うめちゃんの父の猪十郎さんが小さかった頃に撮られた写真。
うめちゃんからの手紙 2019 No.202
先ほどまで日本にいるヒロシと祖母のiPadでテレビ電話をしておりました。
近所にいた犬が死んだという大ニュースでした。
生きている大型犬以上に二郎達が怖がっていた陶器の置物の犬なのですが私たちの中であの犬には個性も”犬”格もあり、勝手に心の中で友人として認めている存在でした。
時々挨拶をしたり、夜道目が合いドキリ驚かされたり様々な思い出がありました。
先日の台風で近所の問屋さんの看板が強風で飛来し、勢いよくぶつかり割れてしまい犬生を突如終える事になってしまったのだそうです。
物だから仕方がないと言ってしまえばそれまでですが、私が普段からフラストレーションを抱いていたものが馴染みのあったものを破壊してしまったという事実には悲しみと怒りを禁じえません。
日本は道にゴミが落ちていないと言われることがあるのですが、路上陳列や法的にアウトなレベルまで過剰にはみ出した看板などが日本全国津々浦々にあり大変危険です。
都内の一部地域では歩道がすべてはみ出し陳列で埋め尽くされ歩行者は路上を歩くことを強いられています。
一度白杖を持ちながら歩く人がぶつかり痛がっているのを見たことがあり、大きな怒りがこみ上げたことがありました。
関西の地域でも路上陳列は家賃が無料で占有できるからと大型のワゴンを並べている店舗もありましたし、東京だけの事ではないのですが、もう少しバリアフリー、歩行者の安全を考え自分本位ではない商売をしていただきたい者です。
歩道が塞がれてしまうと車の往来が多い車道を歩く場合は本当に危険で私もしょっちゅうヒヤリとしています。
今日の午後は田中さんとネガフィルムのスキャニング作業を頑張りました。
マリーちゃんは農園で採れた果物でパイをおばさまと焼きに出ていてたので忙しそうでした。
本当は実家にある母が使っているフィルムスキャナーでスキャニングをするべきですが、祖母の荘園の仕事場に置かれているフィルムスキャナーも十分良い画質なので父の子供時代の写真のスキャニングを田中さんに手伝ってもらいながら進めました。
京都とイギリスに昔のネガが分散していて、双方を行き来させるのも所在が分かり難なるので避けたいと思い、イギリスに残っているものはこちらでデジタル化し、一部だけ日本に持ち帰り私が引き伸ばしを行ないたいと考えています。
ネガが将来劣化したりヴィネガーシンドロームが起きたら怖いと思いきちんと手袋をして真剣に取り組みました。
欲を言うと全てのネガのべた焼きを作り、ネガとべた焼きを交互にバインダーに整理し直し分かり安くしておきたいものです。
日本のレンタル暗室のお姉さんがEPSONのスキャナーでA3までスキャンできるものがあり、それにはオプションで透過原稿用ユニットが追加できるそうで、そのスキャナを使えばPrintFileのネガスリーブに入れたまま大量のべた焼きが簡単に作れるとおっしゃっていました。
もちろん実際に引き伸ばし機を使いべた焼きを作るのが一番ですが、暗室へのアクセスができないときや時間的制約があるときにはオススメな方法なのだそうです。
技術的な事が私はまだよくわからないので日本に帰ってからお姉さんに相談してみたいと思います。
母が日本で使っているスキャナーに比べ画質やシャープネスは大きく劣るのですが、祖母の仕事場に置かれた物の方がスキャニング速度自体は高速で、四つ切り程度までの引き伸ばしなら遜色がないと思える画質です。
我が父ながら大変可愛らしくほとんどの写真に猫が写っていて、父は本当に小さい頃から動物が好きだったことが伺い知れました。
田中さんも東京のマンションに保管してある子供時代のネガや母と父が撮りためたネガをデジタル化したくなってきたとおっしゃっていました。
田中さんが私の実家に来てくださればフィルムスキャナーが複数台あるのでお力になれるのですが、都内だとたまえおばちゃんのを借りるか、レンタル暗室のデジタルラボで借りるしかなさそうです。
時間がかかり集中力要する作業なので、涼しくホコリの少ない部屋で少人数で黙々と作業するのが一番です。
でも外注するのもイマイチだと思うので、日本に帰ったら母かたまえおばちゃんに相談してみようと思います。
たまえおばちゃんは気前よく貸してくれるのですが、田中さんが家庭教師以外の用事でやってくると二郎と三郎、歌子ちゃんと文ちゃんが一緒に遊んでと大騒ぎになるので、田中さんは落ち着いて作業ができなくなる気がします。
人気者も大変です。
うめこ
今日の一枚
スウェーデンで撮影 /EOS40D / CANON EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
今日の一曲
Eric Clapton – I Shot The Sheriff (Live)
今日の一冊
