画伯の雑記 – 2021年2月22日 Minolta α-7 / Vision3 250D&500T (ECN-2 増感現像)

ECN-2でもVision3フィルムの増感現像を試してみる。

Minolta α-7 / Vision3 250D&500T (ECN-2 増感現像)

一つ前の記事では通常現像でしたので今回は1段増感した作例を掲載します。
前回の記事と同じカメラとレンズ、そして同じフィルムのVision3 250Dと500Tを使用しました。
今回でECN-2自家現像の作例記事も3回目になります。

ECN-2…
トリビアとしてECN-2はEastman Color Negative 2 の略で、ECN-2の前にはECN-1という物もありました。
ECN-1は1950年代から70年代中期まで使われていました。
ECN-1時代は発色現像の処理温度が25°CでECN-2やC-41よりも処理時間が倍以上も長かったのです。
環境負荷を減らしより高速で現像できるように進化したのがECN-2で、処理温度が41°Cに上がり処理時間も短くなりました。

Vision2からVision3
現像方法以外に、シネフィルム自体にも世代交代があります。
お察しの通りVision3の前にはVision2シリーズが存在していました。
そして実はVision3自体は割と若いフィルムだという事です。
Vision3 250Dが登場したのは2009年、500Tが2009年、50Dに至っては2011年と割と最近の事です。(余談ですがコダクロームのK-14現像の最終処理が行われたのが2011年1月18日でした)
下手したらフリマサイト等で売られている古い期限切れフィルムよりもVision3の登場自体が新しいかも知れませんね。
まだミラーレス一眼全盛ではありませんでしたが、すでにEOS 5Dの2世代目の機種などが現場で活躍していた頃です。

学生時代にEUの環境基準や保健及び安全性のような物に変更があり、愛用していた絵の具が市場から消えてしまったことがありました。(CLP規則だったかな!?)
前兆のようなものはあり予想はできていましたが、歴史的にとても長く使われてきた顔料でも突如禁止になってしまったのでした。
同じような事がフィルム現像にも起きるかもしれません。
今後もフィルムカメラやフィルムを使った映画撮影もしばらく続くでしょうが、環境対策が厳しく変わっていく事は想像に容易いでしょう。
現在C-41とECN-2の両方をまだ楽しめるというのはとても貴重な時代に生きているとも言えるかもしれません。


Vision3 250Dと500Tを1段増感

使用したカメラ:Minolta α-7/ AF ZOOM 24-50mm F4
Remjet Removal Presbath 1min, Wash 1min, Dev. 5min14sec,Wash 1min,Blix 6min, Wash 8min, PhotoFlo 1:200 (41.0°C) (4,5,6)

使用したフィルム:Kodak Vision3 250D 1段増感 作例15枚

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 250D (ECN-2 増感現像)
ここまでがKodak Vision3 250D/5207です。

使用したフィルム:Kodak Vision3 500T 1段増感 作例15枚

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

Minolta α-7 / Vision3 500T (ECN-2 増感現像)

C-41で処理していた時同様にVision3 250Dは1段の増感ではノーマル現像と比較してほとんど変化が見られませんでした。
C-41での1段以上の増感は各Vision3のフィルムで既に検証済みなのですが、期間が開いてしまったのと、まだ練度が低い頃だったので今後またECN-2で再検証をしたいと思っています。
ノーマル現像に限って言えば、C-41で現像していた時は500Tの発色が楽しかったのですが、ECN-2で処理するようになり250Dの発色やトーンがあまりにも綺麗で魅了されてしまいました。
開放で撮るのが好きな人にもISO感度250の250Dは使い勝手が良い事でしょう。
快晴の日は減感で、曇りや室内では増感で、柔軟な運用ができるので使い勝手が良いのではないでしょうか。

次回は減感現像編(Olympus XA)を予定しています。
既に撮影済みなので、できるだけ早く更新できるように頑張ります。

今日も長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

画伯


手軽に試してみるなら…

自家現像でVision3を処理するお供に

今回使用した現像タンク

Copyrighted Image

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