目次
- フランクフルトのロースタリーカフェ Hoppenworth & Ploch
- 真夏日だった2017年6月に訪ねたHoppenworth & Ploch
- 店内の椅子やテーブル
- アイス抹茶ラテとフラットホワイト
- 2018年12月に再訪した時のHoppenworth & Ploch
- 自家焙煎の豆とHartmud Studioのテーブルウェア
- 本当に豊富な豆の種類
- 中古で手に入れ大事に使っているProbatの焙煎機
- 自慢のコーヒーや抹茶ラテ ノンカフェインドリンクも充実したメニュー
- ペイストリー
- 2つの異なるモデルのMahlkonig社製グラインダー
- フレンドリーなバリスタさんとFlatwhite
- この日の日没時刻は5時前でした…
- Hoppenworth & Ploch 店舗情報 (今回取材した支店)
フランクフルトのロースタリーカフェ Hoppenworth & Ploch
Hoppenworth & Plochに初めて行ったのは2017年にドキュメンタをカッセルまで観に行った帰りでした。特に事前調査などをしていなかったのですが、遠くから見ても雰囲気の良さをうかがい知る事が出来たので自然に足を向けていました。
店名のHoppenworth & Plochは創業者のJulian PlochさんとMatthias Hoppenworthのラストネームから来ています。Julian PlochさんとMatthias Hoppenworthさんは2008年に同じ大学を卒業した元同級生同士で起業しました。
今年で10周年、彼らは大学で空いていたキッチンスペースの一角からコーヒーを売る事からビジネス始めました。規模はぐんと大きくなりましたが今も変わらず同じ大学でコーヒーを売り続けています。
以前紹介したFritz-Kolaであったり先日紹介したLa Fourchetteのように、友人同士で起業する若者達がドイツやスイスには多いのです。
いずれの場合もすでにスターバックスであったり巨大チェーンがあるようなビジネスであっても臆する事なく彼らは挑んでいきます。
真夏日だった2017年6月に訪ねたHoppenworth & Ploch
2017年の6月のドイツは本当に猛暑でした。この日は譲れないフラットホワイトに加え冷えた抹茶ラテも注文していました。目を凝らしてみると抹茶用の茶筅とその癖直しがきちんと置かれています。
地元をパトロールする警官達に取っても憩いの場になっているようで、バリスタの方が丁寧に豆の説明をされていました。バリスタとウェイトレスという職業が一緒くたにされがちなのですが、ドイツにおいてはバリスタは確立した職種で専門的な知識を顧客と共有することに誇りを持って働いています。ヨーロッパではパン屋におけるヴァンドゥーズなど各職業に細分化された専門職の方がいて、それぞれが豊富な知識と誇りをもって従事されています。
Hoppenworth & Plochは地域交流、バリスタ教育、焙煎師育成にも力を入れていて定期的にセミナーやカッピングイベントを開催しています。来年の上旬のセミナーはすでに埋まり始めているので興味を持たれた方は早めに予約を入れることをお勧めします。
Hoppenworth & Plochが企画しているセミナー
お店で何が行われているか、どんな考えを持って働いているか、そして何を使っているかを全てお客さんと共有しているお店でもあります。
使われているマシンについても熟知していて、同じようにコーヒービジネスを始めたい人への斡旋なども行なっているようです。
とにかくなんでも教えてくださるという印象が強いお店で、お店で使っている電力はどの会社から供給されているか、ミルクの生産者、店内で売られるクッキーを焼いている人、焙煎機の排気フィルターに至るまで。
そしてもちろんコーヒー豆はどこの貿易会社を利用しどの農園で育てられたものかまでありとあらゆるもののトレーサビリティーが徹底されています。
自分が飲んでいるコーヒーに使われる電力はグリーンな発電方法によるものなのか?、今まで考えたこともありませんでした。何周も先を行くお店です。
店内の椅子やテーブル
アイス抹茶ラテとフラットホワイト
昨年の6月に頂いた抹茶ラテです。実はHoppenworth & Plochはフランクフルト市で8月に開催された日本祭りにも出店していました。
2018年12月に再訪した時のHoppenworth & Ploch
看板からもホリデームードがこぼれます。
Julian PlochさんとMatthias HoppenworthがおっしゃるにはFriedberger Landstraße 86にある店舗はより収益重視ではなく自由に楽しみ仕事にとっての戦略を練るスペースなのだそうです。反対に学生時代に起業するきっかけになった大学キャンパス店は室内に80席、室外に100席を有する大型店で大切な収益源なのだそうです。(そのため営業時間も異なります。)
自家焙煎の豆とHartmud Studioのテーブルウェア
最上段に並ぶ金色のシールが貼られた商品が先日行われたドイツ焙煎大会でチャンピオンになられたKilian Segerさんが焙煎した豆です。
