うめちゃんからの手紙 2018 No.106 はるちゃんのスタメンは変わらず。

うめちゃんからの手紙 2018 No.106

もう夏みたいに暑いねーと暑さが苦手だと言うはるちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.106

今日はとても忙しい1日でした。
午前中は絵画教室、午後からレンタル暗室での引き延し作業、そして夕方から家庭教師の田中さんも入っておりアルバイトと学校のある平日よりも忙しかったです。
家庭教師が月曜日と木曜の週があったり、レンタル暗室の予約が取れない週もありますし、絵画教室がない日もあるので何もしない週はもちろんあります。
今週は1日にかたまってしまいました。
レンタル暗室での作業も基本立ちっぱなしなのでアルバイトがある日の疲労感にも似ています。

今日は絵画教室の後ネガを入れているバインダーとネガを収納しているスリーブ、印画紙を取りに下宿に戻り、矢継ぎ早にはるちゃんとマリーちゃんと待ち合わせをしている秋葉原駅に向かいました。

絵画教室でも新しいことにチャレンジした日だったので書くことはありますし、田中さんの家庭教師の時間にも発見がありましたが、今晩はレンタル暗室の事を中心に書こうと思います。

最初から少し話が脱線しますが...
はるちゃんとマリーちゃんと共同購入したPrintFileという会社のネガスリーブ、大変素晴らしいものだったのでみなさまにもお勧めできます。
ベタ焼きを作る際にそのままガラス板をのせるだけなのでお手軽です。
日本のコクヨから出ているものでも透明なものがあり便利なのですが、PrintFileから出ている100枚入りの徳用のものがアメリカの写真用品店で売られていたので買ってみました。
大量にあるように思えますが、3人で100枚入りを分けるのであっという間です。
カラーなどカメラ店で現像に出して戻ってきたものもネガスリーブに移し替えています。
実家の母はこだわりがあり、すべてグラシン紙というハトロン紙のような半透明な紙で作られたスリーブを愛用しています。
グラシン紙のスリーブの方がアーカイブ性が勝るとのことなので、いずれ私も母や詳しい一太郎さんに相談してから導入したいとは思っています。
ただ現時点では入手性とベタ焼きの作りやすさという観点から透明なポリエチレン製スリーブのものを使用しています。
フィルムの保管方法についてはいろいろ考えていて、引き伸ばし機などを作っているベセラーというメーカーの銘で硬いプラスチックで作られた蓋の閉じられるネガを収納できるバインダーも販売されており、近いうちにこちらのものも試してみようと思っています。
レンタル暗室にも設置されている引き伸ばし機もベセラーと書かれたものがあり、アメリカでは一般的な暗室用品のブランドなのではないかと察します。
個人的には長期間同じ製品を作り続けていて規格が変わっていない会社の製品を選び使い続けたいなぁと思っています。

久しぶりにみんなで日曜にランチを一緒に食べてから暗室に向かいました。
秋葉原駅で待ち合わせということでピンと来た方もいるかもしれません。
また新福菜館へラーメンと焼きめしのセットを食べに行ってきました。
秋葉原店はテーブル席でグループで行った時にも利用しやすいのでみんなでよく行くようになりました。
マリーちゃんがラーメン並と焼き飯並のセットが来た瞬間に「最強だ!」と口から漏らしたのがとても面白かったです。
熱々の料理をハフハフと一生懸命に食べる二人の姿がかわいらしかったので、一枚写真を撮ろうと思いましたが、私も食べるのに夢中になり撮らずじまいでした。
その日持って行っていたカメラのレンズの最短撮影距離が1mだったので、どのみち一つのフレームにラーメンと二人を収めるのは難しかったと思います。
新福菜館に行かない時はラホールというカレーが美味しいお店に立ち寄ることもあります。
あちらも学生の資金力でお腹いっぱい食べられるのでよく利用しています。

レンタル暗室でのお話に戻ります…
昨日はるちゃんから預り現像したフィルムと私とマリーちゃんのフィルムも綺麗に乾いており、水滴の跡なども残っていなかったのでホッとしました。
ドライウェルを使っているのですが水垢のような、水滴がつたった跡が白く残っていることがありガッカリします。
今日は白黒暗室とカラーの暗室の両方を利用しましたが、白黒暗室の方ではベタ焼きと決めておいた三枚だけプリントし、7割はカラー暗室での作業でした。
ほぼ毎回お会いしている自作のピンホールカメラを持ってやってきているおじさまには今日は会えませんでした。
白黒暗室の知識がすごく豊富な方でいろいろなことを教えてくださるので今日も会いたかったなぁ。
スタッフの誰かのお爺様らしいのですが、ピンホールカメラ愛好家ということ以外は詳しく存知あげません。
何度も利用してるのですがレンタル暗室の方たちプロフィールもまだ詳しくありません。

今日は少し前に私のM3をはるちゃんに貸し出し、はるちゃんがM3で撮影したネガを引き伸ばしました。
写真を見ただけで私より背が高い人が撮ったんだなぁと一目見ただけでわかるのが愉快です。
私が普段使っているフィルムを詰め同じ条件で撮影したのに、はるちゃんらしさがしっかりと出ていてこれは私も頑張らなければなと思いました。
はるちゃんはとても楽しく撮影できたし結果も良いと喜んでいましたが、アルバイト代で最初に買ったRollei35への義理もあるのか、「フィルムライカが欲しいという気持ちは湧いてきたけれど、まだしばらくはきちんとRollei35を愛でていかねば!」と言っていました。

はるちゃんはRollei35、Rolleiflex 2.8F、Leica M typ262と素晴らしいカメラを3台も持っているのですが、やっぱり一番多く使っているのはRollei35のようです。
せっかく新しくLeica M typ262を買ったのやからガンガン使えば良いのになぁと思うのですが、はるちゃんの中ではフィルムで撮影して引き伸ばして家族や友達にプレゼントするまでがカメラの楽しみ方の定式のようで、今はデジタルで撮影したものを綺麗にプリントできる環境がないそうで、どうしてもフィルムカメラを先に持ち出してしまうのだと言っていました。

さて私が実験的にISO感度の設定を変えて撮影していたTri-Xですが、ベタ焼きでもプリントでも今まで400で撮影したものと比べて違いは全くわかりませんでした。
レンタル暗室の方が「Tri-X自体の元々の実効感度が200から320の辺りだと言われていて200で撮ったのであれば誰に違いには気付かないと思うよ、おそらく100まで減感しても違いはわからないと思う、下手な現像とか高温現像しても綺麗にぷりんとできたりするからね。」と教えてくださいました。

改めてTri-Xはすごく便利なフィルムなのだなぁ、我慢強く、どこでも誰とでも一緒に仕事ができて、真面目なやつやなぁと思いました。
考えてみればKodak、いやアメリカ写真史を象徴すると言っても過言ではないフィルムですからね。

まだまだ知識が浅く経験もないのでしばらくは実験を続けていこうと思います。
白黒フィルムも種類がまだまだ色々あるので心変わりをしてしまいそうになることは何度もあるのですが、しばらくはTri-Xを長尺フィルムで買い自分で詰め勉強を続けようと思います。
とりあえず今週はISO100とISO800で行ってみようと思います。

うめこ


今日の一枚

Lomo LC-A MINITAR1 32mm F2.8 / AGFA VISTA100

高校時代を過ごした学校の牧場の子牛。


今日の一曲

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「ミルク32」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 東京公演


今日の一冊

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