うめちゃんからの手紙 2018 No.139 はじめちゃんっていい名前だね。

うめちゃんからの手紙 2018 No.139

文子ちゃんとうめちゃんの祖母。

うめちゃんからの手紙 2018 No.139

今日は朝からとても眠たかったです。
たっぷり寝たのですが、ハーフターム休みが月曜から始まるという事と今日が日曜という事の緊張感の無さも相まった結果でしょうね。
健康と健啖家な事を自負しておりますが、眠気だけが私の敵です、眠いときはミスをしたり本当にだめですね。
実質9連休にもなるわけです、仕方がありません。
今日は祖母が京都に帰る日なのですがお昼前に下宿に来てはじめおじさんがお昼をみんなに作ってくださるとうい事なので、私はお絵描き教室の後急いで家に帰ってきました。
ヨガの日もそうなのですが習い事の後は疲労感もあったり考える事もあったりとダラダラしながらぼーっとしながら徒歩で家に帰ってくるのが好きです。
あえて自己弁護をするのであれば、普段から頭を使ってばかりいるのでヨガの後やお絵かき教室の後くらい何も考えずにぼーっとするのが乙なわけです。
脳の過活動には気をつけたほうがいいとはるちゃんのお父様もおっしゃっていました。
脳も他の臓器や筋肉と同様に疲労するのです、過活動からくる脳疲労が原因で忘れ物が多くなったりミスが増えたりひどいと鬱につながるそうなので気をつけたいものです。
ですが、習い事がある日に他の用事が入る事が多くそうも言ってられません。

そういえば今日お絵かき教室の先生がロンドンに行く事があればロンドンの画材屋さんに行くといいとおっしゃっていました。
先生がおっしゃるには日本の画材屋さんも種類が多くて楽しいけれど、どちらかといえば事務用品やコピックなどの売り場が広いのだそうです。
ロンドンの場合は画材屋さんは画材が8割で水彩絵の具から額縁、油絵の具にしてみても各種ブランドからプライベートブランドまで画材だけで多種多様な取り扱いがあり、なおかつ価格も日本に比べて安くオススメのだそうです。
そして学生用や習作用のスケッチパッドや絵具も多いので行く事があれば何か買ってくるといいよとお勧めされました。
以前ロンドンの画材屋さん父に連れられて行った事はありましたが、その時はまだ私は絵を描いていなかったのであまり興味がありませんでした。
今思えば父に説明してもらいながらしっかり見ておくべきだったなぁと後悔しています。
先生がおっしゃっていたのがWinsor & Newtownの水彩絵の具セットがかなりお値打ちで質も良く日本の6掛け前後で買えるから間違いないとの事でした。
メモに書き留めておき次回イギリスに行く時に絶対に買ってこようと思います。

お絵かき教室に来ている他校の女子高生でよく話しかけて下さる方がいて、その方は趣味でクーポン券などをきれいに集めてクリアファイルに整理整頓して常に持ち歩いているそうで、今日は私に31のクーポン券をくださいました。
31はアルバイト前に秋葉原のトリムに入っている店舗に時々立ち寄る事があるのでうれしかったです。
31はかなり高級なアイスで、メンタルが弱っている時のドーピングとしては有効ですね。普通にレギュラーダブルをコーンで注文すると710円もしてしまうのですもの。

この方ともう一人同じ学校の子もお絵かき教室にいて、彼女たち二人は他校の私とはるちゃんといった感じで、親近感があります。
なんというか他校にも私とはるちゃんを演じる役の人がいてフランチャイズ上演されているような、私たち自身もある種の役を演じているような。
文章にしてしまうと不気味な響きになりますが、何て事はありません、自己に個性がある個性があると強く思っていても実はすぐ近くにも自分にそっくりな人がいたり、自分が個性だと信じていたものがごく一般的であったりする事はあるのです。
彼女たち二人は千葉県から通ってきているのでなかなか一緒に遊んだり、私の勤め先にコーヒーを飲みに来ていただく事ができませんが、もし機会があればはるちゃんとマリーちゃんも交えて遊んでみたいです。
あちらのはるちゃんとうめちゃんも仲良くやっております、彼女たち二人を見て毎週ほっこりしているわけです。
そのような不思議な親近感もあり何度か白黒で撮影させていただいています、そして何枚か手焼きのプリントをプレゼントしました。

