画伯の雑記 – 2020年6月20日Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

作例が前後してしまいましたが…

Olympus XAとKodak Eastman Double-X 5222
うっかり投稿し忘れていて、実は今回投稿するのがKodak Eastman Double-X 5222を受け取って最初に撮影した写真になります。
現像作業後に勢いで更新する日と後日と投稿する時があり、撮影日が前後していて、ほんの数週間でも季節感にズレが出てきていて面白いです。
実はここ数日は何時間も暗室にこもって作業、部屋でスキャニングをしていました。
本当は油絵と水彩画も描かなければいけないのですが体調と気分が乗らなかったので、やれそうだった作業に手をつけました。
ネガフィルムのリバーサル現像の実験を繰り返していて1回成功して気を良くして3回失敗してといった具合です。(成功した物は先日記事を投稿しました。
勿体無いので数コマだけ切り出したフィルムで実験をしていますが、それでも作業は同じなので疲れます。
Vision3を初めて輸入し使った時に比べ今回のKodak Eastman Double-X 5222は幾分リラックスして使えます。
レムジェット層も今となってはなんて事ありませんが、”少し違う”という知識があったためにおっかなびっくり現像したものです。
今回の作例で使ったKodak Eastman Double-X 5222は長巻から切り出す事でフィルム1本あたりかなり安価に使えます。
Kodakの指定現像液はD-96(※2)ですが、色々な現像液での現像例がネット上で共有されていて、手を出しやすいです。
今回は400ftで買いました。
400ftだと大体72本程度はきりだせる計算です。
流石に72本も空の撮影済みフィルムは保有していなかったのでネットオークションで買いました。
細かい諸経費、送料、フィルム代などすべて計算しフィルム一本あたりは450円程度になります。
(実はカラーネガのVision3の方がはるかに安いです。)
バルクローダーに詰めるには400ftから3回100ft分を他のコアに巻きつける必要があります。
暗室での作業になるため結構大変です。
昔は200ftのバルクローダー(※1)も売られていました。
運良く200ftのバルクローダーを所有されている方は3回切り出すよりはロスも少なく作業が楽でしょう。
昔でも100ftの長尺の方がメジャーだった気がしますが、200ftのバルクローダーもあったわけですがから買っていたら今頃楽ができていました。
興味がある方は”Alden 200ft Roll 35mm Bulk Film Loader”で検索してみてください。
将来的に400ftのフィルムから100ft分を楽に巻き取れる道具をホームセンターで売られている端材等で作ろうと思っています。(作りました)(400ftのまま巻けるのも作りました。


Olympus XA / D-76 自家現像 Eastman Double-X 5222 / 作例 20枚

使用したカメラ:OLYMPUS XA F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm
使用したフィルム:Eastman Double-X 5222

D-76 Stock Dev 20°C 7min, Stop Bath 2min , Fixer 8min, Photo Flo (同一現像液で3,4本目)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Olympus XA / Eastman Double-X 5222 (D-76)

今回の作例の写真を現像した時はまだ20°Cで原液現像していました。
そのため3枚目がいちばん顕著ですが、恥ずかしながら一部の写真でBromide Dragが発生していて、現像ムラが見受けられます。
最近は16°Cか17°Cで現像していて、自分の環境では低温で現像した方が良好な結果を得られるようになりました。
作例を出せるのはだいぶ先になると思いますがジェネリック品のHC-110も購入したので近日中にKodak Eastman Double-X 5222を現像してみようと思っています。
ジェネリック品にはなりますがHC-110と遜色なく使えるとの触れ込みなので興味があります。
純正同様に保存性にも優れていて安価な薬品という事なので良好な結果が得られれば願ったり叶ったりです。

画伯


※1バルクローダーという道具は、一般的には100ftで売られているフィルムを詰めて自分でフィルムを作る道具です。
ごく稀に中判カメラ用のものや200ftの長尺を詰める事ができるものもあります。
フィルムローダーやデイロールや色々な名前で呼ばれていますが、自分でフィルムが作れる道具が今でも売られて手間を惜しまなければある程度フィルム代が節約できます。
節約がいちばんの利点ですが、中古で買ったカメラや現像に自信がない時、テスト撮影の結果を見たい時等に5枚だけ撮影できるフィルムを自作する事もできます。
それを自家現像してみてカメラの具合を見たり現像液の疲労度等を把握するのに役立てられるわけです。

※2 D-96現像液、販売している業者はいくつかあるのですが、いずれの業者も送料が商品価格の倍以上だったりしてなかなかタイミングが合いません。
他の感材を買うタイミングに合わせて買いたいのですが難しいものです。
D-96に薬品を加え1液現像液としたDF96という派生商品もありますがせっかくなのでD−96が入手できるまで待とうと思っています。
Kodak Eastman Double-X 5222は海外では使用者が多いフィルムでHC-110やD-76等の現像液を使った現像レシピが多数公開されています。D-76でTri-Xを現像するときと近い現像時間なのですごく現像時間が短かったり長いフィルムというわけではないので気に入りました。常備しておきたいフィルムになりました。


今回使用した現像液です。

上記の物以外にも1Lの物も販売されています。
容器の準備のしやすさや計算が簡単なので1Lの物が見つかるようであればそちらをお勧めします。(1Lの物は2020年5月現在ヨドバシカメラで¥642、65ポイント(10%還元))
友人とシェアできる方はガロンタイプ(3.8L用)の方がお値打ちです、処理本数等に応じて計算して選択してください。

今回使用した現像タンク

パターソンの現像タンクが好きで、PTP117、PTP115(2つ)、PTP116と4つ持っています。
35mmが1本だけ現像できる最小サイズのPTP114というものもあるのですが、実用的なのは35mmが2本現像できるサイズのPTP115くらいからだと思います。
1Lで薬品を作られる方はPTP116、35mmが3本もしくは120が2本のタイプがちょうど良いかもしれません。

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