自身のラジオ番組、近眼通信の録音をしている田中さん。
うめちゃんからの手紙 2020 No.009
明日は学校でテストがあるので少しドキドキしていますが、今日はアルバイト先にレコードショップのお姉さんがコーヒーを飲みに来てくださり、それもドキドキしてしまいました。
知り合いがコーヒーを飲みに来てくださると嬉しいですがいまだに照れますね、結局のところかっこよくコーヒーを淹れている姿を見せようとして緊張しているのかもしれません。
少し前にバッハの無伴奏チェロ曲集の入った良いCDがあれば欲しいですと伝えておいたのですが、律儀に私の職場まで配達を兼ねてコーヒーを飲みに来てくださったのでした。
娘さんとも仲が良いのですが、もともとお父様、レコードショップのオーナーさんが私の職場の常連でマスターと歳が近いので世間話にお茶を飲みに来てくださっていたのです。
娘さんは田中さんと同じ高校卒だったりもします。
なぜだかわかりませんが一定周期でチェロの音色をずっと聴いていたくなる事があります。
こんなぼんやりとしたお願いですが馴染みのレコードショップはビシッとした一枚を見つけてくださるのでとても助かっています。
仕事を終えて下宿に帰ると
京都の実家から田中さんが出演されてらっしゃるラジオ番組を録音したカセットテープが届いていました。
カセットが届いたのでみんなで夕食を食べながら早速テープを聞きせてもらいました。
今までまだパイロット版的位置付けだった田中さんのコーナーもレギュラー化し、とうとうタイトルが冠される事になりました。
その名も近眼通信！
田中さんらしいネーミングセンスで素敵です。
私の祖母と田中さんの2人で奈良県にある葛を扱う工場まで見学に行ったお話でした。
たまえおばちゃんも知っている老舗だった様で本店まで買いに行った事もあると言っていました。
はじめおじさんは名前は聞いたことあるけど飲んだことはなかったからいつか飲んでみたいなぁと言っていました。
一時期、文子ちゃんと歌子ちゃんのおやつで葛餅ブームがあったのでよく食べていました。
この季節はサツマイモばかり食べているので遠のいています。
田中さんは主に葛湯の事を話してらしたのですが、私は葛餅が食べたくなってしまいました。
また川崎大師まで友達を誘って行ってもいいかもしれませんね。
はるちゃんとマリーちゃんとも東京大神宮、川崎大師、神田明神あたりに初詣に行こうやと話していたのですが、東京は初詣がのんびり？しているのか下旬ごろまで混んでいたりします。
何年か前に1月21日頃に東京大神宮に行った事があったのですが下旬だったにも関わらず長蛇の列で諦めてそのまま出勤し日を改めた事がありました。
今年も混んでいるでしょうから少し変ですが2月頃に行こうかなぁなんて考えていたりします。
私の職場は輸入して自家焙煎したコーヒーが売りなのですが葛湯も少数しか出ませんが扱っています。
カフェインが苦手な人もいらっしゃいますからこれは良い事なのでしょう。
今年はあんまり葛湯が出ませんが、小豆の葛生がやたらと人気でたくさん出た冬もあったのでお客様の消費動向というのは何年経ってもわからないものです。
皮算用は禁物ですが、田中さんが東京に戻ってきて飲んでいるのを他のお客様が見たら案外また人気になるかもしれません。
テープに入っていたもう１つの録音は鉄道や飛行機の移動が全くダメだった田中さんが少しずつ乗れる様に復調してきたという報告を赤裸々に語られていて、ぐっと私の心を掴むものがありました。
私から見えれば田中さんは東大生で可愛く才色兼備に映っていたのですが、田中さんは私以上にネガティブシンキングな方で、色々な”自分の中のめんどくさい自分”と今までどの様に付き合ってきたか、これからはどの様に付き合っていきたいのかを話されていました。
ネガティブシンキングにも理由があって意義があるのだなと認識いたしました。
悪くないものです。
近眼通信の次回予告がエドワードタフテとJohn Cageについて話されるそうで、とても楽しみです。
うめこ
今日の一枚
Leica M10 / Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 Aspherical(Ⅱ)
今日の一曲
Joan Baez – Diamonds and Rust
今日の一冊
