うめちゃんからの手紙 2017 No.068

先々週母に出した手紙の返事が今日届きました。
母が学生時代から自費出版で出してきた「はな・なり」という季刊誌の最新巻も一緒に入っていました。

ずっと写真が上手にならないのでアドバイスを母に求めていました。
母が言うにははるちゃんの写真がよく見えるのはおそらく正方形のフォーマットだから私がいつも使っている長方形のフォーマットと違うという事も関係していると思うと…と色々と事細かに説明してあり画面を3つに区切ってみるとかど真ん中に一番見てもらいたいものを持ってきた場合に背景はどうするとど真ん中でもバランスが取れるよ…などなど母が作った雑誌のページ数を具体例としてこの写真はこういう風に撮ったのだよと技術的解説も入れてくれていました。
私の母ながらめっちゃすごい!
私の祖父も母も機械マニアでめっちゃ説明が大好きな人たちです。

母の作っている「はな・なり」、すごく雑に言ってしまえば母の日記をそのまま季刊誌にしたような本なのですが父の描いている挿絵や母の上手な写真のおかげもあり500冊程度は毎回売れるようです。
年間4号しか出していませんが母はお仕事以外の時間は趣味とその雑誌作りを頑張っています。半分くらいが定期購読者で残りは母と父の知り合いのリトルプレスの本を置いてくださっているお店などに置かせてもらっているのだそうです。
その雑誌に使った写真の写真展を南船場のギャラリーで11月にやるとかで母のとても嬉しそうな雰囲気が手紙からも伝わってきました。

母が撮った何気ない日常の写真や季節の野菜の写真…極端な例だとつくしの写真でも淡い色合いの見慣れた近江八幡の景色などと相まって私の感情を揺さぶります。

私も日常の風景や周りの人たちを撮っているのやけれど、母の写真はもっと普遍的で誰でも見慣れた風景だったりものだったりするのやけれど私の写真よりもぐっと素敵で感情に訴えてくるものがあります。

母の作った本を読むたびに私はとても家が恋しくなり、私も母や父みたいな面白い人になりたいけれど私はなれなさそうやなぁとちょっぴり憂鬱な気分にもなったりします。

私の母はめっちゃ楽しい人で一人でなんでもできるパワフルウーマン、そして父はナイスガイ(笑)

年間4冊、学生時代からずっと母は作り続けてきたという経験もあるのだとは思うのやけれど、かなわないです。母は素敵。
母は当時まだまだ魔法使いや魔女がパソコンを使うなんて!と言われた時代に祖父に大学進学と同時にアップルという会社のパソコンを買ってもらい印刷所に提出できるデータを作成できるクオークナンチャラやフォトショップというのを一生懸命覚えたそうです。

父も母に叩き込まれたのやとか。すごい情熱!

父が言うには母も寂しがりやなところがあって最初は友達に今こんなことをしているよ、こんな楽しいところがあるんだよ、よかったらまた一緒に遊んで欲しいなという気持ちを伝えるために雑誌を作り始めたのだとか。

かわいいぜ!うちのオカン。

今日は母と母の作る本のお話でした。

うめこ

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