピザ、どちらが遭遇するチャンスが高いかといえばなんとなくアンチョビがのったピザの方が高い気もしますが、パイナップルもハワイアンピザという名前で意外とファンもいるのでなんとも言えないなぁと私は思いました。
たまえおばちゃんが以前都内を姉妹で歩いているとバレエダンサーから女優になった有名人の方を見たことがあり、あまりの美しさにびっくりし震えたけれど、勇気を振り絞って一緒に写真を撮ってもらった事があるという話になりました。
話しかけるとすごくびっくりされてしまい、たまえおばちゃんは「すみませんでした、急に話しかけてゴメンなさい」と謝ると女優さんは
「いや、そうじゃなくてお二人は双子さんですよね?すごくそっくりで一瞬分身の術を使われてらっしゃるかと思ってびっくりして身構えてしまいました」と笑って返してくださり気さくに3人で写真を撮ってくださったそうです。
おばちゃんは3人で撮った写真をどうしても田中さんにも見て欲しい!と言い出し…
まさかと思ったのですが急にリビングを片付けだし魔法陣を書き終えると、「ちょっくら京都のお姉ちゃんのところに行ってでっかくプリントした写真借りてくる!」と笑いながら姿を消してしまったのです。
田中さんと私があっけにとられていると、母を連れてたまえおばちゃんが戻ってきました。
たまえおばちゃんは写真がすぐには見つからなかったから私の母を連れてきて証言してもらいたかったのだと言い母のスマホの画面に映る3人の写真を見せながらすごく美人だった、やっぱりバレエやったはった人やから姿勢が凄い良かったと時々母に同意を求めながら田中さんに熱く語ったのでした。
母はお昼寝をしていたところを起こされたようで少しテンション低めに「妊婦に無茶をさせるなぁ…気持ちよくお昼寝をしていたのに。私が風邪で小学校を休んだ日に給食で出た私の分のアイスだってドロドロに溶けたやつを持って帰ってきて嬉しそうに桃ちゃんのやつ!ってくれた時とは変わってないねぇ」と笑うのでした。
その後母は「せっかく魔方陣描いちゃったからさっちゃんも(田中さん)私について京都にいらっしゃい。先生(私の祖母の事を母は先生と呼んでいる)の仕事が終わるのまだ5時間後くらいだから。私から携帯に連絡入れておくから。そいじゃうめちゃんも元気にやんなさいよ!」と田中さんを連れて京都に戻って行ってしまいました。
母が手ぶらでくるのもあれやからと開けさしの阿闍梨餅を置いていってくれたのですが、20個入りのもので残り14個でした。
15個入りを買ったと思えばそんなに減った気はしないのですが20個入りのものだと知っているからだいぶ食べたやつ持ってきたなぁと思わず笑ってしまいました。
しばらくするとガレージのシャッターの開閉音がしてはじめおじさんが帰ってきました。
サーフショップで友達にあったそうでまたスイカをもらってしまったから荷台から下ろすのを手伝って欲しいと言われ見に行くとなんと4玉も積まれていました。
はじめおじさんに30分程前まで私の母がいた事を告げると、「タイミングが悪かったねぇ…4玉ってうちだけで食べようと思うと結構大変だから1つ持って行ってもらいたかったなぁ」と笑いました。
そしてその1時間後にボランティア活動から戻ったヒロシもお礼にもらったと言うスイカを抱えて帰ってきたのです。
昨日のお昼に田中さんから頂いた立派なスイカを含め今この家にはスイカが6玉もあります。
たまえおばちゃんがスイカを本当によく食べるので余裕な気もしています。
明日から私もスイカを頑張って食べていこうと思います。
うめこ
今日の一枚
今日の一曲
Chara – やさしい気持ち