うめちゃんからの手紙 2019 No.142 ご飯を食べてない演技に騙される父とインテリ猫。

うめちゃんからの手紙 2019 No.142

子供時代のうめちゃんのお父さんとトモちゃん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.142

祖母のパソコンでハワイにいる叔母と話しました。
もともと父の使い魔の猫で今は叔母と暮らすトモちゃんとも久しぶりに話しました。
トモちゃんはアート鑑賞が好きで私の叔母と今年もホノルルビエンナーレを見て回ってきたそうで、大変良かったから是非次回は私も来るようにと誘ってくれました。
以前叔母に会いに行った時にトモちゃんに連れられてHonolulu Museum of Artにアート鑑賞を兼ねお昼を食べに行った事がありました。
私が大好きなAlice Neelの作品も展示されていてとても楽しかった思い出があります。
他にもいくか収蔵されていると思うのですが、少女が大きな猫を抱くVictoria and the Catという作品をその日は観る事が出来、トモちゃんの解説のおかげもあってとても楽しい1日でした。
美術館に併設されたカフェの料理が大変美味しかった事も印象に残りました。
最近バーゼル美術館で食べたお昼ご飯も美味しかったのですが、ホノルル美術館のランチもおすすめできます。
その年は他のエリアで草間彌生さんの大規模なインスタレーションが展示されていた年でもあり、ハワイでアートをたくさん満喫できた年でした。

私の身内が使い魔として飼っている猫というのはいずれも何かしらのスキルや知識が魔女や魔法使いよりも秀でていて、器用だったり物知りな猫がとても多いです。
人間というのはやっぱり動物にはかなわないものです。

トモちゃんの場合はアートへの造詣が大変深かい猫で、幼少期の父に大きな影響を与えました。
叔母は全くアートに興味がなかったのですが、30代後半ごろからトモちゃんとアート鑑賞をするようになり楽しさが年々増してきたのだと言っていました。
パソコンで話しながら今年の秋頃に叔母が子供と旦那さん、そしてトモちゃんを連れてハワイから京都に一時帰国するという話を聞きました。
そしてトモちゃんはつげ義春さんの個展を見るために上京する予定を入れたから是非一緒に行こうと私を誘ってくれました。

過ごした時間は多くありませんが、時々こうしてトモちゃんと会い密な時間を過ごしているため、彼との思い出はたくさんあるように思います。
一番思い出深かったのは河原町の地下にある喫茶店でプリンを食べながらトモちゃんからなぜトモちゃんはドラえもんが大嫌いかという話を聞かされた事です。
トモちゃんはジャイ子という女の子は大変素晴らし女性で、そんな女性がないがしろにされ差別されているストーリーはおかしい、真剣に少女漫画の道を目指している小学生の女の子が容姿や素行に著しく問題がある兄のせいで不自由を強いられ未来まで改変される生活を送っている事が不便でならないと力説していました。
流石にトモちゃんは他の猫と違ったものの見方をしているのだなと強く思いました。

父はトモちゃんに極端に甘く、ご飯を食べてない演技で父をコロリと騙すので、父に会うたびに太ってハワイに帰っていきます。
これが父とトモちゃんが別居することになった原因で、叔母以外はトモちゃんの嘘にすぐ騙され不摂生にしてしまうのです。
トモちゃんにいたっては祖父と父の2人を騙し1日に2回も寺町京極商店街の高級すき焼き店に行きすき焼きを食べ、仕上げに祖母の職場の前で座って祖母の仕事が終わるのを待ち一緒にケーキを食べて帰ってきたというツワモノです、私と叔母が目を光らせるしかありません。
出不精なくせに食べものが絡むと何キロも歩けたり労力を惜しまない不思議なやつですな、まるで私のよう。

今年の秋も楽しくなりそうです。

うめこ


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