画伯の雑記 – 2019年9月23日 HOLGA 120SFを久しぶりに使いました。(Kodak Vision3 50D/5203)

HOLGAと低感度フィルムの組み合わせは良いはず?

HOLGA SF120

Kodak Vision3 50D/5203を注文した時からInstamaticやHOLGAのようなシャッタースピードや絞りなどの制限が多いカメラで撮影してみたら面白いのではないかと考えていました。
一応シャッタースピードは”1/100前後”でF値は”8辺り”と言われています。
このスペックを真に受けてはいけないのですが、その数値から大きくは違わないだろうと思いぴーかんの日にISO感度50のKodak Vision3 50D/5203を詰めて撮影してきました。

自作の35mmフィルムアダプター

HOLGA SF120
自家現像で出た120のスプールの余りをリサイクルです。
合板も余っているものがあるのでホールソーで穴を開け、型抜きのようにできる木っ端を使いスプールの端とエポキシ接着剤で貼り付けました。
フィルムを缶に見立て、かしめてある内径はおよそ22.5mmなのですがちょうどのサイズのホールソーが手元にはなかったので25mmのものを穴を開けてできた木っ端をサンドペーパーでサイズ調整しました。

HOLGA SF120

余り物で作ったのでこんな感じの仕上がりですが実用性は十分です。
3Dプリンターなどを使用したものなどに比べると劣りますが、HOLGAで使う場合はこれくらいがちょうど良いでしょう。

自作35mmアダプターをHOLGAで使う

HOLGA SF120
きちんと採寸はしているのでバッチリ収まります。
6×6フレームを除去しているためフィルムが通る箇所のプラスチックの仕上げが荒かったのでマスキングテープを擦り貼り傷対策をしています。

HOLGA SF120

高校時代もTri-Xで同様の実験を行なっているのですが、その時は面倒臭かったので厚紙で下駄を履かせて撮影していました。
実のところそれで十分です。
ここまで張り切ってアダプターを作る必要は皆無。
一番楽なのは厚紙を切って丸めるのですね、安上がりだし高さの調整が楽です。
スプールの回転も妨げないように真ん中に穴が開くのが肝です。

HOLGA SF120

現像後にわかるのですが、上記の量のパーマセルテープだとケチりすぎでした。
もう何枚かはるか反対側にも遮光対策を施すべきでした。
学生時代はモノクロフィルムで撮影していたのであまり気にならなかったのですが、カラーネガで撮影するとよりわかりやすく光線被りが現れていました。

※エポキシ接着剤、ホールソーを使用しての加工は危険が伴います、自己責任でお願いします。
またこのアダプターの使用は自己責任でお願いします。
この記事の真似をして、カメラに損害が生じた場合でも当社は責任を負いません。
全て自己責任でお願いします。

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / 作例 11枚

使用したカメラ:OLYMPUS XA F・ZUIKO 1:2.8 f=35mm
使用したフィルム:Kodak Vision3 50D
自家現像した後にEPSON GT-X980でフィルムのスキャニングを行いました。

Dev 39°C 7min30sec, Bleach&Fix 12min, Wash 6min, Photo Flo 1min (同一現像液で46,47本目)

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

HOLGA 120SF / Kodak Vision3 50D / カラー自家現像

自分にとってHOLGAはノスタルジックなカメラです。友人とカメラのナニワに買いに行った思い出や、高校時代に友達のお母様からポラロイドバックを合体させて撮影できるキットをいただいたり、高校の購買を通じ友人たちと共同購入したり…都合3台もホルガを持っています。
先日そのHOLGAを下さったお母様の息子、僕の友人から連絡があり懐かしさがよりこみ上げたのでした。

HOLGAは僕にとって試行錯誤と高校時代の象徴とも言えるかもしれません。
制限が多いカメラですがフィルムの感度を落としたり現像で工夫したり、学べることが多いカメラです。

パーフォレーションの数を数えながらトリミングしたのですがそれでも不揃いになってしまいました。
久しぶりにGT-X980でフィルムのスキャニングをしました。
反射原稿のポラロイドや水彩画のスキャンには使い勝手がいいのですがフィルムのスキャニングはやっぱりF-3200の方が楽ですね。
パーフォレーションまで取り込む必要がなければ専用機が一番です。
それでも今回パーフォレーションまでスキャンしたことで、フィルムの製造コードなども読むことができました。
2018と書かれているコマがあったのでこのフィルムが製造されたのは2018なのかもしれません。

今回の反省点は…
これ位で大丈夫だろうとパーマセルテープをケチったのが裏目に出てしまいました。
自分が使っているパーマセルテープの粘着力がかなり強くあとあとめんどくさいと思ってケチったのです。
マスキングテープくらいの粘着力のものを探すか一度ズボンかTシャツに貼って粘着力落としてから使うしかないですね。

画伯


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