うめちゃんからの手紙 2020 No.075 祖母からもらった鞄を褒められた。

うめちゃんからの手紙 2020 No.075

愛用のケリーバッグを携えるうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2020 No.075

今日は定期的に入るレストランに伺ってお仕事をする日でした。
学校もフルで授業があり、授業後に職場に直行、そしてカフェ営業後もお仕事があり大変でした。
はじめおじさんを通じて紹介していただいたフランス料理店様のための専用焙煎豆納品とエスプレッソマシンのメンテナンス等に行ってきました。
はじめおじさんとレストランのオーナーシェフの方がおっしゃる”キャリブレーションの日”と言うこ事でカフェから私と女将さん、レストラン側はオーナーシェフとバリスタ、ワイン業者さん、そしてはじめおじさんも立ち会って、11、12月のディナーメニューがずらりとテーブルに並び、それに合わせてワインやコーヒーを合わせていくと言う大変な緊張下でピリピリした現場でした。
はじめおじさんも監修に入ったり、時々レシピ提供や助っ人で参加しているお店で、はじめおじさんとたまえおばちゃんと定期的に食事に来るお店です。
私にはまだわからない世界ですが、はじめおじさんもオーナーシェフの方もお料理の味に関してかなり神経質で繊細な感覚をお持ちで、長期間同じ人と働いたり、同じものを作っていると味に狂いが出ていないか心配になるのだそうです。
そこで外部の人を呼んだり、私や女将さんをお呼びいただいて見直したお料理に合わせて豆の具合も調整していくと言う目的があるのです。
私の勤めている会社の豆を卸させていただいているお店、このお店のようにかなり真面目にコーヒー豆に接していただけるお店が多く本当にありがたい事です。

女将さんが焙煎の責任者なのですが、私がエスプレッソマシンのメンテナンスと抽出指導の責任者になっているので私もピントをきちんと合わせて挑まなくてはいけません。
大変に美味しいフランス料理をいただき、そこからデザートの前に私と女将さんのお仕事が始まります。
カプチーノを5種、エスプレッソを6種、ハンドドリップを3種、それぞれコーヒー豆を用意してみんなで試飲して色々意見を出してもらい、私と女将さんがメモを取り、最終的にこの秋提供していくコーヒー豆が決まるわけです。
オーナーシェフの方からきちんとお腹いっぱいになるまで食べた舌のコンディションでコーヒーも合わせてくださいと言われたので、最もだと思い私もおかみさんもしっかりお料理をいただいてしまいました。
日頃はじめおじさんを見ていて常々思っていたのですが、一線で活躍されてらっしゃる料理人の方たちは本当に真面目で日夜本当に大変なプレッシャー下で仕事をされているのだという事をキャリブレーションの日にお邪魔させていただくたびに再認識します。
オーナーシェフの方とメートルドテルの方からうちが卸しているコーヒー豆を舌が肥えたお客さん達も気にってくださっている事を伺う事ができたのが大きな収穫でした。
当面のデザートメニューの予定表も拝見させていただき、今後納品するコーヒー豆のイメージが女将さんも掴めたようでした。
ありがたいことに毎月かかさず納品しているシングルオリジンの専用焙煎豆の供給量も減らす事なく供給していけそうです。
今晩は焙煎作業の後、職場で正装に着替えてから祖母からもらったケリーバッグを持って出かけました。
40年近く前に祖母がフランスで買ったものだと思います。
オーナーシェフの方から私がケリーバッグを大事に使っていて渋い色合いが出ていて本当に良いと褒められてしまいました。
オーナーシェフの方がフランスで修行されていた時代はなんとケリーバッグが30万円で買えたのだと、お給料をためてお母様にプレゼントした思い出があるそうなのですがお母様はもったいないからとほとんど使わずに仕舞い込んでらしたそうで最終的にオーナーシェフのお嫁さんにプレゼントされたのだけれど、お嫁さんももったいないからと仕舞い込んだままだよと思い出を笑いながらお話ししてくださいました。
祖母からくどいほど聞いたのですが、祖母は当時格好をつけてフランス語で店員に話しかけたところちょっと待ってろ日本人のスタッフがいるからと言われ、日本人の店員さんに接客してもらい買い物をしたと思い出話を私は何度も聞かされています。
オーナーシェフの方が買われた時も日本人の店員さんがいらしたそうですが、オーナーシェフの方はフランス語が流暢だったためそのままフランス人の店員さんから買ったとおっしゃっていました。

私は革製品の手入れが好きなので持ち物の手入れが良い事を褒められた事がとても嬉しかったです。
後日祖母にも電話で伝えておこうと思います。
カフェで働いている時もそうなのですが、古い物をや革製品を大事に使っている事を褒められる事が本当によくあります。
カバンであったりブーツの手入れが良いと男性的にぐっとくるらしく、頻繁に話題にあがります。
私の父もそうで、影響が多分にあったので今日の私があるわけですが、男性は靴を磨いたり”味がでてくる”というのがたまらなく好きなのでしょうね。
私もよくわかります。
ケリーバッグを譲ってくれた私の祖母も誇らしい事でしょう。

大変素敵な夜でした。

うめこ


今日の一枚

Minolta α-7+ AF ZOOM 24-50mm F4 Vision3 250D

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今日の一曲

違う、そうじゃない

鈴木 雅之 – 違う、そうじゃない


今日の一冊

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