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ハーフサイズでも増感は楽しめる!?
結論から先に書きますとハーフサイズでも増感現像は楽しめます。
ただし浅い被写界深度を出したいという場合には不向きです。
Vision3のフィルムは50Dを除き日中の撮影では250Dも500TもPen FTで撮影する場合はなかなか開放で使用するのは難しいかもしれません。(シャッタースピードが1/500までのカメラなので少し足りなくなるのです。)
アンダーよりはオーバーに余裕があるのがネガフィルムですから、Vision3のシネフィルムも例にもれずラティチュードの広さを考慮して1日の撮影スケジュールを考えてみるといいかもしれません。
あえて最初から増感で撮影し手振れのリスクを減らし、撮影枚数の多いハーフサイズカメラでも朝昼晩と撮影に使えると考えれば心に余裕が生まれます。
ボケを活かした写真を撮りたい場合にあえて露出オーバー覚悟で撮影していくのであれば、36枚撮りで80枚前後撮れてしまうハーフサイズでも付き合いやすいでしょう。
今回の作例ですと後半に掲載してある桜の写真などは日中の撮影ですがあまり絞り込まずに撮影した露出オーバーの一枚ですが、普通にスキャンする事ができています。
1段程度の増感では極端にコントラストの変化や粒状感で不利になるという事も無いので、どのVision3のフィルムを選択しても柔軟に撮影できるのではないでしょうか。
使用したカメラ:Pen FT / FズイコーAUTO S 38mm F1.8
使用したフィルム:Kodak Vision3 250D と Kodak Vision3 500T 共に1段増感
Remjet Removal Presbath 1min, Wash 1min, Dev. 10min20sec, Wash 1min,Blix 8min, Wash 6min, PhotoFlo 1:250 (41.5°C) (22,23,24)
使用したフィルム:Kodak Vision3 250D 作例30枚 (1段増感編)
↑ここまでがVision3 250Dの作例
使用したフィルム:Kodak Vision3 500T 作例30枚 (1段増感編)
今年初めてVision3の500Tで桜を撮影してみたのですが思ったより好みの色が出たので驚いています。
デイライト用のフィルムで桜を撮影した場合に少し黄色っぽく出る事があり、少し違うなと感じていたからです。
タングステン光用のフィルムを日中の撮影で使っているので若干シアンが強かったりはしていますが、隅田川の船とスカイツリーを撮影した1枚などはほぼ正確な色が出ていると思います。
200T以外のKodakから出ている35mmシネフィルムは常時全てストックしています。
今まで色々試してこれたので撮影スケジュールとシチュエーションに合わせフィルムが選べる様になり楽しさが増えてきました。
次回はどのカメラの作例を公開しようかまだ未定です。
桜の撮影が続いるので数が溜まったら公開したいと思っています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
手軽に試してみるなら…
サンアイ CS8011_CINESTILL_800T135-36N
サンアイ CS5011_CINESTILL_50D135-36N
自家現像でVision3を処理するお供に
今回使用した現像タンク
パターソン スーパーシステム4現像タンク マルチリール3タンク リール無 PTP116