うめちゃんの祖母。弟くんのお食い初めの時の体を抱えている図。
うめちゃんからの手紙 2019 No.019
小林聡美さんのエッセイが好きで集めているのですが特に気に入って読んでいたアロハ魂を紛失してしまいました。
自宅にあることは100％確実なのですが、お菓子の包装紙を再利用したカバーをかけて保管していたところ他の文庫本と見分けがつかなくなりちょっとだけ困っています。
はじめおじさんが福砂屋のカステラが好きで毎回綺麗にシールを剥がし包装紙をよけておいてくれます。
そうして集めた包装紙をブックカバーとしてよく再利用しています。
無くした本を探していたら思わぬ収穫があり、これまたお菓子の包装紙のブックカバーをかけてあったフジモトマサルさんの二週間の休暇が出てきました。
私の周りで近藤麻理恵さんがちょっぴり話題に上がっています。
近藤麻理恵さんのアメリカで製作された番組がNetflixで視聴できると言うのも１つの理由だと思いますが、以前からお片づけが一定の周期でブームとして訪れている気がします。
少し前は断捨離、そのまた少し前は物を持たない生活のノマド民、終活、etc.
ツイッター興隆期の勢いに乗ってノマドという言葉を広めた女性が一時期もてはやされていたと記憶しています。
その方の言葉で印象的だったのが、「物に囲まれて生活しているのは馬鹿馬鹿しい、物を保管しておくために家賃を払っておく生活が私には考えられない」という主旨のことをおっしゃっていました。
率直に申し上げると、お片づけ系の方達が出てくるたびに綺麗に暮らすことばかりが全てではないやろと私はいつも首を傾げています。
エンターテインメント業界に担ぎ出されたゆえの悲哀でしょうか、お片づけするお姉さん達も消費された後にやがて片付けられてしまうことが定例化しているように思います。
皮肉なことに飛ぶ鳥跡を濁さず、本当に綺麗さっぱ見かけなくなります。
それでも彼女達から学ぶことは少なくありません。
自分の所有しているモノで何が大切か、自分を構成しているモノが何か把握できる範囲内で持つという事が大事なのだと思います。
最近は職場の焙煎工場でNujabes関連のレコードやCDをよくかけています。
Nujabesの誕生月でもあり命日も二月にあるという事も少なからず寄与していますが、少し前に祖父からFunky DLのレコードを受け取って以来、Nujabesの楽曲やShing02のLuv (sic)シリーズを改めて聴き直し、Apani Bもやっぱり良いな、Delaも聞いてみようと盛り上がり、Nujabesが巻き起こしてきた事象が本当にすごかったのだなぁと再認識し女将さんと盛り上がりずっと流しています。
以前はあまり聴く事がなかったOde to NujabesというFunky DLがNujabesへ捧げた頌歌を噛み締めながら聴くようになりました。
あまりに直球でFunly DLがNujabesと出会ってからの楽しかった日々が綴られていて、色々な意味で難しい曲なため以前は避けていたのです。
私が特に気に入っているところは、Funky DLがNujabesをロンドンに招聘し自分のお気に入りの場所を連れ回し美味しいステーキを食べにいったという他愛ないようでとても大事な思い出を語り、そしてヒースローでお別れしたと歌い上げるところです。
ステーキを食べるという歌詞の少し前でNujabesがスターバックスが好きだったなぁと歌い少しくすりと来た後に上等なお肉を食べるというのが何かのメタファーを含んだフォーシャドイングのような切なさを掻き立てるのです。
この曲はパートを３つに分けていて、さながらNujabesと出会ってから別れるまでが朝昼晩と例えられるように構成されているように私は思います。
スターバックスやお肉といった言葉からは全く結びつかないように思えるのに、最後はこれ以上ないほどに叙情的に、それでも平穏にNujabesの名前のリフレインとともに眠りについていくような曲です。
人生を曲や物語として捉えた時に、案外片付けて隅に追いやってしまいたいような事や、友達と食べた食事のメニューようなたった一度の出来事であっても、ジャッキーチェーン映画のNGシーンのように監督である神様がここは外せないと走馬灯に差し込んでくるかもしれません。
うめこ
今日の一枚
LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.
今日の一曲
Funky DL / Ode to Nujabes – official (字幕付) @ eleven
今日の一冊
