うめちゃんからの手紙 2017 No.009

こんにちは。
学校から帰ると今日はおっちゃんの知り合いの方がおっちゃんのアドバイスが欲しいからと色んなケーキを持って訪ねてきていました。
私もすごく試食したい!と思いましたがストイックにうめちゃんもよかったら食べてみてよの誘惑を振り切り喫茶店のアルバイトに今日も行ってきました。(家でお茶してたら話し込んでしまいますやん!わはは)
今日はキンちゃんの飼い主の魔法使いのおにぃさんが珍しくコーヒーを飲みに来ていました。
キンちゃんの飼い主さんは結界などの魔法地図の分布調査とかをされている大学の研究者さんで、ご両親の古地図やさんで普段はお店番をされています。
かなりのイケメンなのですが常に何かぶつぶつ言いながら歩いているので話しかけにくい雰囲気のお客さんトップ5に入っています。
今度キンちゃんをつれて依頼された地図の精査旅行に行くそうで、出版社の方と打ち合わせに来ていました。
キンちゃんが以前説明してくれたのですが、魔法地図を作るお仕事は本当に神経が疲れるお仕事なのだとか。
面白かったのが森の中でイノシシに飼い主さんが追いかけられた時にキンちゃんがちょいちょいちょいと交渉して事なきを得たとか、それでもダメな時はキンちゃんパンチで拳で語り合ったとか。
マスターがすかさず「キンちゃんはうちのお店の用心棒だからなぁ、キンちゃんが出張に行ってる間はヒロシくんに守ってもらわないとね!わはは!」と笑っていました。
でも猫のお客さんがばかりがやってくる喫茶店のアルバイト、神保町のボス猫のキンちゃんがしばらく出張で居なくなるとほんま心細いですね。

最近女子猫達の間でフルーツティーがやたら流行っていて大忙しです。コーヒーを入れるのも大変ですが、フルーツティーは生姜、はちみつ、キウイ、ぶどう、りんご、いちご、レモン、その他いろいろなフルーツをカットして用意しなければいけないのでとてもたいへんです。
価格も2人前で1800円からと高級なのですが最近やたらとよく出ます。

フルーツティーを頼んでくれる女子猫達は良いお客様なのやけれどお店に飾ってあるあるお花を食べはじめたり、4時間ぐらいお昼寝をしたりと結構強烈です。4時間ってもうお昼寝じゃなくてマジ寝。(猫が食べたらダメな花が結構あって毎回ハラハラします。自己責任でお願いしたい…) キンちゃんが言うには使い魔の猫達でまだ人間に化けたりできない猫達はお化粧したりお洒落にお金もかからないからお給料やお小遣いの使い道がないから食べ物とかにお金をかけられるのだとか。
でもキンちゃんは「意識が私は高かったから英会話通ったりパソコンのワードプレスというのの勉強会にお金をつかっていた」そうです。

ちょいちょいキンちゃんは私は他の女子とは違うんやでぇって挟んできますね。プライドが高めなところが可愛い。
使い魔の猫達はプライドが高くて他の猫達と違う事をやっているんだ!っていうのをすごく自慢したいみたいです。
ヒロシはあんまりプライドみたいなのがなくてすぐ先輩猫の真似をしています。「僕を仲間に入れてや!」「教えてや!」「おーすごい!やん!」がヒロシの口癖で、ヒロシは他の猫達の仲間はずれにされるのがすごく嫌い。
そして、周りの先輩猫も知識とかを自慢したいしヒロシに対して先輩ぶりたいものやからホイホイいろいろ教えてくれるわけです。
でも彼らはほんまに勉強熱心やし新しいものを何でも知っているので私も見習わないとあかんなぁと思いました。

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