画伯の雑記 – 2020年6月26日 Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

バイアスを飛び越えていけ!

Smena8Mと麻婆豆腐
どうしてもロシアのカメラや写ルンですなどはバイアスがかかる事が多い気がします。
1つに露出計や距離計が内蔵されていなかったり、シャッタースピードと絞り固定、期限切れフィルムでの撮影、e.t.c…色々な要因が考えられますが使用者がこう写るはずだという思い込みが撮影方法や最終的な編集に影響を与えている可能性は否めません。
LOMO LC-AをはじめとしSmena8Mなどもトイカメラ的な写りや周辺光量落ちした写真のステレオタイプが根深く正しい評価がされていないと考えています。
ロシアのカメラ、ちゃちで安価でも丁寧に扱えばすごくよく写ります。

楽しむ事と使い切る事が大事

Leica M10とアポズミクロン

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.で撮影したものをLightroomでモノクロに変換したもの。

Smena8MとEastman Double-X 5222

Smena 8M / D-76 自家現像 Eastman Double-X 5222 / Lomo T43 40mm/f4

上の写真はLEICA M10APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPHの組み合わせで、下がSmena8MEastman Double-X 5222を詰めた作例になります。上と下では購入時の価格差が1000倍程あります。(Smena8Mは20年近く前に買ったので今よりもかなり安かったです。)

等倍でなくてもLeica M10の組み合わせの方がよく写っているのが分かるのですがSmena8Mもなかなか健闘していると思いませんか?
正確な製造年が見つけられませんでしたがSmena8mは1970年代から1995年まで製造されたカメラです。
Leica M10とは歳がだいぶ離れています。
高いカメラを使う時でも安いカメラを使う時でも偏見をもたずベストな性能を引き出してあげられる様にしたいと思いました。
性能を引き出すばかりが楽しみ方ではありませんが、どのカメラにも使いこなす楽しみというのがあるのではないでしょうか。

Smena 8M / D-76 自家現像 Eastman Double-X 5222 / 作例 18枚

使用したカメラ:Smena 8M
使用したフィルム:Eastman Double-X 5222

D-76 Stock Dev 9min, SB 2min , Fix 8min, QW, Photo Flo (同一現像液で12,13,14本目)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

Smena8M / Eastman Double-X 5222 (D-76)

今回途中で巻き上げが異様に固くなり心配だったので仕方なく撮影の途中でしたがフィルム室を開封してしました。
あまりに重いとプラスチックパーツに負担がかかり折れてしまわないか不安になるのです。
その時の影響が残念ながら光線引きが6,7,8枚目に出てしまいました。
グリスアップしたり時々手入れをしていますが、相変わらずSmena8Mは巻き上げが重いです。
不本意ですがSmena8Mで撮影するときは24枚撮りフィルムまでにした方がいいかもしれないなぁと思いました。
レンズ自体は本当によく写るので、撮影者の技量が試されるスパルタなカメラです。
重すぎる巻き上げ、頼りないシャッタースピードとシャッター、初心者泣かせなカメラで積極的には人には勧めませんが、時々使うと発見があり勉強になるのでこれからも使っていきたいです。

画伯


昨年の7月に今回の作例で使用したカメラ、Smena 8Mにカラーネガフィルムを詰めて撮影した記事も公開しています。是非ご覧くださいませ。

画伯の雑記 – 2019年7月8日 Smena 8Mを久しぶりに持ち出しました。(Kodak Ultramax 400/カラー自家現像)

画伯


今回使用した現像タンク

パターソンの現像タンクが好きで、PTP117、PTP115(2つ)、PTP116と4つ持っています。
35mmが1本だけ現像できる最小サイズのPTP114というものもあるのですが、実用的なのは35mmが2本現像できるサイズのPTP115くらいからだと思います。
1Lで薬品を作られる方はPTP116、35mmが3本もしくは120が2本のタイプがちょうど良いかもしれません。

今回使用した現像液です。

上記の物以外にも1Lの物も販売されています。
容器の準備のしやすさや計算が簡単なので1Lの物が見つかるようであればそちらをお勧めします。(1Lの物は2020年5月現在ヨドバシカメラで¥642、65ポイント(10%還元))
友人とシェアできる方はガロンタイプ(3.8L用)の方がお値打ちです、処理本数等に応じて計算して選択してください。

今回使用したカメラです。

よっぽど安く売られている等の理由がなければオススメはできませんが興味がある方は…
フィルムを数本無駄にする覚悟で挑んでみてください。

Copyrighted Image

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