うめちゃんからの手紙 2018 No.118 身の丈を知り、親しい人に丁寧に。

うめちゃんからの手紙 2018 No.118

一人前に美味しいコーヒーが入れられるようになったヒロシ。

うめちゃんからの手紙 2018 No.118

友人の結婚式を明後日に控えはじめおじさんの準備も佳境に入ってます。
はじめおじさんのサーフィン仲間で毎週のように美味しいお魚を分けてくださっているご友人が日曜日に結婚します。
私は六輝や冠婚葬祭の日取りに関しては疎く知識がないのですが、はじめおじさんの友人の方達にとっても習わしの上でも5月6日がベストのタイミングのようです。

レストランウェディングとガーデンウェディングを足したような形の式になるのだそうで、結婚される方とはじめおじさん共通のご友人のお店で式を挙げるのだそう。
はじめおじさんとご友人のレストランのオーナーシェフの方が協力して料理などを作り、親しいご友人と親族だけを呼ぶ20人ほどの規模だそうです。
飲食店などではゴールデンウィーク中は5日まで営業し、その後から日月と休みを取る所も多いようで、会場を貸してくださるご友人の方のお店も6日はレストラン営業の予定が入っていなかったのだそうです。
友達みんなで作るという雰囲気の結婚式で、欧米のようなスタイルで良さそうですね。

予算の事や、来客者のアレルギーや病歴、来客者が連れてくる子供の数、そして新郎新婦の好み、本当に多くの事を時間をかけてはじめおじさんはヒヤリングやメールのやり取り等で調べ細かく資料を作ってきました。
その際に以前からたまえおばちゃんと二人で作っていたはじめおじさんの料理写真のデータベースと水彩画で描いたレシピが大活躍したのは言うまでもありません。
新郎新婦のお二人も作例写真を見た事でメニューのイメージがつかみやすかったようです。
20人規模と聞くと私には大事だなぁと思ったのですが、レストランに勤めていたはじめおじさんはレストランウェディングのための調理経験は何度もあり心配には及ばないそうです。
生ケーキ用の準備や当日使う紅茶や、私の勤め先から買ったコーヒー豆などの手配も万全です。
はじめおじさんはフランス料理とフランス菓子のプロフェッショナルなのですが、新婦さんのリクエストでジブリの映画に出てくるようなメニューもコースに入れて欲しいと頼まれていました。
これがはじめおじさんにとっては新鮮で難しかったようで、真面目に毎晩繰り返し色々なジブリ映画を見ていたのが少し面白かったです。
新郎の方のご実家から美味しいお魚が手に入るという事で紅の豚に出てきたジーナのクラブハウスで出ていた魚料理を再現したもの、魔女の宅急便で出てきたニシンのパイのミニチュアサイズのものを小さなルクールゼ鍋で各テーブルに提供する予定だそうです。
新婦さんにはこだわりが他にもあったようですが、身の丈にあった小さな規模で料理だけは絶対に美味しいものをみんなでワイワイ食べながら喜びを分かち合いたいのだと熱く語っていたようです。
はじめおじさんとの打ち合わせにいらしていた時の印象で、ずいぶん金銭感覚がしっかりしている女性だなぁと私は思いました。

実は私もコーヒー係としてお手伝いに行く事になっています。
毎週のように美味しいお魚を分けていただいているので大変名誉な事です。
事前にはじめおじさんが当日使用するレストランに設置されているエスプレッソマシーンの機種名なども調べてくださり、私が仕事で使っていた事もある慣れているマルゾッコのものだとわかりホッとしました。
会場が普段はイタリア料理店という事もあり、イタリア製のエスプレッソマシンが設置されているのだろうなとは予想していたのですが、もしピストンレバー式のマシンが設置されていたらどうしようかと心配していましたが杞憂に終わりました。

ただ機材のトラブルや癖なども考慮しバックアップとしてハンドドリップの機材、職場から借りたマールクーニックのグラインダー、ヒロシとはるちゃんも連れて行く予定です。
ヒロシも一人前にハンドドリップでコーヒーが入れられるので補欠として来てもらいます。
はるちゃんに今回の事を話題に振ったところはるちゃんのお父様の茅ヶ崎の別荘から式場は自転車でも来られる近距離だという事がわかり、コーヒー係として手伝いに来るよと言ってくれたのでした。
考えてみれば私の職場の豆を使ってくださるのですから、普段から扱っている私とはるちゃんがお出しするのが一番です。
当日は職場を代表して働きに行くつもりで頑張ってこようと思います。
私は当日午前11時から午後3時まで結婚式のお手伝いをしてから、はるちゃんの別荘に寄り一緒に夕ご飯を食べて遊んで帰ってくる予定です。

話は変わりますが女将さんはゴールデンウィーク中も焙煎作業をされています。
世間はお休みでも普段豆を卸している取引先の多くが営業している事もあり、常に焙煎日から数えてお店で使用されるベストのタイミングで豆を配達できるように調整しているからです。
そのおかげもあり、結婚式で使うコーヒー豆もベストのタイミングで焼いたものを融通していただく事ができました。
広義的に見れば私の職場の宣伝にもなるし営業活動にもなるという事で豆も割引価格で分けてくださいました。
何がきっかけで販路が広がるかわからないですものね。
最近は引き出物でコーヒーセットなどが贈られる事が多いですからね。
当日はチラシも持って行こうと思っています。

以前父が出席した知人の結婚式で500人規模の挙式があったそうで。
2フロア使い専用のカメラマンが映像を大画面に中継したりしてもいたそうです。
あまりオチは言いたくないのですが、その方達は子宝にも恵まれたそうですが4年で離婚してしまったそうです。

結婚式のサイズの規模、派手さがその後の二人の生活において重要ではないようです。
皮肉っぽくなってしまいましたが、私ははじめおじさんの友人の新婦さんが考える自分の身の丈、ゲストのアレルギーや高血圧などの病歴まで本当に丁寧に気を配った、小規模だけれど丁寧な挙式を応援したいなと思いました。

うめこ


今日の一枚 – アーカイブから

FM3a /Portra 160 / 50mm Ai

FM3a /Portra 160 / 50mm

ドイツ、カッセルにて撮影。2017年


今日の一曲

Do As Infinity / 深い森(Fukai Mori)

Do As Infinity – 深い森


今日の一冊

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