目次
それは記憶に残るコーヒーでした。
トラムに乗ってMAMEに向かいました。
一日乗車券があるというだけで不思議な高揚感があります。
初めてスイス旅行をした年に意味もなく終点までトラムに乗りビデオを回して大興奮したことを覚えています。
The best coffee is the coffee you like.
ハリネズミのクッションが置かれています。
スウェーデンのシュレフテオに10日間ほど滞在したことがあるのですが、野生のハリネズミが普通に歩いていました。
スイスにも野生のハリネズミがいるそうですから意外と馴染みのある動物なのかもしれないですね。
いざ入店!
地域のフライヤーなどが置かれています。
なんとなく現地で見かけるフライヤーやポストカードの紙の質感は上質なものが多い気がします。
坪量があるというのも理由の一つかもしれませんが、以前ロンドンで名刺を作ったことがあるのですが仕上がりがかなりよかった記憶があります。
ヨーロッパの印刷物が結構好きです。
ラ・マルゾッコのStradaが稼働していました。
カップウォーマー部に置かれた各種カップがとても可愛らしいです。
ドイツのHoppenworth & Plochもそうでしたがヨーロッパでは陶器の手作りの器で出てくることがよくあります。
大坊珈琲店も陶器のカップが使われていて、縁が欠けたものなどは金継ぎで手入れされ使われていた事を思い出しました。
陶器のカップで飲むコーヒーもいいものです。
エスプレッソマシンの横にはたくさん本が並んでいました。
僕が持っている本もいくつかありました。
常連さんなのでしょうか、ずっとコーヒーの産地の高度から土壌などについて議論されている方達もいました。
なかなかの熱量でした。
高校一年の頃からMocha Joe’sというヴァーモントにあった珈琲店に通い一人自室でせっせとコーヒーをいれていたオタク高校生だった過去の自分を思い出しました。
少なからず僕のコーヒーの趣向に影響を与えたお店なのでいつか再訪したいですね。
通った高校にはミルクランチという制度があり、教職員も生徒もおやつを取れる時間がありました。
そこでは地元のロースタリーカフェの豆を使ったコーヒーや生徒たちが作ったマフィン、生徒が絞った牛乳などが並んでおり自由に食べることができました。
高校生の頃から継続していることって良いことも悪いことも少ない気がしますが、コーヒーはずっと好きで飲み続けています。
コーヒーが好きな人がコーヒーについて熱く語れるカフェというのは素敵です。
店内の雰囲気
深堀絵美さんとパートナーのマシューさんと思わしき人形が飾られていました。素敵。
アットホーム感がグッときます。
数々のトロフィーが飾られています、その下には豆やコーヒー器具も販売されていました。
2018 World Brewers Cup チャンピオンの仕事場
この日はハンドドリップとFlat Whiteをお願いしました。
どちらも好みを聞かれました。
フラットホワイトはミルクがシャバシャバでなくコクが感じられるように、ハンドドリップはフルーティーで軽い感じでお願いしますと伝えました。
にっこり笑ってくださり意思疎通がとれた確証が持てました。
オーダーメードの服でも買いに来たような高揚感です。
見習いの方でしょうか、すごく真剣に観察して学び取ろうと頑張っていました。
とても絵になります。
物価の高いスイスでこの価格でこのライブ感の中、こんなにもクオリティの高いコーヒーがいただけるのですから感服いたしました。
最高に美味しかったドリップコーヒーとフラットホワイト
とても美味しかったドリップコーヒーとフラットホワイトです。
ポエティックにこの体験が記憶として残る、そんな味でした。
いつもパンなどを焼いてくださってる方が不調とのことでこの日はクッキーだけでした。
パンなどがある日はとても美味しいそうです、気になっちゃうのでもう一度行くしかありません。
クッキーもとても美味しく好みの味でした。
スイスもなかなかにハズレのパンや焼き菓子が無い国です。
パンもコーヒーも当たりがおおい!
The best coffee is the coffee I’ve tasted in Switzerland.

マネの絵、『フォリー・ベルジェールのバー』のような一枚になりました。
今回のスイス出張でも本当に美味しいものに出会う事ができました。
美味しいものばかりが記憶に残るのではなく、時にまずい物の方が美味しいものより強く記憶として刻まれる事があり、味の記憶というのは不都合だなぁと日々思う事がありました。
ところが深堀絵美さんの入れてくださったコーヒーは味、雰囲気、体験の全てが幸福な思い出になりました。
コーヒーの味に色や温度、景色、様々なものが結びつき記憶される、そんな体験でした。
美味しいコーヒー、そして撮影をさせていただきありがとうございました。
少しでも多くの方がスイスで美味しいものに巡り会えますように。
MAME 店舗情報 (今回取材した店舗)
営業時間:
Josefstrasse 160, 8005 店の営業時間
月曜日から土曜日 8:30〜18:30
日曜日9:00〜18:30
公式Facebookページ等で最新の営業時間を確認してください。
住所:
Josefstrasse 160, 8005 Zürich,
地図
公式ページ
Facebook公式ページ:https://www.facebook.com/mame.coffeeshop/
公式ホームページ:https://mame-coffee.com
チューリッヒ市内にもう1店舗、Seefeldstrasse 19, 8008 Zürichにもあるそうなので次回チューリッヒに行く機会があれば行ってみたいと思います。
(記事内の情報は2019年6月のものです。実際に行かれる際は各店舗やイベントの営業時間など最新のものを公式ホームページ等でご確認ください。)