先日台東デザイナーズビレッジを見に行った日に、他校の女子高生3人組を見た時にはるちゃんが「いいよね女子高生なのにこういうのに好奇心を持って見に来るというのも。楽しいよね。」と言っていたのがどこかで引っかかっていて、自分も女子高生やないかとツッコミを入れたかったのやけれど、何となくはるちゃんがそれを口に出して言ったのもわかる気がしないでもないのです。
私のひぃおばあちゃんが道を歩く自分よりもふた回り以上も若い近所のお年寄りを見ながら「あのオバァさん足腰しっかりしているなぁ、しっかり歩きよる、きっと長生きするで!」と言っていた事も思い出させます。

私の祖母が東京に来ていたということではじめおじさんがとても豪華なお昼を作ってくださいました。
そういえば私の祖母にもはじめおじさんははじめちゃんと呼ばれています。
はじめおじさんのお母様が以前「はじめという名前をつけたのは傑作だったと思う!自画自賛しちゃうね。いい名前だよ!」とおっしゃっていた事がありました。
私もそう思います、皆がはじめちゃんはじめちゃんと親しみを込めてはじめおじさんのことを呼んでいるのでとてもいい名前だなぁ思います。
私の梅子という名前も呼びやすく渋くてピカイチやとおもうのですが、なぜかリーダーというあだ名が定着してしまい寂しいです。

食事をしながら祖母がロンドンにあるうなぎのゼリー寄せで有名だったお店が閉店になった話をしていました。
うなぎのゼリー寄せや手作りのパイが有名なそのお店はコックニー名物として知られ、地元で愛されていたそうなのですが同地にチェーン店が進出する事による急激なテナント料の値上げからなどから立ち退きを余儀なくされ結果的に閉店する事になってしまったのだそうです。(So Long, Nathan’s Pies & Eels)
くどいようですが私は私のルーツでもあるイギリスの料理が好きですし、まずいと言われる事にすごく腹を立てます。x
正直どのような事よりもイギリス料理への不理解が私を一番腹立たせます。
でもイギリス料理がまずいのだという不理解の根底にはチェーン店の強さと侵食力のようなものがあり、日に日に均一で安定したサービスとの引き換えに個性を失いイギリスの画一化が加速していくのではないでしょうか。
チェーン店の侵食により何が引き起こされるかというと、やっぱりうなぎのゼリー寄せのようなメニューの淘汰や名物の手作りのパイなどのメニューの単純化、要するに手間がかからない手堅い商品しか置かれないようになり、消費者の味覚の幅も巨大チェーンの想定の範囲内に収まってしまうようになるのではないかと私は危惧しています。

どこまでカテゴリーを細分化して物事を見れるかという事にかかっている気もします。
それはある意味で偏見や理屈を通して物事を見てはいけないという事にも通じています。
最小の単位が私の名前かもしれませんが単位を大きくするにつれ、高校生、関西人、日本人、アジア人…といった具合にアジア人ってこうだよねと言われればそうかもしれませんが、そうでもないかもしれません。
木を見て森を見ずの逆も大事だと言えるかもしれません。
杉がたくさん植えられた森をみて全て花粉症の元凶だ!と括ってしまうような雑さからくる危うさがあります。

あまり上手に説明できませんでしが物事を大局的に見るばかりが良しよされるのではなく、すごく小さな範囲で生きて小さな目線を持つ事だって悪くないのではないか?
グローバル化ばかりが万人の幸福にはつながらないよと言いたいのです。
ぼんやりそんな事を考えたというお話でした。

うめこ


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