うめちゃんからの手紙 2017 No.014

今日はおっちゃんがうめちゃんもお友達を誘っておいでと言うのではるちゃんとヒロシ、キンちゃんを誘いおっちゃんのお友達の畑仕事のお手伝い兼お野菜を頂きに行ってきました。
畑仕事のお手伝いと聞いていたのですが行ってみたら私とはるちゃんはひたすらおにぎりを握ったり、石窯ピザの日の見張り番で、ヒロシとキンちゃんが畑仕事の方では大活躍しました。

自家採集でほとんどの野菜を育ててはる農家さんで、一般にはあまり流通していない野菜や都内の変わった料理を出すお店、有機栽培にこだわったお店向けに野菜を作っているそうです。
自家採集だからなのかお野菜の色合いや土のにおい、なんというかお野菜が自然と戦って大きくなってやったんやで!美味しく食べてや!感がすごい畑なのです。
魔法農園なのもありますが全てのお野菜が好き勝手に雑然と植えられていて、みなさんが想像されるぴしーっとまっすぐ単一のお野菜が植えられている畑とは少し違う雰囲気でした。使い魔や魔法陣などを使って手をかけて畑を守っているから農薬とか特別な肥料も必要ないのだそうです。

私の記憶は匂いととても強く結びついていて、私は匂いを記憶することがとても得意だと自負しています。同じ匂いを嗅ぐと以前その匂いをどこで書いだか鮮明に思い出されます。おネギという文字を見るだけで大好きなおじぃちゃんとおばぁちゃんの畑のおネギの匂いが浮かんだりもします。
本当はもっと畑仕事をお手伝いして素敵で力強いお野菜の匂いで記憶を満たしたかったです。

おっちゃんは今日、せんべい店メンバーである私とヒロシ、おばちゃん、そしておっちゃん自身の風邪予防をかねてリーキという西洋の特大ジャンボなおネギが欲しくて今日はお友達の農園に来たかったのだそう。
東京に帰ってから西洋風のおネギスープとお手伝いしてくれたはるちゃんに特別におっちゃんがリーキを使ったお蕎麦を作ってくれました。
ほんまにほっこり。

はるちゃんはリーキに加えて人参や玉ねぎ、そしておっちゃん特製のカレー粉をもらって帰って行きました。
はるちゃんはおっちゃんにめっちゃいろいろ質問してて、はるちゃんはお蕎麦以外でも食への探究心がほんますごい子やなぁと思いました。
おっちゃんのお料理の話とかお野菜のお話はすごく面白いので、普通にイチコロですな!おばちゃんは一通り聞いたのかハジメちゃんの話はつまらん!
早くご飯にしようや!といつも急かすのでだけれどね。

久しぶりの報告となりましたが元気にやっとるよ!
うめちゃんでした!

余談ですが魔女の方が働いてはる職場や農園に行くと私たちの学校に報告が入り単位の一部として認めてもらうことができます。
びっくりされるかもしれませんがはるちゃんは私の喫茶店に来るだけでも少しではありますが単位が加算されています、私の働く喫茶店も魔女の奥様がいるからです。
ですがやっぱり魔女の先輩がやってはる農園に来るとぐんと単位が取得できます。
魔女の学校には普通の学校とほとんど同じなのですが少し変わったシステムがあり、先輩魔女と学外で触れ合うことも修行の一部なのでそれもそのまま単位として認められています。
極端な話必修単位だけ取るために学校に来て後はご両親の魔法関連のお仕事を手伝ったり、アルバイトに精を出す同級生も多いのです。
わかりやすい例だとが実家が魔法農園の子とかはいっぱい単位が取れてしまうので家庭科や体育の授業は受けていなかったりします。

美術とか家庭科を選択しない生徒は学外で魔女や魔法使いのお店でアルバイトしていたりもするのです。
私は家庭科を選択してない代わりに喫茶店のアルバイトがあります。
はるちゃんは家庭科を前期だけとって後期は学外で私の喫茶店に来たり知り合いの魔女を訪ね歩いたりいろいろやっているみたいです。

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