うめちゃんからの手紙 2019 No.105 最近はビブラフォンの音が好き。

うめちゃんからの手紙 2019 No.105

うめちゃんのはとこのマリーちゃん。何気に写真を撮るのが上手です。

うめちゃんからの手紙 2019 No.105

昨日は私が父の録音したテープを聴いている事をお伝えしましたが、今日は私のはとこのマリーちゃんのお話です。
私の家系は耳が良かったり繊細すぎる人間が大変多く、潜水艦に乗るソナーマンさながらの聴覚の持ち主が多いのが自慢です。
マリーちゃんは一族でも特に耳がよく、耳が良すぎるために余暇中はものすごく静かな部屋で過ごしています。
聴力が過敏すぎて悪いことばかりでもなく、わずかな音の違いから洗濯機が後5分位で終わるよとマリーちゃんがよく教えてくれたりするので驚かされます。
そんなマリーちゃんも音楽は大好きで時々母屋のオーディオだったり自分のヘッドフォンで音楽を聴いている姿を見かけます。
マリーちゃんはアニメ音楽を聴いたり渋いクラシックを聴いたり、私と趣味が異なるので彼女が聴いている音楽から発見がよくあります。
マリーちゃんはDebussyが好きでよく聴いていたイメージなのですがここ最近はビブラフォンの音が好きだからとLionel Hampton Quartetの曲などをよく聴いています。
少し前にルパン三世の曲を大井高司さんと瀬川順子さんが演奏されていた動画をネットで見た頃からビブラフォンの音色にはまっているのだとマリーちゃんが言っていました。

今年の年始にマリーちゃんが魔女修行を京都で修めました。
私とマリーちゃんは国際魔法機関加盟国の2カ国以上で規定の修行をすでに修めています。
私は手違いで3カ国で修行してしまったのがちょっぴり恥ずかしいところ。
(インターネットなどで最新の規約を読んでいないのでこういう事が起こるわけです…)
一般的には2カ国で十分です。
私の場合はイギリスと日本で魔女登録がしてあるので英国と日本での魔女修行は単位が認められないと思ったのですが、最終的に試験を受ける国でなければ良いという事に最近なったそうで日本で魔法従事者の国家試験を受けるつもりなのでイギリスでの修行も有効なのでした。
そうとは露知らずドイツとスウェーデンとイギリスの3カ国で修行してしまったのです。
家族の誰も疑いを持つ事がなかった所に我が家のぼんやりっぷりが伺い知れます。
楽しかったので良いのですが、せっかくの修行も書類上には2カ国しか書けないのでカッコもつきませんし、うっかり最新の規定を把握できていなかったのがバレてしまうので恥ずかしいです。
スウェーデンは書類作成費用などがクローナーで支払う必要があったり費用がかさむので結局私は銀行口座を持つイギリスとドイツで修行したということにしてあります。
国際魔法協定加盟国でも支払いはその国の通貨になりますし書類作成費用なども独自に定める事ができるのです。
ドイツが最も安くユーロで支払えるの良心的なのですが、スウェーデンもイギリスも日本も独自通貨なので費用がかさみます。
この制度のややこしさもどうかと思うのですよね。
身近なところで、田中さんはお父様のお仕事の関係でアメリカ生まれです。
田中さんのお父様が国際魔法従事者免許を持つ魔法使いなので田中さんは生まれてすぐにアメリカで魔女登録がされているそうです。
ところがアメリカはロシアと同じ年に国際魔法機関を脱退しそのまま復帰していない国なので、極めてややこしいのです、田中さんが生まれた年はまだ加入国だったのです!
アメリカ籍の魔女なので日本で修行!という裏技が使えるかと思いきやアメリカが国際魔法機関加盟国ではないので田中さんの現在の居住地である日本籍の魔女扱いという事になり日本での修行は単位に認められないのです。
田中さんは今のところ魔女の国際従事者資格を取得するつもりはないそうなのですが、将来取得を希望される時は書類などが大変になりそうです。
マリーちゃんはイギリス籍ですがドイツとフランスで修行を修め、最終的に日本で国試を受けるので籍のある国と修行した国と受験地がすべて異なるので単純です。
はるちゃんがイギリスで昨年1つ単位を修め、残すところあと1カ国となりました。
私の大阪の祖母に口利きしてもらいドイツの親戚のツテを紹介してもらいました。
私が以前修行させていただいた所で私からも推薦状を書き連絡済みです。
大変厳しい方ですが心優しく、はるちゃんにも似た倫理観や価値観の方なのでうまくいく事でしょう。
私と同じでいまだにスマホとパソコン無しで生活されている魔女で、古くからヨーロッパで使われてきた魔法に精通した方です。
修行といってもパソコンやテレビがなく早起きなので一緒に毎朝早起きをしてドイツの田舎町を散歩し、朝食をとった後に魔法のお仕事をこなし、暗く前にシャワーを浴びて寝るという生活で体と心に優しい生活でした。

ドイツの魔女はやさしい方が多いのですが、大変厳しい倫理観と正義感で他国の魔女に比べ融通が利かない方もいらっしゃるのですが、心根は良い人ばかりで生涯を通じて交流でき価値観を共有していける人たちです。
はるちゃんも倫理観に厳しく生真面目で時間や数字に正確無比なのでドイツの水が合う事を願っています。
数字や規則ごとに厳しい環境の方が修行先としては結果的に楽な事が多いのです。
規則が緩くself directed practiceを掲げている修行先ですと私たち未成年の魔女には逆に難しすぎます。
はるちゃんは夏休みの前半は私たちと一緒に過ごしながらイギリスで英語学習の語学学校に通い、後半はドイツの田舎で魔女修行です。
ちょっぴり寂しくなりますがはるちゃんをドイツに送っていくのを兼ねてドイツとスイスに旅行に行くのでとても楽しみにしています。
今年はドイツ旅行でヴェツラーにも立ち寄りライカ本社の工場見学と美術館を見てくる予定です。
ドイツには信じられないくらい安価でマニアックなレコードを扱うお店があるので時間があればレコードショップも見て回ってきたいです。
1枚1ユーロ以下で中古レコードを売っているお店もあってドイツ人はどうやかしています。
何年か前に祖父母に連れられていった25musicというお店でManu Chaoのレコードを買ってもらったあの日が懐かしいです。

ドイツに想いを馳せた1日でした。

うめこ


今日の一枚

LEICA M Type240 / NOKTON 35mm F1.2

LEICA M Type240 / NOKTON 35mm F1.2


今日の一曲

Lionel Hampton – Flying Home (1957)

Lionel Hampton – Flying Home (1957)


今日の一冊

大家さんと僕 これから / 矢部 太郎 (著)

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。