Reciprocity failure / 相反則不軌について学びたかった。
少し前にデジタルカメラで長時間露光をしていた時にフィルムでもやってみるかと思い先日頑張ってきました。
日中は雨が降っているのに夜間は晴れていた日があったのも理由の一つ。
相反則不軌の事も思い出しそういえばEktarはどうなのやろうかと疑問に思いネットで色々調べたところEktarも露光時間の調整が必要でした。
とあるモノクロフィルムですと露光時間が120秒以下であれば調整がいらないと謳われているものもありますが、Ektarはチャートが公開されていて露光時間を追加する必要があります。
デジタルも長時間露光ですとホットスポットが出たりノイズが乗ったりと万能ではありませんが、フィルムでの夜間撮影も相反則不軌の分を考慮し数段分念のために撮影しておく必要があります。
フィルム毎に異なるので実験して実体験を積む必要があります。
カラーネガ自家現像 Kodak Ektar / 相反則不軌の実験 作例 20枚
使用したカメラ:Nikon FM3A / AI Nikkor 24mm f/2.8S
使用したフィルム:Kodak Ektar 100
自家現像した後にEPSON F−3200でフィルムのスキャニングを行いました。
Dev 39°C 4min, Bleach&Fix 8min, Wash 8min, Photo Flo 1min
流石Ektarといった仕上がりでした。
びっくりするくらい綺麗でため息がでます。
初めて120のEktarを使った時はおったまげたものですが、35mmでも使うたびに驚かされます。
自分の周りではコントラストの具合からポートラの方が好みという方が多いように思います。
ポートラの方が自分もストックが多く使う事が多いのですがEktarもピカイチで好きなフィルムです。
以前はEktar現像というもので純正処理をお願いしていたのですが、他のフィルムと一緒に自家現像したものも何て事なくすごく綺麗なのでした。
現像代と処理にかかる日数のプレッシャーから解放されたのでこれからは使用頻度を増やしたいフィルムです。
自家現像は自分のさじ加減なのでフィルムベースの抜け具合も好みの感じに仕上げることができて満足です。
RAWでスキャンしたのでもう少し調整したものを出す事も考えたのですが、あんまりいじくりまわしたらフィルムで撮った意味がないと思いスキャンしたままのものを今回は掲載しました。
少し前から増感や長時間露光した際にフィルムの癖がどうなるか興味があり実験しています。
カラーネガの自家現像が可能になった事で疑問に思った事をすぐに実験できるようになったので嬉しいです。
先ほどまでFUJIのSuperia X-Tra400と写ルンですを増感現像した物をスキャニングしていました。
フィルムを酷使した際に個性が失われむしろ自分にとっては好ましい発色になったり、そのまま使ったものが最も好みの色だったりe.t.c…
色々な結果が楽しめました。
スキャニング作業などが終わり次第随時更新していく予定です。
今日は以上です。