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Nikkor-S Auto 5cm F2とEastman Double-X 5222は同級生らしいです。

Nikon F / Nikkor-S Auto 5cm F2
アメリカに住んでいた時にNikomat FTnを買った時に付いてきたレンズだったような、祖父からもらったものかもしれないし…20年近く前に買ったレンズで自分自身の記憶も曖昧です。
ただフィート表記しか無いレンズなので、おそらく前者でしょう。
古いレンズな上になかなか活用できていなかったのですが、幸いな事にカビひとつなくとても良い状態です。
もっと頻繁に使ってあげたいレンズの一本です。
奇しくもKodak Eastman Double-X 5222が誕生したのも1959年と言われています。(Kodakの紹介ページ)
そんなわけで今回は60年以上現役な組み合わせになります。
使用したカメラ:Nikon F / Nikkor-S Auto 5cm F2
Nikon F / Kodak Vision3 250D / 作例 20枚
Remjet Removal Prebath 1min, Wash 1min, Dev. 4min10sec,Wash 1min,Blix 9min, Wash 8min, PhotoFlo (38.5°C)
Nikon F / Kodak Vision3 500T / 作例 20枚
Remjet Removal Prebath 1min, Wash 1min, Dev. 4min10sec,Wash 1min,Blix 9min, Wash 8min, PhotoFlo (38.5°C)
Nikon F /Eastman Double-X 5222 / 作例 20枚
Xtol 1:1 / 18°C 10min30sec, Stop Bath, Fixer F96 6min, Wash 8min, Drywell 3min
Nikkor-S Auto 5cm F2はなかなか楽しいレンズです。
Nikon F用として最初に登場した標準レンズとKodakの伝統あるシネフィルムを組み合わせる事ができたのはとてもよかったです。
Vision3のフィルムもEastman Double-X 5222の両フィルム共に良くも悪くも”性能が良すぎる”ために使い手をとても悩ませます。
シネフィルムであるためガンマ特性がスチル用と異なり、スキャン/編集前提のネガに仕上がるため眠めとも受け取れます。
ところが昨今はスチル用でもプリントではなくフィルムスキャナで読み込み、人によってはパソコン上で編集をしてから出力される方もいる事でしょう。
そうなってくるとこの”眠さ”が大変ありがたくなってきます。
昨年の9月にNikon Fと50Dの作例を公開しましたが、今振り返ってみると露出ミスが結構あったなぁと恥ずかしくなります。
Vision3のフィルムはラチチュードがとても広いのですが、それでも露出を間違えるとシャドー部などに如実に現れます。
上手に伝えられませんが、ラチチュードが広い事に甘えるのではなく、正しく撮ってそこから編集でラチチュードの広さを活かしていきたいと思うようになりました。
以前はミスしてもVision3のフィルムだからラチチュードの広さで後でなんとかなるだろうという油断があった気もします。
今日も最後までお付き合いありがとうございました。
次回はOlympus XAの記事を予定しています。よろしくどうぞー
手軽に試してみるなら…
サンアイ CS8011_CINESTILL_800T135-36N
サンアイ CS5011_CINESTILL_50D135-36N
自家現像でVision3を処理するお供に
今回使用した現像タンク
パターソン スーパーシステム4現像タンク マルチリール3タンク リール無 PTP116