ともちゃんとうめちゃんのお父さんの猪十郎さん。
うめちゃんからの手紙 2023 No.002
ハワイで暮らすともちゃんが私とヒロシに手紙やCDやお菓子の入った小包を時々送ってきてくれます。
ともちゃんには京都で暮らしていた時も私とヒロシは随分と可愛がってもらった思い出があります。
数年前にハワイ旅行に行った時にも大変お世話になりました。
昨今の世界情勢で観光業が落ち込む前はともちゃんは達者な英語と日本語を活かし観光ガイドをしたり、現地の楽器屋さんに勤めていました。
今は自分の子猫達3兄妹の面倒も見なければいけない事も加わり忙しい様子です。
観光ガイドの仕事はめっきり減ってしまったと手紙には書かれていましたが、代わりに楽器屋のシフトを増やし楽しくハワイで働いている様子も綴られていました。
京都で暮らしていた時と同様にハワイでも友達が沢山出来た様で会うたびにマラサダ等のお菓子を貰ったりするそうで、太らない様に仕事している時よりもエクササイズに費やす時間のほうが多く大変だとぼやきも書かれていました。
ともちゃんが京都で暮らしていた時もお勤めに行っていた時もありましたが基本的にはふらふらとしていて、仲のいいお年寄りの家に行ってはお菓子をもらって一緒にお茶をしたり、時々買い物補助をしたり地域の気の良い兄貴猫といった感じでありました。
フルタイムの定職に就こう仕事にも人や猫からよく頼られる猫だったので仕方がなかった一面もあります。
過去には公園の遊具から落ちて心停止してしまった小さな女の子をCPRで救い地域の消防署から表彰された事もありました。
他にも徘徊老人を保護した事が何度もあり、近所の人たちも「またともちゃんが！」とよく話していたのを覚えています。
京都も大変大きな街で世界一の観光都市ですからともちゃんの様に1日街をふらふら遊び歩いておると色々な出来事に遭遇するのです。
そんなともちゃん自身も古井戸に落ちていたところを私の父に助けられた経験があり困った人や猫がおったらとりあえず声を掛けるのだと言っていました。
（やっぱりともちゃんは今でも私の父に一番懐いている感じはありますね。）
ともちゃんも西秋家の他の猫同様にグルメな猫なのですが、一番好きなのは白米にふりかけをかけて食べるのが一番好きで自分でふりかけも作っています。
ハワイでも自分で作ったふりかけのおにぎりを持って楽器屋さんの仕事に行っているのだとか。
話は戻りますがヒロシの父はずっと単身赴任で遠く離れた場所で暮らしています。
猫達の社会にとって兄貴分や姉さん的な先輩猫の存在はとても大切です。
人間でも家族や友人達を介して適度な距離感を学んだり明文化されていないルールを学ぶ様に、猫達も多くのルールを先輩達から学ぶのです。
普通であればヒロシは父猫から学べたはずなのですが、父不在が長いヒロシにとってはともちゃんが父兼兄代わりたのです。
今はまっちゃんの家で暮らしているピュウ太君にとってはヒロシとだいちゃんが教育係の様な存在です。
ともちゃんから学んだのだと思うのですが、ヒロシは誰かと食事をするとその次に会った時に「こないだはとてもおいしかったです、誘ってくださってありがとうございました」と必ずお礼を繰り返す猫で、ピュウ太君もだいちゃんも同じくやたらとご飯の事をおいしかったありがとうと毎回話している猫達でとても愉快です。
私も見習おうと思います。
うめこ
今日の一枚
Leica MP ＋ APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH. / Vision3 250D
