うめちゃんからの手紙 2018 No.105 私はそれをサブカルとは呼ばない。

うめちゃんからの手紙 2018 No.105

現像タンク攪拌作業中のうめちゃんと、次の薬品の準備をするマリーちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.105

今週もヨガ教室に行ってきました。
ヨガの前後2時間は食事を摂らないほうがいいと言われているので守っていますが、コーヒーは守っていません。
これにも諸説ありヨガの前後でコーヒーを飲むのはいいことだ説もあり、自分の都合がいいように解釈しています。
人によってはトイレが近くなりすぎる、代謝が良くなりむくみが取れる説など様々。
というわけで今週もレッスンの後にてるこさんと田中さん、そしてマリーちゃんと私の4人でお茶をしてきました。
先々週は私がスタンレー魔法瓶にコーヒーを詰め用意しておいたのですが今週は久しぶりにカフェに入りました。
先週てるこさんが行ってきたというお肉料理のお店の感想を聞いたり、田中さんが大学で同回生から見た目がサブカルだよねと言われ小さく憤慨したという話を聞きました。

田中さんの話を聞いていて思ったのが田中さんがサブカルなのであれば私もマリーちゃんもはるちゃんもサブカル極まりない女子高生になってしまうのではないかという事です。
大学生のノリでちょっと変わった女子をサブカルと呼ぶのは如何なものか。

少し理屈っぽくなりますが、今は当たり前のようにみんながスマートフォンなどでやっているインターネット、少し時代を遡ればこれもサブカルと呼ばれたりオタク呼ばれる人たちの趣味のような位置付けでした。
この逆もあって、ずっと同じ車を例えば30年乗り続けたとしましょう、この人は新車で買い30年大事に乗り続けてきただけなのですが、他人から見ればクラッシックカーマニアと呼べない事もないのだと思います。
はじめおじさんはお父様から譲ってもらった古い車に今日も乗り続けていて、周りからはクラシックカー好きと認知されています。
本人は一番長く乗ってきて一番しっくりきているから治せるのであれば治して乗り続ける、ただそう考えているだけです。
カメラ女子という言葉、あれにも違和感を感じます。スマートフォンに内蔵されたカメラを使っている人はたくさんいるのに、なぜそれがフィルムになった途端に呼称ができるのでしょうか。
エリザベス女王はLeica M3を始めRollei 35からCanonのデジカメまで色々なカメラを使っていることで知られる女性ですが、あの人もカメラ女子と定義するのでしょうか?
もっと身近な例で言えば、私が集めているレコード、今となってはマニアな趣味、サブカル女子にありがちな趣味と言われていますが、レコードが全盛の時代においては今の時代にYoutubeなどで好きな曲を聴く行為と全くもって同じと定義できるのではないでしょうか?
メインストリームだったものがサブカルチャーなどの他のカテゴリーに再定義されたり、サブカルチャーやマイナーな趣味とされていたものが急に大衆化しやがては生活のインフラの一部になる場合もあります。
田中さんは「東大生がこんな無理解なのは許せないね」と笑っていました。

とはいえ、以前もお伝えしたように田中さんは意図して個性的な見た目に自分から寄せて行きコンプレックスなどをぼやかしているところもあるので、田中さんからすれば作戦成功といった感じで高笑いといったところでしょうか。
私は田中さんがかっこいいと思っているので彼女の味方です。

さて今日はマリーちゃんといつも利用しているレンタル暗室までフィルムの現像だけしに行ってきました。
はるちゃんが暗室の方にメールで連絡を取ったところ明日日曜日にレンタル暗室の予約を取る事ができました。
予約の連絡を取った相手が仲の良い美大生のお姉さんだったそうなのですが、日曜日の引き延しのためにフィルムの現像も必要であれば事前にフィルムの現像だけしに行っても良いにとおっしゃってくれたので、私とマリーちゃんがはるちゃんのフィルムも預かり現像しに行ってきたわけです。
今まではフィルムの現像をして乾燥機に入れてから引き延し作業に入っていたので現像したばかりのフィルムは次回以降に持ち越す事が多かったのです。
1日作業できる場合はべた焼きを作ったり少しだけプリントする事も出来たのですが、今回のように前日に現像だけさせてもらえる事でネガを十分に乾燥でき時間的にも心に余裕ができるので助かりました。

はるちゃんとマリーちゃんは基本的にはサニー16ルールで、今回は撮影をしていました。
私は今使っているTri-XをISO200で撮影する実験をしていて、きちんと結果を確認したかったので露出計を使い撮影したTri-Xを2本持って行きました。
マリーちゃん1本、はるちゃんが中判1本と35mmを1本、私が2本。
はるちゃんとマリーちゃんのものを一つの大きなサイズのタンクで、私の2本をパターソンの2本現像できるもので現像しました。
マリーちゃんだけ大きなサイズのタンクで現像するのはかわいそうだと思い途中で交代したりして二人で協力して現像しました。
マリーちゃんとはるちゃんのものはバッチリいつもと変わりなく、私のは予想と外れ思ったよりも代わり映えのしないいつもと同じような感じの仕上がりでした。
減感して撮影したので影響が出るのではないかと思ったのですが、ネガだけを見るとそこまで変化はありませんでした。
レンタル暗室で増感や減感、期限切れフィルムを使用した時の現像時間のチャートが貼られているので今回はそれを参考にしました。
べた焼きと引き延しを明日してみて、もう少し細かく検証してみようと思いました。
美大生のお姉さんがおっしゃるには「トライX自体高性能なフィルムで、2段程度の増感や減感でも違いはわからなかったし、以前ISO感度を6400に設定して撮影した事もあったけれど全然見れる写真だったよ。」とおっしゃっていました。

祖母から母へ受け継がれたお下がりのLeica M3を私は普段使っています、時々母がメンテに出してくれたり調子を見てくれる事があり、その時は代替機としてM6だったり他のM3を使う事もありますが、どのフィルムライカの場合でも1/1000秒が最速です。
全て同じ感じで使えるのですが70cmまで距離計が連動するものや90cmまでのもの、1/1000秒に設定しても実際には1/500くらいしか出ていないものなどが混在しています。
実家に戻っていた間は母のM7を使っていたのですが、シャッタースピードも全速完璧に出ていて絞り優先AEが使えたのでそのあまりの便利さには驚きました。
一番最初に私が使い始めたM3に戻ってくると不便さを感じながらも癖や勝手が身についているからなのか、いつもの子のほうが相性が私にはいいように思います。
一番最初に使い出した時と違い途中で母が調整に出してくれたので1/1000秒もかなり正確に出るようになりシャッター幕のバウンドもほとんどなくなりました。
それでも日中ISO400のままでTri-Xを使うのはきついなと感じる事が今まで多々あり、背景を整理したい場合でも絞り込み撮影したり露出オーバーを覚悟して撮影している事がほとんどでした。
今回の現像を明日引き伸ばしてみて遜色がなければこれからはシチュエーションによってはTri-XをISO200で使えるようになり、母にもらった明るいレンズのボケを活かせる写真が撮れるようになりそうです。
次週は思い切ってISO100でも撮影してみようと思っています。

今日は以上です。

うめこ


今日の一枚

オリンパスAM100 /Illford FP4+

オリンパスAM100 /Illford FP4+


今日の一曲

【砂男 / THEラブ人間】

THE ラブ人間 – 砂男


今日の一冊

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