うめちゃんからの手紙 2018 No.175 じゃぁリーダー今朝の一言をお願いします!

うめちゃんからの手紙 2018 No.175

愛用の水筒を常に肩から下げて活動するマリー。

うめちゃんからの手紙 2018 No.174

今朝私が目をさますとマリーちゃんがしっかりとした会話を寝言でしていてびっくりしました。
普通の会話を盗み聞きしているようでバツが悪く感じたので部屋の外で身支度をして朝食の準備を始めました。
会話を少し聞いた感じではマリーちゃんのご家族が東京にやってきていてマリーちゃんが家族を案内して回っているという感じの寝言でした。

使用人さんが焼きたてのパンと新鮮な野菜を玄関に置いていってくれていました。
たくさんのジャガイモが置かれていたので今朝はポテトガレットを作りました。
以前はじめおじさん直伝のレシピを教わったので簡単に美味しく作ることができました。
そのあとトマトを焼いたりマッシュルームなども焼きました。
客観的に見ても見ているだけで元気がみなぎってくるとても素敵な朝食を作れた気がしました。
上手にできていたので写真に収めようと撮影していると田中さんが起きてきました。
田中さんが料理をテーブルに並べたり準備をしてくれました。
その直後くらいにマリーちゃんとはるちゃんも起きてきました。

子供ハウスで朝ごはんを食べる時は何故かいつも私が上座です。
そしてはるちゃんが「じゃぁリーダー今朝の一言をお願いします!」と毎朝音頭を取り私が1日の予定や今日の夕ご飯の献立などを述べ、決まってマリーちゃんがやったー!と感嘆の声をあげたり、夕ご飯のメニューに質問したりしてリアクションをくれます。
そのあと田中さんが私に目線を送り、さながらコントはもうええからご飯にしようやといった感じで笑い朝ごはんが始まります。

田中さんの口癖なのか美味しいご飯を食べた時はよく「しびれるほど美味しい!」と言いながら左手の親指を立てて褒めてくれます。
私とマリーちゃんはアルバイト、田中さんとはるちゃんは英語学校があるため4人が顔をあわせるのはこの朝食の時間と夜のお勉強の時間だけです。
日本にいるときのほうが学校やアルバイト先、そしてヨガ教室だったりと顔を合わせる時間が長い気がします。

私たちより一足先にイギリスに来ていた田中さんがどのような日々を過ごしていたかの話をしてくださいました。
私の祖母と二人でフランスに行ったり、ロイヤルアカデミーのサマーショーを見に行ったり、ガゴシアンギャラリーで展示を見たりしてかなりアクティブに活動していたそうです。
ギャラリーでKATHARINA GROSSEさんとういうアーティストの作品を見たあと、祖母がトイレが行きたくなったからデパートにでも行こうと田中さんに言ったそうで、おそらく近くにトイレがあるだろうと予想していたところ30分弱歩きハロッズにまで連れて行ったのには驚いたと言っていました。
田中さんは大学の同級生の子たちより私の祖母の方がよく歩くし体力があるねと祖母を褒めていました。
私の祖母も本当によく歩きます、さすがにそこはイギリス人なのだなぁと思います。
本人が言うベストコンディションではないという日でも1万歩は歩いています。
ベストコンディションの日だと3万歩くらいは普通に歩くこともあるようです。
そのあと二人はデパートも見てお茶などをしたそうです。
トイレに行きたくなってデパートに行き、またお茶をしてトイレに二人して再び行きたくなったそうで行き当たりばったりで楽しかったと喜んでいました。
ロンドンのデパートの定番、ハロッズやハービーニコルズ、そしてリバティーズに行けたことが田中さんにとってとても楽しかったそうでその日は夢にも出てきたびっくりしたそうです。
田中さんが見たという夢はリバティーズの店内で迷子になってしまい困ってしまうというものだったそうです。
リバティーズにある古い階段を上り下りしても希望するフロアにたどり着けず、魔法にかけられてしまったのではないかと不安になり泣きそうに困り果てていると上の階から私が下りてきて田中さんに「ちょっとトイレ行きたいのでそこで待っててください、またすぐ戻ってくるので!動かないで!」と告げ去ったという内容だったそうです。
田中さんに夢の中の私はきちんと田中さんのところに戻ってきていましたか?と尋ねると笑ってごまかされオチを教えていただけませんでした。

1日にあまりに多くのアート作品に触れたりロンドンのデパートを巡ったわけですからいろいろな”驚き”にあてられてしまったのかもしれません。
私が子供の頃に初めて父に連れられて韓国に行った最初の夜も似た感じの夢を見たことを思い出しました。
当時はまだ古い球場を再利用した市場があり、ベトナムなどの東南アジアにも似た熱気と湿気がこもったお店の密集したエリアで、そこに混み合った人々の汗や怒号などの喧騒も混じった、カオスの坩堝に父と二人で迷い込んでいました。
韓国でも売られていたポカリスエットを4本も買い父とホテルに帰りベッドに座り込みいきよいよく親子でポカリスエットを飲み干したことも覚えています。
「あの時のポカリスはおいしかったなぁ」と父は時々暑い日にポカリスエットを飲みながらあの時の思い出を語ることがあります。

ロンドンとは打って変わり本当にど田舎にある祖母のサマーハウス、田中さんにもいろいろなイギリスを見てもらいたいと思います。
今のところイギリス料理を美味しいと喜んでくれているので私はとても満足しています。
イギリス料理を美味しいと褒めてくださる方とは仲良くなれるのです。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM


今日の一曲

Yo La Tengo – I Feel Like Going Home

Yo La Tengo – I Feel Like Going Home


今日の一冊

Copyrighted Image

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