うめちゃんからの手紙 2016 No.069 はじめおじさんの繁忙期。

うめちゃんからの手紙 2016 No.069

今日は少しだけ喫茶店のアルバイトに行ってきました。
とにかくめちゃくちゃ忙しかったです。

おっちゃんがせんべい屋さんの年内の営業を先週末で終了させ、お世話になった常連さん、以前の勤め先からの知り合いの方のために先週からずっとクリスマスのケーキやお菓子の準備をしています。
いつものせんべい屋さんの時より真剣で張り詰めた空気です。いつも深夜まで作業しています。滅多にうちにはやってこないおばちゃんの使い魔も総動員で手伝って作業をしています。配達もおばちゃんとおばちゃんの使い魔も総動員で配達になるみたい。

おっちゃんがいうには大きなお菓子屋さんはもっともっとはやくにスポンジを焼くそうですが、おっちゃんはスポンジには強いこだわりがあるらしくギリギリまで焼かないからここで苦労しているのだそうです。
青果の材料の仕入れは目利きができるおっちゃんとかおっちゃんの知り合いの方に持ってきてもらっているので私はほとんど手伝えることがありません。

シュトーレンケーキの配達はもう始まっていて、おばちゃんが毎年専用のエコバッグをデザインしていてそれに入れて配達しています。(うちも前からこの季節にいただいていたのでめっちゃ可愛いのを知っています。)
おっちゃんはおばちゃんのエコバッグ目当てにみんな注文してるんだよと謙遜していますが、おっちゃんのケーキもめちゃくちゃ美味しいです。
実は私のアルバイト先でも頼まれていたので、そのままアルバイトのついでに持って家を出ました。
主にヒロシの友達が受け取りに来るだけなのですけれどね。🐈 配達に行くたびに、せんべいも美味しいけどやっぱりはじめちゃんは洋菓子の才能があるのよねぇ、もったいないねぇとお客さんに言われます。
私もそう思います。(おっちゃんの本名ははじめ。)
けれどおっちゃんが家業を継ぐと決めたことも私は素敵やとも思うのです。
おっちゃんも「僕はおかし作りは全部好きだしせんべいも洋菓子も、菓子は菓子に違いないよ」と意外とアバウト。
おっちゃんのせんべいはすごく美味しいのですが、都内の有名店と比べてすごく優しくてお上品なのです。
都内の有名店はしっかり硬くて醤油もしっかりわかる味なのですが、おっちゃんは食べにくいと年寄りが困るじゃないか、しょっぱすぎると年寄りが困るじゃないかと…パンチの効いたせんべいは焼かないポリシー。
おっちゃんはそこそこの毎日食べてれるせんべいを真面目に作りたいんやって。
でもおばちゃんがいうにはおっちゃんのお父様、先代の時も小ぶりで薄味なせんべいだったのだとか。
私とかヒロシはめっちゃ好きなのやけれど、都内の他のおせんべい屋さんよりたしかに塩気が弱め。(常連にはそこが受けているのですけれどね。)

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