うめちゃんからの手紙 2019 No.022 皆勤賞のまっちゃん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.022

うめちゃんからエアロプレスについての説明を真剣に受ける好奇心旺盛な二郎とまっちゃん。

うめちゃんからの手紙 2019 No.022

今週末は土曜日も出勤するので今日はその準備をしてきました。
不定期ですが焙煎工場を一般開放してエスプレッソマシンや焙煎作業を体験していただいたり、女将さんと娘さんの洋菓子教室があったり、シルクスクリーンでTシャツのプリントをしたり、親子連れで参加できるワークショップを催しています。
ヒロシの親友の常連客でまっちゃんという幼稚園児の子がいます。
まっちゃんはワークショップに頻繁に参加してくれていて、貴重なフィードバックをくれるのでいつも助けられています。
子供が楽しめるのが大事だ!とか子供の意見を活かす!という綺麗事ではなく、まっちゃんは天才幼稚園児なので、下手な大人より洞察力が高く、ガンガン質問もしてくれるので私も勉強になります。
1月はインフルエンザとノロウイルスのリスクが高かったため、一度もワークショップを開催しませんでした。
まっちゃんのお父様は全聾でまっちゃんとは手話で会話しているのですが、時折お父様がまっちゃんにどんなツッコミを入れているのかが何となく分かります。
まっちゃんは「先生でもないのに喋りすぎやで、きちんと先生の話を聞きなさいって叱られたわ」と照れながら話していた内容を教えてくれることもあります。
関西人の親子を見ていると実家がとても恋しくなります。
皆勤賞のまっちゃんなので人一倍テンションが高くやる気にみなぎっているのでワークショップの最中は年下の子や二郎達の面倒もよく見てくれます。

今週はおかみさんが企画したシュガーリフト銅版画のワークショップです。
シュガーリフトと呼ばれたりシュガーアクアチントと呼ばれる銅版画の技法の一種で、文字通り砂糖を使います。
簡潔に工程を説明しますと…
粘度の高いシロップなどで銅板の上に絵を描き、その上から防食剤を塗り乾燥させます、そして銅板をお湯につけると固まったシロップが溶け流れ落ちます。
その後は一般的な銅版画同様に腐食液につけます。シロップがあった部分は防食剤でカバーされていないので薬品で溶けた所が凹みます。
その凹みにインクを詰めプレス機を通すことで版画が刷れる仕組みです。
通常のエッチングと異なりニードルを用意したり、松脂パウダーを噴射する際に必要なマスクなどの用意が不要のため薬品処理以外は比較的に安全です。
それでも薬品処理や銅板のエッジを落とす作業など危険な作業もあるので女将さんが担当します。
女将さんは焙煎のお仕事をされる前は薬剤師として働く側版画作家としても活動されてきました。
現在でも薬剤師として私の高校に環境衛生管理のお仕事や、大きな休み前に薬物乱用防止活動や禁酒禁煙啓蒙活動などでいらっしゃることがあります。
普段は焙煎作業の側、焙煎工場の事務所兼アトリエで会社で出しているZINEの編集作業や版画作家の制作活動をされています。

プレス機は卓上用の小型の物を用意し親御さんに手伝ってもらって印刷体験をしてもらいます。
乾燥作業と薬品の処理などをしている間に参加者の皆さんに休憩してもらい、私がコーヒーとお菓子をお出しする予定です。
かなりマニアックなワークショップなので心配していましたが合計3人も申し込んでくださいました。
まっちゃん親子と、カフェに貼ってあった告知を見て申し込んでくださった大学生の女性とそのお友達の方です。
Tシャツづくりのワークショップを開催した時は人気で大勢参加してくださったのですが、3、4人位までが私たちのワークショップにちょうどいい人数です。
人数が増えると目が行き届かなくなり安全上のリスクが高まったり、参加者との質疑応答などの満足度が下がります。

今週末まっちゃんがどんな絵を描くのかとても楽しみです。

うめこ


今日の一枚

Sony Ericsson K770

Sony Ericsson K770


今日の一曲

Oasis – Champagne Supernova (Official Video)

Oasis – Champagne Supernova


今日の一冊

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