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今日も引き続きSmena 8M
前日にご紹介したSmena 8Mのモルト張り替え作業を行いました。
この投稿は暫定版です。
後日必要があれば写真や寸法などを加筆します。
Smena 8Mをご存知ではない方は前日の投稿もぜひご覧くださいませ。
注）すべての人が同じ方法でモルト交換作業が行えるとは限りません、他のトラブルがこの方法をとった事で発生するかもしれません。あくまでも自己責任で。
作業の流れ
モルトの交換のためには今回の作業工程のようにトップカバーを外し裏蓋を本体から外す必要はありません。
簡単な作りのため作業効率を考慮し今回は取り外して作業を進めました。
トップカバーを外すためにはネジを３つ外す必要があります。3種類のネジが使われており、最も小さいネジ以外は露出しています。
1本はフィルム巻き戻しノブの真下にあります。
このノブと実際にフィルムを巻き上げている軸は別の素材のパーツを結合しているため、ノブが直接付いているアルミ材の軸を固定してからノブを反時計回りに回して外します。
綿棒のようなものを溝に差し込み固定しただけでも簡単に外れました。
トップカバーの固定に3種類のネジが使われています。
組戻すときにBのネジが入っていたところにAのネジが入ってしまうので気を付けましょう。
力を入れればAとBを間違えていても入ってしまうので危険です。
注意してみればきちんとサイズが分けてあるのが確認できます。
トップカバーを外すと中身はこうなっています。
ファインダーブロックはデリケートなので注意！
シャッターボタン周りはバネが配置されており部品が飛びやすいので要注意！
部品をなくさないようにしてください！
続いて裏蓋を外します。
フィルム送りノブの横に小さなネジがあり、ここと反対側の底部にあるネジの合計2本でカメラの裏蓋は本体に固定されています。
上部と底部に使われているネジは同じサイズのものでした。
小さいサイズのもので頭のないすり割り付止めねじに似た鉛筆の芯ほどの太さのネジが使われています。
転がってなくしてしまいやすいので要注意!
この2本をを外せば裏蓋が外れモルト交換作業がぐっとはかどります。ついでにファインダーブロックの清掃も行えます。
古くなったモルトを剥がします！
実はモルトを交換する前に撮影したのですが、光線引きなどは一切ありませんでした。撮影のためにモルトの交換は必要ありませんでしたが、モルトが劣化していたことで周辺のプラスチックが溶けてしまっていたため将来のことを考え交換に踏み切りました。
本体側にも溶けたモルトが固着していました。
裏蓋のモルトがもともと貼られていた場所
このように溶けたモルトが原因でプラスチックが溶けてしまっています。
本体側も裏蓋も無水アルコールをつけた綿棒で丁寧に清掃していきます。
アセトンやシンナーの場合はプラスチックへのダメージがあるかもしれないと思い今回は使いませんでした。
モルトが貼られていた場所を採寸！
綺麗になったところでモルトが貼られていた場所の採寸を行います。
面白いものでSmena 8Mは裏蓋側のヒンジ部分の１箇所だけしかモルトは貼られていませんでした。
ロシアのカメラや古いカメラで毛糸をモルトの代わりに使われているものを見たことがあるのですが、Smena 8Mはモルトがあってもなくてもあまり影響がないような気がします。
1箇所だけでも貼ってあったのですから、全く無意味ではないのでしょうが…
今回使用したモルト 50mm x 4.5mm (2mm厚)
以前Nikomat FTnのモルトを張り替えた時の残りです。
今回も50mm x 4.5mmと微々たるサイズしか使いませんでした。
僕が使い切れる事はない気がします。
以上です。後は反対の手順で組み戻していくだけです。
必要であればファインダーブロック周辺のホコリを除去したりしてもいいでしょう。
この記事はあくまでも暫定版であり忘備録です。
分解やモルト交換のために薬品を使用する事を推奨するものではありません、決して真似をしないでください。
当記事を真似した事で生じるいかなる損害についても責任を負いません。
専門家の指導下で作業を進めるか、専門の修理サービス店に依頼してください。
今回は余っていた2mmのものを使いました。
特別分厚いものでなければ自宅に余っているものがある方はそれを使えばいいと思います。