ライトローストした豆を主力に世界各地の豆を取り揃えています。
Hartmud Studioさんのテーブルウェアが素敵だなぁずっと思っていてなぜ昨年買わなかったのか悔やんでいたのですが、今年やっと再訪し買う事が出来ました。
内側が赤く塗られたボウルを今年は購入しました。
ちなみにHartmud StudioさんのテーブルウェアにもHoppenworth & Ploch同様にトレーサビリティーが徹底していて、天然素材だけで作られていて鉛が混じっていない事、陶器に使われる土の産地、焼成時の温度など、様々な情報を公開されています。1)
本当に豊富な豆の種類
今回取材した時も二人前のお客さんと自分、そして後ろのお客さんの全てが豆を買っていました。一人一人丁寧に豆について説明してくださるのでレジはいつも混雑しがちです。笑
2018年のドイツ焙煎大会でチャンピオン2)になったKilian Segerさんが豆を焙煎しています。とても研究熱心な方で世界各地のロースタリーカフェから豆を取り寄せて3)研究されていて、日本のNozy Coffee、Onibus Coffee、Fuglen Tokyoなど日本国内のロースタリーカフェについても興味を持ってくださっている方です。
中古で手に入れ大事に使っているProbatの焙煎機
Hoppenworth & Plochで使われているのは12kgまで焼けるProbatの焙煎機です。
ドイツにもMOTTAINAI精神が溢るる人たちが多く、無理だろうと普通は諦めてしまうような機械でも直したり手を加えて長期間大事に使っていく人が多いように今回の出張では感じました。
名古屋にあるダイヤコーヒー が大好きなのですが、あそこで働く年代物の焙煎機の事もふと思い出しました。
自慢のコーヒーや抹茶ラテ ノンカフェインドリンクも充実したメニュー
シングルオリジンとブレンドで選ぶ事ができるのですがいずれの場合もとても安いです。
シングルオリジンのフラットホワイトでおよそ415円というは良心的。(2018年12月25日のレートで)
ペイストリー
コーヒー以外にもノンカフェインドリンクやソフトドリンクにも力を入れているお店なのですが、ペイストリー類関しても同様で、ビーガン用も提供されています。
2つの異なるモデルのMahlkonig社製グラインダー
Mahlkonigが設置されています。
奥に見切れているのがMahlkonig K30のグラインダーが2つあるモデル。ヨーロッパのロースタリーカフェではグラインダーが2つ内蔵されたこのモデルをよく見かけます。
フレンドリーなバリスタさんとFlatwhite
カメラを構えていたらポーズをとったほうがいいかしら?と声をかけてくださり撮影させていただきました。
珠玉の一杯です。
この日の日没時刻は5時前でした…
長居したつもりはなかったのですが、お店を出る頃には既に周りは真っ暗になっていました。
フランクフルトに行く時にはまた必ず立ち寄りたいと思いました。
Hoppenworth & Ploch 店舗情報 (今回取材した支店)
営業時間:
Friedberger Landstraße 86 店の営業時間
月8:00〜18:00、水、木、金:8:00〜19:00、土、日10:30〜19:00 、火曜日が定休日
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学大学キャンパス店
月曜日から日曜日 9:30〜18:30
キャンパス店と支店では営業時間が異なるのでご注意ください。休暇期間前後や季節によって営業時間が変わる場合がございます、事前に公式Instagramやホームページ等でご確認ください。
電話:06984779249
Eメール:info@hoppenworth-ploch.de
住所:
Friedberger Landstraße 86, 60316 Frankfurt am Main
公共交通機関で
Friedberger Platzという12番と18番のトラム停留所から直ぐ、もしくはkonstablerwacheというUバーンとSバーンの駅から徒歩20分弱。
往路はKonstablewacheで降りKonstablewache周辺を散策した後にHoppenworth & Plochに向かい復路はトラムで移動するのがオススメです。(緩い上り坂なので登りが嫌な人は往路もトラムで!)
また12番のトラムもフランクフルト中央駅やレーマー広場直近に停車するので大変便利です。
12番のトラムの停留所リストとマップ(ドイツ語のページが開きます。)
公式ページ
Facebook公式ページ:https://www.facebook.com/hoppenworthundploch/
公式ホームページ:https://hoppenworth-ploch.de/
公式インスタグラム:hoppenworthundploch
(記事内の情報は2018年12月のものです。実際に行かれる際は各店舗やイベントの営業時間など最新のものを公式ホームページ等でご確認ください。)