うめちゃんからの手紙 2017 No.102

ヒロシの母猫のちよ子は変わり者ですがいいママ猫だと思います。
ちよ子はすごく変わり者でヒロシが今より小さい頃いろんな質問をちよ子にしていたのですが、その度にちよ子はすべての質問に子供には刺激が強くても真面目にそして完璧に返答していたのでした。
そういうのもあってかヒロシもすごく真面目で言葉を濁したり返事をごまかしたりはしない性格です。
子猫を子猫扱いしないママ猫ちよ子。
ヒロシが子供の頃、吉本新喜劇を見ながら焼きそばを食べるちよ子にテレビのチャンネルを変えて欲しいとねだっていた事があったのですが、ちよ子は子猫のヒロシになぜ新喜劇からアニメに変えなければいけないか私を納得させられるだけの理由を言いなさいと屁理屈を言っていたのを今でも覚えています。笑。
ヒロシがねだっても絶対チャンネルは譲らなかったのです。
ヒロシがスーパーにお菓子を買いに行きたいと言っても特売の日は明日だから明日一緒に私と行ったほうが効率がいい!と理由をつけ家を出なかったり。
なんというかあれです。
そんなわけではヒロシはいつも私とお菓子を買いに行ったり散歩に行っていました。

でも一度だけちよ子がした事でヒロシが大泣きした事があって、私は今でもそれが正しいのか間違っているのか答えが出ていません。それは…
暇を持て余すヒロシがちよ子のコレクションの少女漫画を読んでいた事にちよ子がとても腹を立てたのです。
ちよ子の言い分は「お母さんの漫画を読む事に対して文句は言わないけれど、私が選んで集めた漫画を面白いと思っていたらだめやでヒロシ!お小遣いはあげてるんやから自分で自分が面白いと思う漫画を探して読みなさい。ここにある漫画はお母さんが面白いと思って集めている漫画です。あなたは何も考えずによんでただ消費してるだけやない、そういうのはダメ!」とヒロシを怒ったのでした。

私の両親は自分たちが面白いと思うものは娘の私とも共有したいしいろんな人に知って欲しいという教育方針なのやけれど、ちよ子は面白いと思うものは自分で探せ!という教育方針です。
なんというか好きなモノの縄張りみたいなのが明確にあるのです。自分の意思で物事を責任を持って決断することがすごく大事だとちよ子じゃヒロシに言って聞かせていたのです。
なのでヒロシがちよ子に対して「どこか連れてってよお母さん」と言うとちよ子はいつもヒロシを怒ったのです。
そしてヒロシに「あなたが遊びに行きたいところを言いなさい、なんでお母さんがあなたの遊ぶところを決めなきゃいけないの?遊園地でも動物園でもあなたが遊びたい所を自分で決めなさい。そしたらどこだって私が連れて行ってあげるから」と教育していたのでした。ただヒロシが僕はこの漫画を読んでみたいと本屋でいえばちえこはヒロシに買い与えいましたし、土曜日は動物園に行って絵を描いて来たいと言えばちよ子はきちんとお弁当を作りヒロシを動物園に連れて行ってあげていたのでした。

私にはまだ答えがわかりません。
でもヒロシはめっちゃいい奴に育ちました。

うめ


気に入った絵が何枚か溜まったのでまた額装しました。Flying Tigerで500円で買いだめしておいたものです。

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