うめちゃんからの手紙 2019 No.156 少し時間ができたヒロシの近況。

うめちゃんからの手紙 2019 No.156

猫達はとても器用。

うめちゃんからの手紙 2019 No.156

私の祖母と祖父は文通を通じて知り合い最終的には結婚し私へとDNAが受け継がれてきたわけですが、私もよく手紙を書きます。
郵便局の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
親しかった村本さんと言う女性の郵便配達のお姉さまが退局されてしまい寂しさを覚えておりますが、郵便局やクロネコヤマトの配達の方達の入れ替わりが激しい様子を見ていると仕事の厳しさを察します。
以前香川県出身のクロネコヤマトの配達の方とも親しくさせていただいていたのですが、この方もすでに退社されてしまいました。
そういえばまっちゃんに頼んでおいたまっちゃんのZINEを昨日母にも送る事が出来ました。

最近のダイちゃんとヒロシはかつて存在した東京鉄道郵便局と郵便物運搬電車のアーカイブのリサーチをしています。
人間が食べるお魚であったり家畜の飼料、燃料、様々なものを鉄道は今日まで運んできたのですが、東京鉄道郵便局は東京駅と東京中央郵便局という限定された場所で郵便物を運ぶためだけに存在した鉄道で、専用地下線路を走っていたためかなりマニアックなジャンルです。
私からしますと東京中央郵便局の建物自体がロマンの塊であると同時に再開発に関する政治や力、お金の流れがある種のマクロコズムとして映り興味の対象でもあります。
施工が大阪の中堅ゼネコン銭高組によるもので、大阪中央郵便局と同じく吉田哲郎氏の設計で、残念ながら大阪郵便局はすでに現存しておりませんから逓信建築を見ようと思うと現在では限られてきてしまいます。
建築からは政治やその当時のお金の流れ、政治家達と省庁の力関係を垣間見る事が出来るので面白いのです。
某省近くに建つ財閥ビルが某省より低く建てられていたりする力関係に当時に想いを馳せたり、そんな事を妄想しながら眺めるのが私は好きです。

ダイちゃんはゲキ渋鉄道マニアで鉄道郵便車は以前から好きだったそうなのですが、文化遺産関連も大好きな猫で今は無くなってしまった鉄道郵便局に今は熱中しているみたいです。
都内の遺構の多くが開発などで無くなっていってしまっていますが、少なからず残っているものや面影を残しているもの、例えば暗渠化しても道がうねっていて雰囲気がどことなく漂っていたりとマニア達にはわかるようで、そこがダイちゃんとヒロシには面白いようです。
かなりマニアックなジャンルでもダイちゃんのおじいさんの交友関係やヒロシの勤め先の古書店のお客様などからお話を聞く事ができるらしくヒロシとダイちゃんはかなりの回数のヒヤリングを重ね、資料を集めに集めています。

文子ちゃんと歌子ちゃんもだいぶ大きくなり変な事をしなくなったためヒロシの負担も減り自由時間が増えたのです。
ヒロシが大変神経質だという彼の性格もありますが、双子の赤ちゃんが揃うとヒロシの気苦労は大変なものでした。
猫というのは人間が思っている以上に面倒見がよく世話焼きな生き物で、人間の赤子に対しても彼らは力の限り愛情を注いでしまうため大変です。
コンセントに何かを突っ込もうとしたり階段の近くで遊んだりとヒロシが制止に飛んで行ったりと本当に大変でした。
ヒロシには大いに感謝しています。
もちろんたまえおばちゃんもはじめおじさんも危険がないように常に気をつけていますが、子供の行動力と発想力に人間の大人が追いつかない事が多々あり、思いもよらぬ事が起きるのが子育てです。
オーブントースターにグミとビー玉と人形を並べて電源オン未遂事件がこないだあったばかりですからこれからも気が抜けません。
子供の発想では美味しいものと大好きなものを入れれば素敵なものに変身するのでは?という発想があったのか料理の真似事をするようになったのかもしれません。

猫には頭が上がらないというお話でした。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.


今日の一曲

柴田聡子「今日は山に」@南池袋ミュージックオルグ2011/05/03

柴田聡子「今日は山に」@南池袋ミュージックオルグ2011/05/03


今日の一冊

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