うめちゃんからの手紙 2017 No.192 おばちゃん達にプレゼントをしてみた。

うめちゃんからの手紙 2017 No.192

友達とのお買い物中もカメラは肌身離さず。

うめちゃんからの手紙 2017 No.192

今日もいつもの土曜日と変わらずマリちゃんと朝はヨガ教室に行ってきました。
ヨガ教室の後これまたいつもと変わらずマリちゃんと私の部屋で勉強をしました。
お昼に二人でグラタンを作って食べ、夕方までお買い物に行ってきました。

今日ははじめおじさんが気合を入れてお料理を作ってくれる日で、マリちゃんも食べに来てもらうように誘っていました。

マリちゃんがずっと探していたというスーパーファミコンミニというゲーム機が、ふらりと入ったお店で定価で売られており、私もなんだか欲しくなってしまい私自身は全くゲームをやらないのですが、はじめおじさんとたまえおばちゃんが喜んでくれると思い買ってしまいました。
マリちゃんの説明ではかわいらしい小さな箱の中になんと30個のレトロなゲームと二人で遊べるようにコントローラーも最初から入っていてお値打ちなのだと教えられ、話を聞いている最中に私はもう商品を手に取っていたのでした。

はじめおじさんとたまえおばちゃんには小さい頃からお世話になっています。
それでも何をあげたら喜んでもらえるか未だによく分かりません。
ですが二人の共通の趣味がテレビゲームだということは知っているので、ゲーム機を日頃お世話になっている感謝の気持ちを込めたプレゼントとして買って帰ってきました。
そしたら私が思っていた以上に喜んでもらえて本当に幸せな気持ちになりました。

私は知らなかったのですが、とても人気なおもちゃのようで、転売業者などが多くなかなか定価では買えず、おばちゃんたちもずっと欲しがってはいたけれど当分我慢かなぁと思っていたのだそうです。
8000円ちょっとのプレゼントで二人に喜んでもらえるなら費用対効果は絶大で正しいバイト代の使い方が出来たのではないかと思います。

おばちゃん、マリちゃん、二郎、三郎、ヒロシたちが代わりばんこでゲームで遊ぶ姿を眺めながら、はじめおじさんが作ってくれる夕ご飯を待ちました。
本当はゲームもチャレンジしてみたかったのですが私にはどうも苦手、お料理のお手伝いもしたかったのだけれど友達と遊んでいなさいと言われちょっぴり手持ちぶさで寂しい時間でした。

私はゲームの画面がどうも苦手で見ていると頭がクラクラしてしまいます。
これはなんとか克服できないのやろうか….

夕ご飯を食べながらたまえおばちゃんが母と昔したケンカの話をしてくれました。
(はじめおじさんがたまに本気のフルコースを作ってくださる事があり、この晩も3時間弱かけゆっくりと食事を楽しみました。テクニカルな僕の料理もたべてみてほしい!という気持ちになる時があるのだそうです。笑)

おばちゃんと母の大げんか…
10年以上前に私の父が大きな賞を受賞することがあったのですが、父は贈賞式を欠席してしまい偉い方達から大変な怒りをかってしまったことがありました。
その頃から母は心の病気を患っており、父が家事や私の幼稚園の事など色々こなしていて、贈賞式も私の幼稚園の用事で出席できなかったのです。
母は当時、身内にも病気の事を話したくない頼りたくないと思っていて、たまえおばちゃんや自分の両親、父の両親に私を預け父を贈賞式に出席させるという事まで頭が回らなかったそうです。

今でも母はこの事をあまり話したがらず、父を贈賞式に行かせてあげられなかった事にずっと負い目を感じているようです。

たまえおばちゃんは双子の姉妹なのやから困った時は頼って欲しかったし、もっと早くに病気の事も話して欲しかったと母と喧嘩になってしまったそうなのです。
体の痛みや心の痛みは双子の魔女なのでテレパシーである程度わかる事もあるのだそうですが、閉ざしてしまっていた母の心の様子をおばちゃんは長い事うかがい知る事ができなかったそうです。

たまえおばちゃんが母に頼ってもらえなかった時の心の寂しさもよくわかりますが、もし自分が心の病気になったときに家族に打ち明けられるのやろうかと考えてみた時に、最も親しくて愛している姉妹に打ち明ける事は母にとってはとても大変な事だったのではないかと母の気持ちもよくわかるのです。

双子ってすごいなぁと思う事が多いのですが、双子でもお互い気を遣ったり、心許せない事があったり、窮屈な瞬間があったり、複雑なのやな、でも家族だから結局うまく”なぁなぁ”になってしまう所もあって、こうやってまた母とおばちゃんは仲良く姉妹をしています。

おばちゃんはすごく冷静で、悪く言ってしまえば肝がすわりすぎている魔女で、時々おばちゃんほどみんなは強くないのですと心の中で思う事も正直あります。

一昨年おばちゃんはルクルーゼの鍋を足の上に落としてしまい明らかに骨が折れていてあかん色をしており、はじめおじさんが車のエンジンをかけおばちゃんを急いで病院に連れて行こうとした時も、おばちゃんはいたって冷静な顔で「病院はどんなに痛くてもしんどくても待たされんねん!お昼しっかり食べてから行くわ!お腹減ってるのが一番辛いやん!」足の指が折れ腫れ上がっているにもかかわらず笑って返したというエピソードまであります。

実は母の実家の一族の魔女は子供を産むたびに病院で伝説を残していて、おばちゃんも祖母と母の例に漏れないのですが、これは口外無用だそうで、かんこう令が敷かれています。(祖母の時は祖父に出産を全て撮影させドキュメンタリー映画を自分で監督した。母の時は出産中ずっと念仏のように大声で中華料理のメニューを唱え続けた。)
傾向的に私の大阪の家系の魔女は痛みには耐えられるのですが、予定を変更する事、空腹、自分のこだわりを曲げる事、不意打ちをとても嫌う強烈な個性を持った魔女集団、ほんまにアクが強い。時としてサプライズの誕生日パーティーにすらブチ切れる魔女もいます…誰とは言いませんが。

そんなおばちゃんなのですが、紙で指を切った時にはみんながビックリするくらい大きな声で大泣きをしていました。
おばちゃんは突然段ボールや紙で指を切る事が何よりも怖く痛く嫌いだと言っています。
おばちゃんがいうには不意打ち的に尖ったものを踏んだり、紙で指を切るタイプの痛みは神様のだまし討ちペインという名前のものだそうで、最も嫌う類だそうです。
はじめおじさん曰く、牡蠣にあたった時が人生で一番辛い思い出だとおばちゃんは言っていた事もあるそうで…笑
まぁそんなわけでよく分からないおばちゃんです。
強かったり泣き虫だったり、頼もしかったり無邪気だったり。

今日は私の叔母のはなしでした。

うめこ


今日の一曲

バラ色の日々- THE YELLOW MONKEY LIVE @ TOKYO DOME, 2001

THE YELLOW MONKEY-バラ色の日々

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