うめちゃんからの手紙 2018 No.184 コロッケとベーグルの思い出。

うめちゃんからの手紙 2018 No.184

カプチーノとカフェラテの違いをうめちゃんに聞くもしっくりこないからいつも通りカプチーノとを頼んだマリーちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.184

2泊3日でロンドンに行ってきました。
マリーちゃんのご家族と久し振りの再会です。
1年ぶりですがマリーちゃんの地元でも色々な変化があったようです。
私も幼少期に祖母や両親と利用していたブリックレーンにある超有名ベーグル屋の一家で殺人事件があったそうです。
マリーちゃんも子供の頃からよく買いに行っていたお店だそうで驚いていました。
事件があったのは昨年の夏なので私たちも近くに来ていたはずなのですが全く存じ上げませんでした。
つい先日裁判が行われていたのだとマリーちゃんのお母様から聞きました。
三男で27歳の息子が33歳の姉と66歳の母親を殺したという事件でした。
お店の権利は長男と次男が相続し今日もお店は存続しています。
ロンドンで最も最初にベーグルを販売し始めたというお店で、多い日だと何と7,000 個ものベーグルを1日で販売されているそうです。1)
参考までに私の母と叔母が好きな大阪にある中村屋さんというコロッケが有名なお店で繁忙期で1日3000個のコロッケを販売していると聞いたことがあります。2)
昨年私たちが利用していたお店がなくなっていたりオーナーが変わっていたりとロンドンの変化の速さにも圧倒された数日間でした。

最終日の朝、私が画材屋さんに水彩絵の具を自分用とヒロシ用に買いに行きたいと言うとみんなが付き合ってくれました。
東京で通っているお絵描き教室の先生にオススメ頂いたウィンザーアンドニュートンのセットを自分用に、高級なOld Holland銘の水彩絵の具のセットをヒロシのために奮発して買いました。
田中さんとマリーちゃんも手のひらサイズの旅行用水彩絵の具セットを買っていました。
二人は特に絵を描く予定はないそうですが旅行に持っていける水彩絵の具セットは買わずにはいられない可愛さがあったのだと言っていました。
田中さんもマリーちゃんも可愛らしい文房具やマスキングテープが好きで時々交換したりしていて、割と似た趣味の二人です。
とても可愛くコンパクトにまとまっていて柄の部分に水が蓄えられるブラシと一緒に携帯すればどこでも絵が描けるのでいい買い物だと思いました。
今回は父が学生時代から通っていたというロンドンで画材を買うには外せないと言われるアトランティスとCASS ARTの両店に立ち寄り私は買い物をしました。
夕方にマリーちゃんのご両親と弟さんとコベントガーデンの近くでタイ料理を一緒に食べる予定が入っていました。
私のお買い物に時間がかかると想定していたため予想以上に時間が余ってしまい、待ち合わせ場所に2時間も前に到着してしまいました。

マリーちゃんがせっかくなのでロンドングラフィックセンターにも立ち寄りMonmouth Coffee でコーヒーを買ってまた戻ってこようということになりました。
ロンドングラフィックセンターではるちゃんは手帳とグラフィックペン数本を買っていました。
Monmouth Coffeeはロンドンブリッジ近くのバラマーケット店は複数回利用していたのですがコベントガーデン店に来るのは初めてだったかもしれません。
バラマーケット店同様什器やテーブル、照明に至るまですべてが心地よく良い塩梅で落ち着けるお店でした。
ロンドンの近年のコーヒー文化を牽引してきたと言っても過言ではない同店、今回も学ぶことが多くありました。
はるちゃんは愛用のライカに35mmのレンズをつけてきていて今回のロンドン滞在中も本当にたくさん撮影していました。
わたしとはるちゃんが職場で発行しているZINEと壁新聞にも今後多くの写真が使われるのだと思い私もワクワクしています。
私はというと…カメラをロンドンにも持ってきているのですがなぜか友達をとることばかり考えていて風景や全景をとることをあまりかんげていませんでした。
母からお下がりでもらった50mmのSummiluxというレンズをつけてやってきました。
客観的に見ればとてもいいポートレート写真をロンドン滞在中も大量に撮影でき、友人たちの喜怒哀楽、そして元気いっぱいな姿を収めることができたのですが…はるちゃんのようにもう少し客観的にどのような空間に自分たちがいたのか、二歩くらい下がり場の雰囲気をより取り込んだフレーミングの写真を撮ってるくるべきだったと猛省しています。
実は母から28mmの広角レンズも借りてイギリスに持ってきていたのですが、レンズを何本も持ち歩いても結局は50mm1本だけを1番使うだろうと思い祖母の家に置いてきてしまったのです。
旅行に行くときに万全の準備をしていくのにいざ旅行先で街に出るときは随分と身軽になってしまう私の習性です。
ポジティブにこれを捉えるならば、このおかげで旅行先で物を盗まれたり落としたりというトラブルに合わずに今までこれたのだと思うことにしています。

