うめちゃんからの手紙 2017 No.082 うめちゃんのおじいちゃん。の話。

うめちゃんからの手紙 2017 No.082

前回は母方の祖母と祖父の事を書いたので今回は父方の祖父と祖母の事をすこし書こうと思います。
父方の一族も代々魔女と魔法使いで祖父の一族はずっとずっと昔から魔具や魔導書、魔法のかかった遺品を収蔵している倉庫の管理をしています。魔法政府機関の職員的なやつです。
一般には公開されていませんが入口は大阪にあり倉庫自体は京都の山の中をくりぬいた特殊な空間の中で管理しています。防犯上の都合で入口から倉庫までがすごく遠いです。
東京にも京都の倉庫をほぼ丸写しにして建てられた同じような施設があり五つの結界で守られています。ちなみに私のおばちゃんがそこの職員です。世界各国に同じような施設がありイギリスの場合はオックスフォードとロンドンのキングスクロスにあるものが有名です。

祖母と祖父は京都側の倉庫本体の近くでカモフラージュされた普通のすごく古い家に見える家で暮らしています。(普通のすごく古く見える家って変な表現ですが…他に言いようがないのです。笑)
そして父と母が入り口側の大阪に私が子供の頃に引っ越し暮らしています。
ちなみに祖父はレコードコレクターで17万枚ほど持っています。祖父はとても几帳面な性格で17万もあるレコードを完璧に分類し管理しています。コンピューターでコレクションの検索ができるようにもしています。蔵書管理やレコード、在庫管理のソフトの販売もしていたりもします。笑。(私の母がすごく義理の父である私の父方の祖父に憧れているのです)韓国のポンチャックという変わった音楽からシタールのレコード、パプアニューギニアの原住民たちの祭りの歌から、Peter, Paul & Mary、Black Crows、Phish、ミスフィッツの一番最初のレコードからとにかくいろんなジャンルを蒐集しています。趣味もコレクション、仕事もコレクションの管理みたいなもので。性格的に向いているのでしょうね。たまに放送局とか雑誌にもレコードを貸し出しているそうです。父が言うにはファクトリー・レコード関連は多分誰よりも一番詳しいそうです。

そしてイギリスからやってきた祖母は魔法学校で英語やラテン語などで書かれた呪文を教える先生をやったり普通の英語の先生もやったり、ラジオのDJをやったり、色々なお仕事をしています。若い作家や父のような絵描き、手仕事をされている職人さんたちのサポート、海外から来たアーティストの面倒を見たりするお仕事もしています。
おしゃれな感じの仕事をしているおばぁちゃんです。
長いこと英語の先生もやっているので教え子が日本中にいます。
祖母の旧姓がPlumtreeで日本語に直訳すると梅木なので祖母もみんなにうめちゃんと呼ばれています。ちなみに祖父は髭剃りがすごく下手で自分では髭を剃れないので床屋さんにお願いする時か祖母に剃ってもらうときしか剃らないのでいつもヒゲモジャなことからモジャパパとかモジャ公爵とみんなに呼ばれています。

今は祖父の一族のお仕事を父と母が継いでいます。主に母が魔導書から逃げ出した魔獣を捕まえたり、本の虫によって食べられてしまった本の消毒や途切れ途切れになってしまった呪文の解読をして、それから父が魔導書や壊れてしまった魔法の遺品、道具などをきちんと綺麗に修復するお仕事をしています。おばちゃんも東京の倉庫で同じ仕事をしています。母も元々は父と同じ仕事をしていたのですが向き不向きがあったみたいで途中から父が修復等をするようになりました。
そして父は空いた時間に副業で絵本作家をしています。
悪い事をする魔獣や魔法使い、魔女がいなければ暇なお仕事です。それでも何もしなくても魔導書や魔法関連の遺品は互いに共鳴したりするので痛んだりもするので管理は大変です。予防が大事なお仕事!

魔女や魔法使いには個性や能力が三つ、弱点が三つあると言われています。(人によって数に差はあります)
おばちゃんは火を操る事が得意、母は水を操る事が得意な魔女で父はパピルスという紙に書かれていることを具現化したり物や生き物などを紙に閉じ込められる能力を持っています。
母は水害から倉庫を守り、おばちゃんは火災から倉庫を守る、そんな感じでみんな倉庫でのお仕事が適職になる運命のようなものがあるようです。

私もいつか父と母のお仕事を注ぎたいなぁとぼんやりとは思っています。

うめこ