健一さんとまっちゃん、シルクスクリーン印刷を頑張るまっちゃんと手伝う健一さんの図。
うめちゃんからの手紙 2019 No.155
お昼を食べながら他の同級生達の話に耳を傾けていると季節の変わり目で少し寝つきが悪くなったという話をしていた子がいました。
私は睡眠に関してはチャンプを自負していて、のび太くん並みの就寝スピードを誇っているのではないかと密かに思っています。
はるちゃんはワークアウト量が足りないと寝つきが悪くなるそうで勉強終わった後などで疲れていても腹筋をしたり腕立てをしてから寝る事があると言っていていました。
どこまで鍛えたら気がすむねんというツッコミが私から欲しかったのだと後から聞きましたが、はるちゃんは鍛える事が好きです。
ポンコツメンタルなので嫌な事があると長く引きずる性格ですが、それでもすぐに寝付けるので私は大変な幸せ者なのかもしれません。
職場に来る苦手な常連の女性がいるのですが、その方も寝つきが良く出張などで飛行機や新幹線が動き出してすぐに寝てしまう事があるという話をしていて苦手な人なのに共感して頷いてしまった自分が少し悔しかった思い出があります。
２０代前半で画廊に勤務されているという女性なのですが、めちゃくちゃ性格がきつくていつもお金の話をしたり父親がいかに最低な人間かという愚痴ばかり話しているお客さんで苦手です、でもこういう人も休憩しながら美味しいコーヒーを飲む権利がありますし、こういう人ほど一息ついてもらう必要があるので頑張って美味しいコーヒーを入れる他ありません。
意外と業種が違ったり年齢が違ってもどのようなお仕事でも共通の取引相手というのが出てくることは多々あり、同士討ちになる事があるので私はあまり自宅以外で仕事や職場の愚痴を話すのはいけないのではないかとこの方を見てヒヤヒヤしています。
アートディレクターの女性がバンドマンと交際していてその方の元カレが新聞社勤務のフォトグラファーでさらに元カノが後パブのライターでアート関連のパブリシティもよく書いていて…というごたごたがあり魑魅魍魎のようだという都市伝説を聞いた事があります。
カフェで話したくなる気持ちもわかりますが、内に秘めておくものです。
もうすぐまっちゃんの個展があるのですが、おかみさんのストックしている額縁がいくつかあり今日はまっちゃんと女将さんが額装の打ち合わせをしていました。
まっちゃんは女将さんの事が大好きなのですごく話が逸れていて額縁の打ち合わせをしていたのは正味最初の15分くらいでした。
女将さんは大変厳しい人なのですがまっちゃんには大変甘く、いろいろ質問してくれるまっちゃんを可愛がっています。
ヒエラルキーのような不思議な力関係があって、まっちゃんは利発で弁がたつ話が面白い子なのですが、聞き上手でもあるので最近は他の常連さん達の話を聞く機会が増えてしまいまっちゃんは誰かに自分の話を聞いてもらいたいという欲求が満たされない状態が続いていました。
私と一緒に美術館やギャラリー、博物館巡りをする時はたくさん話してくれます。
まっちゃんの話や相談に一番乗ってくれるのが健一さん、次が女将さんな気がしています。
健一さんが一番聞き上手なのですが職場に現れる回数が女将さんより少ないので仕方がありません。
それと健一さんはおじさんたちのアイドルのような存在でおじさん達の話を聞くので忙しかったり、大学院の同級生が相談にやってきたりと大変です。
忙しいまっちゃんですが、一緒に埼玉と六本木に個展を見に行く約束をしました。
いつもまっちゃんがお菓子を持ってきてくれるのが悪いので今回は私が紅茶とクッキーを持っていくから絶対に何も用意しなくていいからねと念押ししておきました。
それでもまっちゃんのことやから何か持ってくることでしょう。
うめこ
今日の一枚
Nikon FG / 50mm Ai F1.4 / Acros 100 /
今日の一曲
カネコアヤノ「グレープフルーツ」
今日の一冊
