画伯の雑記 – 2020年5月19日 Kiev4amとKentmere PAN 100で撮影してきました。

久しぶりのD-76現像液

Kiev4am / Kentmere PAN 100

多分処理した本数はいまだにD-76現像液が一番多いと思うのですが、ここ数年はFUJIのスーパープロドールばかりでした。
普通にヨドバシで買えるのと安価で使いやすい現像液なのでこれからもスーパープロドールを使うと思うのですがKodak Eastman Double-XやKentmere PAN 100を処理する必要があってきたのでD-76現像液を久しぶりに作りました。
今までD-76は原液現像ばかりだったので今回も希釈ではなくいわゆるStockと表記される希釈度で作りました。
慣れからくる油断もあったと思うのですが長い間発生していなかったBromide dragという初歩的ミスをしてしまい恥ずかしいです。
簡単に言うと攪拌不足による現像ムラです。
原液現像時や高温現像時に処理時間が短いと起きやすいとも言われています。
これは前浴の有無、フィルムフォーマットのサイズに問わず起きるミスで、Patersonなどのタイプでスティックを使って攪拌する際に起きやすいです。
FUJIのスーパープロドールの希釈現像液でも中判のフィルムを処理した時に起きた事があり、D-76の原液だから起きるというわけではありません。
自分の性格もあるでしょうが暗室でフィルムを触れてみて薄いと感じた場合やコントラストが上がるのを避けたい場合はどうしても攪拌が丁寧になりすぎる事があります。

他にも現像液の後、停止液と定着液に移るまでに時間が空くと起こる場合があります。
現像液をタンクに戻した後、次の薬品を用意し注ぐまでの間もフィルムに残留した現像液の処理は進んでいるのです。
ぱっと見は光漏れしたカメラのネガにも似ていて勘違いする事もあります。

久しぶりの現像ミス。

以前D-76で処理していた時は温度管理は雑だったのですが倒立攪拌のみの攪拌処理でこの問題が発生したことはありませんでした。
大きなシンクがある作業スペースだったので液漏れしても清掃がしやすかったのです。
現在の作業環境ですとスティックで攪拌した方が後始末が楽なので攪拌不足に陥ってしまったようです。
これを防ぐには現像液の液温を下げるか希釈現像液にして処理時間を延ばすと良いのですが、これも色々な考え方があり…
今までD-76は原液現像で一切の失敗なくやってこれたのに今になり初歩的失敗をしたのが悔しいのです。
早い話、慣れて油断すればどんな組み合わせで機材でも失敗する、以上です。

人から預かったネガではなく自分で撮影したネガだったのが救いです。それと00と01のコマにしか目立つ影響がなかったので良かったです。
自分の管理下ではネガを巻き取るリールの中心部に近いほど現像ムラなどのミス発生頻度が高い気がします。
次回以降対策をして気をつけていこうと思います。
恥ずかしい初歩的ミスですが忘れっぽくミスを繰り返す事もあるので忘備録としてここに記す。


Kiev4am / D-76 自家現像 Kentmere PAN 100 / 作例 21枚

使用したカメラ:Kiev 4am  / JUPITER-3 50mm f1.5
使用したフィルム:Kentmere PAN 100

D-76 Stock Dev 20°C 7min, Stop Bath 2min , Fixer 6min, Photo Flo (同一現像液で1,2本目)

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

Kiev4am / Kentmere PAN 100 / D-76 自家現像

今回は人からもらったKentmere PAN 100を使ってみた記事でした。
自分では買う事がないタイプのフィルムなので楽しかったです。
現時点で国内で100ftの長尺フィルムを買おうと探すと選択肢の上位に上がるフィルムでもあります。

Web用に縮小した画像でも当サイトで作例投稿数の多いネオパン 100 ACROSとの違いがはっきりわかるのが面白いですね。
今でもこれだけフィルムの選択肢があり、様々な個性に出会えるのは楽しいです。

今日は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。

画伯


Kentmere PAN 100 / この作例記事で使用したフィルムです。

Kodak D76 / この作例記事で使用した現像液です。

今回使用したカメラにつけていたレンズフード

フィルターの厚み等ではけられる場合があるので注意。

Copyrighted Image

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