うめちゃんからの手紙 2017 No.188
祖父にずっと前におねだりしていた本とレコードが今朝実家から送られてきて驚きました。
Neutral Milk HotelのレコードとStuds Terkelの仕事(ワーキング)!です。
以前、神保町の古書店でStuds Terkelの本を見かけ買おうと思ったのですが、定価の倍以上の1万円近くしていたため断念した本です。
(絶版となってしまいっているので価値が出ているのでしょう。)
Neutral Milk Hotelのレコードはいつもレコードを買っているお店の店長に最初お願いしていたのですが、海外から取り寄せる事になると言われ、それなら祖父に一度聞いてみようと思い実家に電話をしてみたところ祖父が手配するよと言ってくれて、今日送ってきてくれました。
祖母に以前聞いた段階で祖父は17万枚レコードを所有していて、レコードだけにとどまらず書籍もちょっとした図書館よりも蔵書の数が多く、思いつく本やレコードは祖父に聞けば大体持っている事が多いのです。
私にPixiesやShellacの曲を一番最初に聞かせてくれたのも祖父です。
実はWim WendersのDVDも何作か貸して欲しいとお願いしていたのですが、それらは祖母がまた最近見直していてしばらくかかるとかで今回の荷物にはまだ入っていませんでした。
両親が父の絵本の読み聞かせの定期イベントで朝から出ていて、祖母もラジオ局に仕事に行っていたようで祖父一人で家にいてすごく暇だったそうで、私からの電話をとても喜んでくれました。
祖父の声を聞いていたらすごく京都に帰りたくなってきました。
母の写真展のオープニングも行きたかったですし、父の絵本の読み聞かせのイベントにも行きたかった。
祖父母にとても会いたい。
そして祖父のレコードを聴きたい。
祖父から私が双子をちゃいちゃい(お風呂のこと)入れたりおしめ替えたり、赤ん坊の面倒を見てくれるからほんまにお世話になっているとたまえおばちゃんがうめちゃんのことを褒めていた事を両親が話していたと教えてくれました。
私が小さい頃も祖父や家族全員が”ちゃいちゃい”からおしめ替えをみんなでやってくれていたのだと今日知りました。
祖父から「赤ちゃんは3ヶ月くらいから視力がはっきりし始めるからみんなでお風呂に入れてあげたりオムツを替えたりしていろんな人が愛情を注いであげるといいよ」と教えてくれました。
祖父は私の父が生まれた時もすごく嬉しかったのだけれど、歳をとってから孫を見るという事は老いを感じながら死を待つだけについ思えてしまう年寄りの日々にドカンと気合が入る出来事で本当に私が生まれた事は嬉しく新しい刺激だったとも言っていました。
祖父と電話で私の小さかった頃の話や少し前に私が送った写真の感想を聞いたりしました。
元気にやるんやでと繰り返し言われました。
すごく物静かでシャイな印象の祖父ですが時々話すと楽しいです。
祖父は誰よりも博識で知の巨人といった感じで疑問を投げかけると色々な答えを面白おかしく説明して返してくれます。
電話を切る前にもう一度レコードと本のお礼を言ったのですが、祖父から最後に「うめちゃんとFacetimeなりSkypeで話したいから、パソコンの勉強を頑張って。」と言われてしまい面食らいました。
祖父からStuds Terkelの仕事(ワーキング)!が送られてきて本当に助かりました。
私のアルバイト先にはいろいろなお仕事をされているお客様がいらっしゃるので、彼らの話を聞いていると面白く勉強にもなりますし、いつか私の周りの人たちや仲のいいお客様達の写真を撮らせてもらい、彼らの仕事についての話を一冊のZINEなりにまとめてみたいと強く願っています。
Studs Terkelは以前父にSpectatorという雑誌を送ってもらった時や、祖母がラジオのお仕事でインタビューをする時の心得のようなものを教えてくれた際に何度か耳にしていた名前で、ずっと気になっていました。
今日は午後からはたまえおばちゃんと双子ちゃんと猫達を連れ蔵前の方までお散歩に行ってきました。
蔵前周辺はバリアフリートイレの設置してある公園や、綺麗な公衆トイレなどもあり日本橋からお散歩に行くにもちょうど良い距離なのでおばちゃんと時々赤ちゃんの外気浴を兼ねてお散歩します。
いつもはDandelionというチョコレート屋さんを目的地にして家を出発します。
到着したら、コーヒーやホットココアなどの飲み物とチョコレートを使ったお菓子を買い、お店の正面にある精華公園で休みます。
公園で他のママさんと話したり、人がいない時は自分達だけでぼーっとしたりして、1時間前後で家に戻ってきます。
今日は開店したばかりのCoffee Wrightsというお店がとても気になったのですが、いつもと変わらずチョコレートを食べて家に帰ってきました。
Dandelionも私の仕事場のトレーニングセンターにもあるSynessoという新興メーカーのエスプレッソマシーンを使っていてとてもおいしいコーヒーがいただけます。
おばちゃんと私が散歩に出ている間に使い魔とはじめおじさんが赤ちゃんのベッドや赤ちゃん用品などを掃除をしてくれます。
双子の赤ちゃんにもそれぞれ個性があり、掃除機の音を聞くと眠る子、泣き出す子がいるので外出のタイミングで掃除機をかける必要があるのです。
チームワーク育児!
待っていたものが届いたという話とたまえおばちゃんとよくお散歩に行く蔵前周辺のお話でした。
うめこ
今日の一曲
Neutral Milk Hotel-Two-Headed Boy