うめちゃんからの手紙 2018 No.207 memento mori、そしてcliché。

うめちゃんからの手紙 2018 No.207

うれしさと緊張のあまり弟相手に抱っこしながらどもってしまた事を母に笑われたうめちゃん。

うめちゃんからの手紙 2018 No.207

韓国旅行や生まれたばかりの弟に会いに実家に戻ったりと色々あったハーフターム休みも終わり、いつも通り学校とアルバイトに通い、そして今日は土曜日だったのでヨガ教室にも行ってきました。

ヨガ教室の後はてる子さん田中さん、そしてマリーちゃんと私の4人で清澄白河周辺か日本橋あたりでお茶をするのが定番ルートですが、今日はヨガ教室の後すぐに撤収し自宅で着替えてから恵比寿に向かいました。
渋谷駅の南新改札が会場の最寄り駅出口なのですが、恵比寿駅西口から歩く方が私とはるちゃんにとっては都合が良かったので恵比寿駅で待ち合わせたわけです。
南新改札は恵比寿駅寄りですし、山手線を利用して渋谷駅で下車した際はかなりの距離を駅構内と埼京線ホームを歩かなければならず危険なため避けたのです、
以前お伝えした携帯でチケットを見せなければいけないコーヒー関連イベントが13時から渋谷であったのです。
13時から15時まで2時間の間に2杯のコーヒーとチーズケーキをいただき、焙煎についての解説と質疑応答セッションがありました。
イベントの主役は4年ほど前まで38年間にわたり南青山でコーヒー店を営まれていた方で、Blue Bottle Coffeeの創業者など同業者の間でもファンが多いレジェンド店主様です。
A Film About Coffeeでも紹介されていたのでご存知の方も多いと思うのですが、国外にも多くのファンがいらっしゃる伝説のコーヒー店の店主です。
実は何度か過去の紙面インタビューなどに目を通していたので質疑応答を含め新しい発見はなかったのですが、今回の目的は何よりも”あの方”のコーヒーが2杯もいただけるということが主目的でした。
国内にも数店舗お弟子さんのお店がありますが、ご本人が入れてくださるコーヒーがいただけるのは現在ではこのようなイベントのみのようです。
私は個人的に起業された当時のお話をもう少し紙面よりも詳しく拝聴したかったのですが、今回はみなさんネルドリップのことや焙煎の度合いなどについて、テクニカルな面についての質問が多かったです。

トークイベントを楽しんだ後他の出展ブースを軽くチェックし、私とはるちゃんはPizza Sliceに向かい大幅に遅れてしまいましたがお昼ご飯を食べました。
マッシュルーム、ペパロニ、チーズx2、そしてコーラを2つ頼み2人で分けました。
コーヒーのイベントでコーヒーを2杯もいただいたものですから、コーラを2つも頼む必要はなかったねとお互いほぼ同時に言葉を発しました。
カフェインと水分が過剰ですね。
Pizza Sliceさんのピザは大好きなのですが、大人気店で土曜日のためかなり混んでいて落ち着いて食べることができず少しだけ居心地の悪さを感じました。
気にせずゆっくり食べればいいじゃないかというかもしれませんが待ってらっしゃる他のお客さんの姿を見るとどうも気持ちが急かされ気まずさのようなものを小心者の私は感じてしまいます。
アメリカ人のおじさん二人がビールを飲みながらワイワイやってらしたのですが、彼らくらいまったり豪快に楽しみたいものだぜ!とちょっぴり思ったりもしたのでした。

食後に恵比寿に戻り今日のもう1つの目的である東京都写真美術館へ写真新世紀展を見に行ってきました。
キヤノンさんが主催し1991年に始まった若手写真家の発掘と支援を目的とした展覧会です。
今流行りの表現で言いますとエマージングアーティスト展の写真家版といったところでしょうか。
今年の展示も大変面白いものが多く、会場内で写真やメモを取ることができたため、気になる写真家の方の名前を控えておきました。
今回はイシダマイさんの作品が私はとても素敵だなと思いました。
もうひとり佐々木由香里さんの作品もとても素敵でいいなぁと思いながら見ていると、そういえばIMAで以前開催されていたEinstein Studio Archivesでも展示されていた写真家さんなのだということを思い出しました。

私の写真の好みというのがあまりぶれていないのだなぁとも思いました。
家族に向き合ったもの、記憶について考えたもの、死について思いを巡らせたもの、季節や思い出の匂いを感じさせるような作品が昔から好きなようです。
死や記憶、メメントモリなどはあまりに頻繁にテーマとされるので揶揄されがちなのですが、それでも私は真剣に向き合い製作されているアーティストの作品に出会えるととても嬉しくなります。
クリシェであっても、普遍的であっても、何億回と語り尽くされたことでも私たちは繰り返さなければいけないのです。

一人例外として海外の有名写真家でリチャードビリンガムさんという方がいらっしゃるのですが、あの方の作品に対しては波が押し寄せるのを避けるような感じで苦手になって、波が引くのを追いかけるように好きになる周期があります。
リチャードビリンガムさんの作品はその時々のコンディションで心をえぐられるような体験に引き込まれることがあり、単純に好きな写真家とは言えないのです。
もしかしたら今回の写真新世紀展でいいなと思った写真家さんの作品でもちょっと無理かなぁとなる日も来るかもしれないなぁ、でもそれもまた面白いなぁと柔軟な鑑賞者でいようという結論を一人頭の中で出し美術館を後にしたのでした。
いつもだいたいそんな感じでもやもやっと始まりぼやぼやっと終わるのが私の美術鑑賞のようです。

美術館を後にすると恵比寿駅がどっと混み始めている様子が遠くからでもわかり、予定よりはかなり早かったのですがはるちゃんと恵比寿駅でさようならをしました。
韓国で撮影した写真をプリントして持っていっていたのですがすっかり渡しそびれてしまいました。

明日また会うので忘れずに渡そうと思います。

うめこ


今日の一枚

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM / 釜山で撮影

EOS 6D / EF50mm F1.8 STM / 釜山で撮影


今日の一曲

ハナレグミ 家族の風景

ハナレグミ 家族の風景


今日の一冊

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