Monmouth Coffeeに話を戻します。
私と田中さんはフラットホワイトを、マリーちゃんとはるちゃんはカプチーノを頼みました。
田中さんがコーヒーを飲みながら「いつかこのお店にまた彼氏と来てうっとりしたいわー、歩き疲れてくたびれた足を休めつつ美味しいコーヒーを飲んでまったりしたい!」と将来の夢を語っていました。
間髪を入れずに彼氏どころか大学で話す友人が3人しかいないこと、大学の先生におはようございますとありがとうございますの挨拶以外会話することがない日も多々有る現状を自虐しながら笑いを取っていました。
田中さんはポジティブな人やし、一緒にいて楽しいのでいつか彼氏と二人で素敵なカフェにやって来れる日が必ず来るのではないかと私が伝えると田中さんは照れていました。
はるちゃんがトイレに行きたくなってきたというのでふと時計に目を落とすとマリーちゃんのご両親との待ち合わせ時刻が迫っていました。
急いでタイ料理のレストランに向かい私とはるちゃんはお店の人には失礼でしたが、まずトイレを借りました。
余談ですがこのタイ料理レストラン、トイレがとても清潔で高級感があり洒落ています。
トイレなのでさすがに撮影はしませんでしたが、ロンドンで利用したトイレの中でもトップ3に入るおしゃれトイレではないかとはるちゃんと話していました。

久しぶりにあったマリーちゃんの弟君はとても大きくなっていました。
マリーちゃんよりも背が高くなっていました。
それでも相変わらず弟君はマリーちゃんが大好きで甘えていてなんか羨ましいぞと思いました。
私も弟が生まれたら甘やかしたいと思いました。
田中さんはタイ料理に明るくないから全部私が注文するものと同じで良いと仰っていたのですが少しずつバリエーションを変え小皿で取り分けつつみんなで色々なものをいただきました。
前年に注文した竹ザルで包んで蒸したもち米が美味しかったので今年も注文し、定番のパッタイなども注文しました。
お店の方がオススメしてくださった軽く素揚げした白身魚と野菜などが一緒に炒められているメニューも注文しました。
マリーちゃんはいつもとは打って変わりリーダーといった感じで私やご両親の分の注文、水のお代わりから食事の取り分けまで、とても”お姉さん”をしていたのが微笑ましかったです。
田中さんはマリーちゃんのお母様に薦められビールを分けてもらっていました。
私の父同様にマリーちゃんのお父様も下戸なようですが、マリーちゃんのお母様はビールがとてもお好きな方で、ビールを美味しそうに飲む田中さんの姿を見てとてもうれしそうに喜んでいました。
ビールを美味しそうに飲む女は良い女だというイギリスの古い諺があるという嘘なのか本当なのかわからないジョークを笑上戸にマリーちゃんのお母様が話していました。
でもビールを美味しそうに飲む女は良い女に違いないなとビールを美味しそうに飲む二人の姿を見て私は思いました。

ロンドン滞在中の出来事でした。

うめこ


今日の一枚

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.

LEICA M10 , APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.


今日の一曲

https://youtu.be/bSeDKySUMe8
Nujabes feat Shing02 – Luv(sic) part 4


今日の一冊

Copyrighted Image

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。