うめちゃんからの手紙 2017 No.056

うめちゃんからの手紙 2017 No.056

うめちゃんからの手紙 2017 No.056

うめちゃんからの手紙 2017 No.056

今日父から父の描いている絵本の最新刊が届きました。とても嬉しい。

子供の頃はあまり良さがわからなかったのですが、少し大人になり父が描く絵本の良さがわかるようになってきました。
父が描く絵本のほとんどにオチがありません、ヒーローも出てこなければヒロインも出てきません。

いつも登場人物は同じ女の子なのですが、魔法を使うとか誰かと戦うということもありません。

父の絵本で一番売れているのが「おさんぽ」というシリーズで猫や動物達と女の子が土手まで歩いて行って川の向こうの街はどんな街なのかな?という空想をしながら歩くだけのお話です。このシリーズは全て好奇心旺盛な女の子がゆったりとお散歩をするお話ばかりです。
女の子がいろんな動物や人、時間帯や目的地、とにかく歩きながら誰かとお話をするだけ。
一冊だけセリフがなく女の子のメガネから見える道草とかがどアップで描かれているだけの絵本もあります。

私が一番好きなお話は、女の子が男の子と琵琶湖の湖面に満月が写っているか賭けをして負けたほうが朝ごはんをご馳走するというお話です。主人公の女の子が歩きながら琵琶湖までの道中、賭けに勝つ気満々で男の子にどんな朝ごはんがいいか、お味噌汁のおだしのお話をしたりしながら美味しい朝ごはんの想像をするそんな二人の姿が楽しそうで何度も読み返しました。
けれど大人になって改めて読んでみて思ったのがあのお話はきっと母と父の学生時代の実体験をもとにしてるのかな?とも想像してみたり、ちょっぴしロマンチックやなぁと思ったり。

そこまで難しく理由を考えたことはないのやけれどおばちゃんが言うには一般的に物語はヒーローが悪い敵と戦ったり、女の子が王子様を探したりという神話の大系みたいなパターンがあるのやけれど、私の父の作品は別にヒーローだからって敵と戦わなくてもいいし女の子だから王子様を探さなければいけないわけではないという強いメッセージ性もあっておばちゃんも私とは違う捉え方で父の絵本のシリーズが好きで父の作家活動を応援してくれてはるみたいです。

別に私が魔女やのにほうきでおせんべいの配達くらいしかしていないことや魔法の薬を作らず毎日コーヒーばかり入れていることに対しての言い訳をするつもりはありません…(笑)

父の絵本はどこか肩の力を抜いて毎日やっていってもいいんだよ的な雰囲気が私は大好きです。

新しい絵本もお散歩シリーズなのやけれどいつもの女の子が琵琶湖に一緒に行ってくれた男の子と住んでいる街で一番早くに開くパン屋さんにいって一番最初に焼きたてのパンを買いに行くというお話でした。最高に楽しかった。
四条大宮にある私が大好きなハムサンドが美味しいプーちゃんという黒猫がいつもお留守番をしているお店にそっくりなパン屋さんの絵が描かれているので、多分モデルとなった場所は京都かな。

父が余分に何冊か入れてくれていたのではるちゃんと喫茶店のマスターにも献本してこようと思います。

気に入ってもらえるといいな。

最近アコギでOutcastのHey YaをSarah Blaskoさんがカバーしているのを練習しています。
(あの曲の歌詞は家族について色々考えさせられます。)
是非皆さんも聞いてみてくださいね。


今日の一曲

Sarah Blasko – Hey Ya! (OutKast cover) Triple J Like A Version

Sarah Blasko – Hey Ya! (OutKast cover) Triple J Like A Version

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。