うめちゃんからの手紙 2018 No.114 編集長うめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.114

公園でくつろぐヒロシとうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.114

今日も振り替え休日のため引き続き職場で配布している壁新聞の原稿書きと編集作業を進めました。
今日は何とはるちゃんが休日にもかかわらず都内まで出てきてくれました。
お天気も良かったので午前中は原稿作業ではなく、お昼までは二人で揃って街に撮影に出ました。

二人で最近研究しているテーマがあり実験をしてみたかったのです。
露出がアンダーだったりオーバー目の写真、彩度がいじられた写真、渋目であったり、黒レベルがいじられている写真を何となく良く見かけるよねという話から、否定から入る前にまずはそっくりな写真を撮ってみようということになりました。

歩きながらはるちゃんがブログを始めてみたいのだけれど、やっぱり紙に印刷して人に配布する方が楽しいという話になりました。
私も同じようなことを考えていると伝え、やっぱりパソコンの画面で見ているよりデジタルでもフィルムでも、カメラを問わずプリントとしてみたときの喜びはあるし、いくら安い紙に印刷したとしても紙の質感を含め自分の撮影したものが印刷物になるというのは楽しいねと私は返事をしました。

職場で出している壁新聞なのですが、時々印刷用の紙を変えています。
ハトロン紙、わら半紙、ニュースプリント、普通のコピー用紙と色々試してきたのですが紙粉が多く出るものは焙煎工場においてある印刷機に負荷を与えてしまったりメンテナンスが大変になるので使わなくなりました。

以前職場の女将さんが名古屋にある活版印刷のための地金精錬所や、紙の温度という大量の種類の紙を扱う熱田神宮近くにあるというお店のことを話してくれたことがありました。
大阪でも同様の印刷所や紙屋さんに母に連れて行ってもらったことがありました。
(大阪市西区にある江戸堀印刷所は特に強く記憶に残っています。)

職場からも歩いて行ける場所にも都内で有数の一般印刷用紙とファインアートペーパーを取り扱う竹尾という会社のショールームがあります。
私の記憶が正しければ今日の猫村さんの作者、ほしよりこさんが使われていた紙も竹尾から買っているものだった気がします。
印刷に使う紙もこだわりだすときりがないのですが、楽しみの一つですね。

私たちが職場で出しているものは壁新聞なのでそこまでのコストはかけられません。
基本的には一色刷りですし、すごく頑張っても二色刷りが限界です。
でも一色刷りも奥が深く侮れません。
スーパーのチラシやドライクリーニング屋さん、不要品回収のポスティングチラシなどで頻繁に目にする気がします。
スーパーのチラシなどは印刷コストを抑えつつも荒くはなりますが商品がわかるように写真を配置したり、特選品、売り出したい商品を上手に目につくようにレイアウトしたりと数多くの工夫が凝らされているようにも思います。

私の母は昔、はるちゃんのお母様が出していた同人誌作りを手伝っていたそうなのですが、母達が作っていた同人誌を見せてもらえたことはありません。
母が出している他の本は以前にもお話しした通り全冊所有しています。
母からそういった印刷物や本作りのノウハウを教えてもらうことなく東京に出てきたのが悔やまれます。
でも結局のところ私とはるちゃんで試行錯誤して、時々女将さんからお知恵を拝借して自力で頑張っていくしかないのでしょうね。

以前区民センター、いわゆる集合施設の製版印刷機を借りに行ったことがありました。
自治体が軽印刷機などを貸し出している施設というのは結構あります。
製版代とインク代はもちろんとられるのですが、圧倒的速さで印刷できる事と信じられないくらい安く刷る事ができ感動したのを覚えています。
私とはるちゃんが利用した施設の場合ですと印刷用の用紙を自分で持ち込む事ができ、マスター代が原稿一枚につき100円、インク代が100円程度でした。
安いなぁと思ったのですが他府県にはもっと安く利用させてくれる自治体もあるようです。

お金はかけられないですし、技術も未熟で安く私たちの自力でできる範囲内になってしまいますが、それでもおかみさんが知恵を貸してくださったり素敵なものに毎号仕上げる事が出来ています。
捨てられてしまう事も多いですが、中には一号から全て丁寧に取っておいてくださり、クリアファイルに入れて保存しているよと教えてくださったお客様もいらっしゃいます。

次の号はほぼ出来上がっていて、さらに先の号で掲載予定の取材させていただいた鰹節屋さんの写真編集やインタビュー記事の書き起こしもほぼ終わっています。

言ってしまえばただのカフェのアルバイトの私とはるちゃんですが、壁新聞でも自分のメディアを持っているという事には変わりありません。
すごくミクロなコミュニティを対象にしているように映るかもしれませんが、サイズは関係ありません。
カフェでも独自でメディアを持ち、お客様と交流したり、意見を述べたり、文化活動の充実を図り、社会と関わるという姿勢が大事なのだと女将さんはおっしゃっています。
コーヒーを売るだけではなく、文化やくつろぎのための空間を作る意義あるお仕事のお手伝いをさせていただいているのだと思っています。

うめこ


今日の一枚

Broccoli Press Bag and The Book

四年前はヒロシバージョンではなく梅ちゃんバージョンのバッグだったのだなぁ。


今日の一曲

Father Popcorn – The Negro Problem

The Negro Problem – Father Popcorn


今日の一冊

合本になる前の印刷・加工DIYブックは愛読書でした。

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