たまえおばちゃんとはじめおじさん。
うめちゃんからの手紙 2018 No.176
今日は久しぶりに妊娠中の母と祖母のiPadでテレビ電話をしました。
妊娠中の母も２８週目に入り妊娠後期です。
産婦人科でできたお友達の方と頻繁にランチに行ったりおしゃべりしたりしているようで最近はとにかくご機嫌です。
出産する時に頭にGoProをつけすべてを撮影したいとおっしゃっていた方です、そのためあだ名はGoProちゃん。
カメラを趣味と公言している人は多いですが、母達レベルで詳しく光学的なことやレンズが何枚使われている…などなど本当にマニアックな人は少ないようで、お互いにご機嫌なお友達同士のようです。
私の母とイギリス人祖母は教師と教え子時代を入れると２０年以上の付き合いがあり、お互いによく話しています。
実母である大阪の祖母とよりも私の母はイギリス人義母である私の祖母とよく話しています。
弟を妊娠中とういうことで必然的に私を身ごもっていた頃の話によくなります。
私の父は特殊と言えば特殊な病気で将来子供を作るのは難しいと言われていたそうです。
ある意味取り憑かれていたのだと思いますが母は結婚前から子供が欲しいと常に言っていたそうです。
将来は男の子をリトルリーグに入れたいとアツく語る母に自身の病気の事を明かした時の父の心境はどのようなものだったのか、しんどくなかったのか気になります。
母はとにかく体は丈夫ですがメンタルが弱い、逆に父は体が子供の頃から弱いけれどメンタルは人一倍しっかりしている。
夫婦でうまい具合に一対になっているのだなと娘の私は密かに思っています。
まだ法学部の学生だった頃から母はこれは長期戦になるからと妊活を始め…予想に反しすんなりと妊娠し２２で私を出産したそうです。
二人とも健康そのものと言われていたはじめおじさんとたまえおばちゃんのカップルはなかなか子宝に恵まれずやっと昨年双子が生まれました。
不妊治療が必要だと言われていたのにすぐに生まれた母と、夫婦共に健康と言われていたたまえおばちゃんは４０目前で初産、人生本当にわからないものだなぁと思いました。
人生計画通りにいかないものだと思いますし、すべてに予定や計画をたてるというのはどうかと思いますが、私の母はそういう人間です。
まぁでも日本でテレビを見ていると生命保険や女性向け保険などで妊娠や将来設計きちんと予定を立ててお金を蓄えておきましょう的なCMをよく見かけるので、そう考えれば私の母は常に時代の先を行っているのかもしれません。
ただ私が言いたいのは母のように準備万端x１００位慎重な人でもトラブルには遭遇しますし、入念に計画を立て想定をいくら重ねてもうまくいかないことの方が多いのですから、気負いすぎるのはあかんのやないかと、私はそう思っています。
母のうつ病の遠因か近因もそこにあると思うのですが、母はエゴイストも言えるほど全てにおいてきちんと計画をたてる人で、物事を入念に全て調べ上げ、準備を過剰なまでにしないと不安になる性格です。
一姫二太郎がいいと当時からずっと言っていたそうですが二人目はなかなかできず…そしたら突然また妊娠した母。
母は男の子を産みカープに入れたいと私が小さい頃はよく言っていました。
最近は少し成長したようで、野球選手も大変やから元気に明るく育って欲しいそれだけやと言っています。
自分ができないことを子供や他人に求めてはダメなのです。
私以上に緊張しぃの母です、自分ができもしないことを我が子に求めてはあかんのです。
実家にいた時に母とカープ戦の野球中継を見ていると、応援に来ていた九里亜蓮選手のお母さんと妹さんが紹介されたり、大瀬良大地選手の弟さんとお母様が応援に来ているところが紹介されることがありました。
一人孤独にマウンドで必死に球を投げる息子の姿を少年野球の頃から甲子園の時、そしてプロになった息子を家族で見守る、かなりぐっときてしまいました。
必死に応援していたのに急に静かになった母の顔を見ると、母も私と同じように何かを感じぐっときていたような顔をしていました。
そのあとはっと冷静になり一流の選手には人から想像できないプレッシャーに苦しめられ、マウンドではやはり孤独で戦わなければいけない、とても私にはできないし神経がすり減ってしまうとも思ったのでした。
うめこ
今日の一枚
EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM
今日の一曲
Jonathan Richman & The Modern Lovers – Back In Your Life
今日の一冊
