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今回はオリンパスのXAです。
XAシリーズは初代XA、XA1、XA2、XA3、XA4などいろいろな派生モデルがあります。加えてグレーであったり青であったり、ド派手な赤もあったりします。楽しいポップなイメージのカメラですがとても合理的でしっかり撮影ができる山椒は小粒でもぴりりと辛いを体現しているモデルです。
初代のみF2.8で35mmのレンズ、XA1も35mmですが開放F値がF4、XA2とXA3も35mmで開放F値が3.5です。XA4では更に広角になり28mmでF3.5のレンズが付いています。
僕は2台持てるとしたら初代と最後のXA4が欲しいですね。
最短で30cmまで寄れる広角モデルのXA4などはオリジナルストラップで距離を測れるようになっていて、目測式を補う便利な工夫が凝らされています。
どのモデルも一長一短でそれぞれ個性があり、動くものであればどれを買っても楽しめます。レンズキャップを落とす心配などが無用なので旅のお供にもお勧めできますよ。
上面から
XAと書かれた中抜きフォントが可愛いですよね、なにかの顔文字のようで。
PEN EFとXAのサイズを比較
iPhone 6 PlusとXAのサイズを比較
フィルムと本体で242.5gでした。(フィルムの種類によって前後します。)
よく見かけるタイプのストラップです。
Pen EFに使われているものと同じストラップのようです。本体右側側面にあります。
使われているレンズ
OLYMPUS F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm
F値は2.8-22まで。
F値2.8より上に押し上げることでフラッシュが使用可能になります。
A11フラッシュも保有していますがあまり使う事はないと思います。
自然光の下でスナップを楽しむのがこのカメラの個性を一番活かせる気がします。
セルフタイマーなどは底面で設定。
上から+1.5の露出補正、バッテリー残量のチェック(ビープ音)、セルフタイマーが選択できます。
レンジファインダーとシャッタースピード表示
お世辞にも使い勝手がいいとはいえませんし、ピントを合わせるのは修行のようですが、これがあるだけでも良心的です。
シャッタースピードが表示されていてISOダイアルをいじる事で単体露出計などで測った正確なシャッタースピードとF値の組み合わせに任意で設定する事も可能です。
あの子とクリソツ。
Olympus XA初代とLOMO LC-A
前から見てF値設定レバーがそっくりだったり。どちらもレンズがカバーできたり。
ストラップや巻き上げまでそっくり。XAはとても良いカメラで楽しいのですが、欠点を挙げるとすればフィルムの巻き上げレバーの角度が微妙で巻き上げがびっくりする位大変…LOMO LC-Aの方が巻き上げに関しては多少マシですね。
作例
オリンパスXA / F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm / ネオパン100ACROS (一段増感)
今回の薬品と各工程の作業時間
Dev 20°C 9 1/2 min, Stop Bath 3min, Fixer 6min
SPD1:1 / FUJI酢酸 / マイフィクサー
サインポールが立体感が出るように背景がボケていてとてもいい感じ。
今度カラーネガでも撮影してみようと思います。花を撮ってみなくては!
言い訳になってしまいますがファインダーが見にくいので水平を出すのが大変です…
トレーニングカメラにはもってこいかもしれないですね。
XAにはパンフォーカス撮影ができるようにオレンジ色で指標がF値2.8のところと距離が3mの所目立つように印してあります。
ですがせっかくの開放F2.8です、ボケを生かした撮影をしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
パンフォーカスで撮影するのであれば初代XAでなくてもいいわけです。おそらくもう少し安く入手する事も可能ですしね。
とは言いつつも…XAのレンジファインダーでのフォーカスは修行を要します。
それも楽しみと割り切りながら頑張っていくしかありません。
XAのボケはとてもキレイ、活用できるようになりたいです。
上と下の複数枚は雲の雰囲気と水の波紋をばっちり捉えられていたので掲載しました。
二つ上の写真を間近で撮影したものです。隅田川周辺は橋観察のメッカかもしれませんね。
美しい形の橋桁ですね。
Nikon FM3AとLeica M10でも同じ場所とアングルで撮影しています。
FM3AとAi Nikkor 35mm F2Sで撮影した例
Leica M10とAPO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.で撮影した例
ご参考までに。
今日は以上です。
フィルムカメラで撮影した作例を他にも多数公開しています、あわせてご覧くださいませ。