うめちゃんからの手紙 2018 No.099 平塚と横浜、そしてアリババ。

うめちゃんからの手紙 2018 No.099

はじめおじさんと歌子ちゃんと文子ちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.099

今週もヨガ教室に行ってきました。
今日はてるこさんが予定があるとのことでレッスン後のお茶会を少し早めに切り上げてきました。
てるこさんは彼氏とでっかいお肉を食べに行くのだとすごくご機嫌でした。
てるこさんは「繊細で可愛らしい料理はもちろん好きだけれど、デカイ肉をどかんと焼いたアルゼンチン料理のような単純明解で本能をかきたてるような料理は楽しくていいね、食事も労働だよ!」と熱弁されていました。
てるこさんと田中さんとは清澄白河で別れ私はマリーちゃんと下宿に戻ってきました。
今日は予定が入っていない暇な日だったので二人でチーズケーキでも作り、リビングでコーヒーと一緒に楽しみながらNetflixのストレンジャーシングスをマリーちゃんと二人で見ようという算段でした。
そういう感じでまったり過ごそうと決め込んでいたのですが、はじめおじさんが平塚のTALOまで家具を見に行きたいから一緒についてくる?と誘ってくれたので私とマリーちゃんはついて行ってみることにしました。

たまえおばちゃんがブーツやめんどくさいタイプの靴を脱ぎ履きする時に軽く腰掛けられるしゅっとしたベンチが欲しいと言っていたので、はじめおじさんは色々見て回っているのだそうです。
肝心のたまえおばちゃんは今日はるちゃんのお母様が遊びに来て、母の代わりにたまえおばちゃんが温泉旅行に行くことになったので一緒に色々計画を練るから外出はしない!と宣言していました。
普段ははじめおじさんが積極的に双子の面倒を見ていますし、オムツを替えたりお洗濯をしたりと何でもしているのでたまえおばちゃんも外出すればいいのですが、近頃は毎日の散歩とお仕事など以外ではインドア派を近頃は決め込んでいます。
はじめおじさんは「子育てとスプラトゥーンでタマちゃんは忙しいからしょうがないよ」と言っていました。

私の母は家にいるとうつ病がひどくなるからと、これも逆に良くない気がするのですが強迫観念に囚われているかのごとく積極的に外に出て日の光を浴びるようにしています。
たまえおばちゃんのようなインドア派でも精神衛生が安定していてまったりしたタイプと、母のように積極的に日の光を浴びようと外に出ていてもメンタルが疲れやすい人、人それぞれなのでしょう。
小学校の遠足の集合時刻に寝坊してしまい一人で電車に乗って現地に向かい、学校からバスで向かっていた同級生たちよりも早く到着しアイスクリームを食べて待っていたというたまえおばちゃんのメンタルは強靭です。
反対に母は前日から楽しみすぎて興奮して眠れず、当日の朝に熱を出しさらにはお腹を壊し号泣しながら休むという、私の母らしいなといった繊細な子供だったそうです。

さて本題に戻ります…
私もマリーちゃんも平塚に来るのは初めてでした。
はるちゃんのお父様の別荘のある茅ヶ崎には来た事があったので、神奈川県の西端到達記録が一駅だけ更新されました。
TALOというお店は北欧雑貨や北欧家具を専門にとりあかうお店でとても大きな倉庫に椅子やソファー、ダイニングテーブル、サイドボードなどあらゆる種類の家具が置かれている素敵な場所でした。
倉庫内の一角がリペアセンターといった雰囲気で職人さんの道具や各家具の脚などが大量にストックされていました。
以前ロンドンで会った父の知人で日本の学芸大学の近くでお店をされている方がいるのですが、その方も海外に出かけては大きなコンテナでイギリスなどで買い付けた農具や古い革のトランク、そして家具などを輸入しているとおっしゃっていました。
TALOも同じく北欧まで社員の方達が出張し、現地で買い付けたものを大型コンテナに詰め込み日本へ輸入し修理清掃し販売しているとのことでした。
私の下宿にもGE259とGE258というハンスウェグナーが設計したデイベッドがあり、ゲストルームとリビングに1脚ずつ置かれています。
はじめおじさんやたまえおばちゃんの友人が泊まりに来た時に簡単にソファーからベッドに切り替えられるのでとても便利です。
たまえおばちゃんがよくテレビを見ながら寝落ちしていたりもします。
はじめおじさんは家具への造詣も深く、いろいろなお話を聞かせてもらえたので今日はついて行ってよかったなと思いました。
アート作品同様に世界中には名作と呼ばれる設計者の思考が凝らされ、歴史が詰まった奥の深い調度品が数多くあり、それらを目利きし輸入し修理販売されている方達は本当にすごいなぁと尊敬しています。
アートや食品や音楽といったものなど以外にも海外の文化や風土を知れたり、学ぶ事ができるモノが色々あります。
彼らの家具を輸入するというお仕事も国際交流の一端を担っているのだと思います。

時々父の絵が海外のコレクターの方に買っていただける事があり、その際に父の油絵を木材梱包材のいわゆるクレートという木箱に詰めて輸出しているのですが、木材を使っているため燻蒸処理やその処理を行った証明書の準備等々もしくは専用の燻蒸材を使ったものを使用したりと複雑だったため、梱包業のプロフェッショナルがいるのも納得でした。
本当に輸出入には数多くの書類の手配などの労力を伴うことを知り美術品などの値段が高いのも仕方がないのだろうなぁと思ったことも覚えています。

平塚を後にし、はじめおじさんが横浜駅直結のアリババに連れて行ってくれました。
今日はマリーちゃんと私とはじめおじさんという珍しい組み合わせでランチバイキングをご馳走になってしまいました。
土曜日だったのですが平日よりも空いていて、ソフトクリームも食べられ大満足でした。
はじめおじさんは名物のシウマイをたくさん食べていていました。
和洋中それぞれと子供受けするような小さなピザなども置かれていたのですが、やっぱりみんなのお目当は食べ放題のシウマイといった感じでびっくりするくらい山盛りにして力一杯食べていらっしゃる方もいました。
ほぼ毎回行列を見て諦めてしまっていたので今日は並ばずにゆっくりと食べられたのはラッキーでした。
今度またはるちゃんとマリーちゃんと3人でも来たいなと思いました。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.


今日の一曲

Number Girl // 透明少女 | PV

Number Girl – 透明少女


今日の一冊

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